マイクロソフトが駄目になった理由
今やITは、まずアップル、次がGoogle、そのあと追っかけてくるのはアマゾンかな。Yahoo!もマイクロソフトはアマゾンのおしりも見れないくらい差がある。日本の企業だと、ソニーがいるけど、ハッカーと喧嘩してボコボコにされちゃってて、当面回復は難しいだろうね。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのアップルだけど、スティーブ・ジョブズが復帰するまではメタメタだった。特にOSはひどくて、Graphic User Interfaceを採用しているので、良くフリーズしました。フリーズすると、爆弾マークが出てきて作業がストップしちゃう。マックの雑誌は、作業がおジャンにならないように、いつもコントロール+Sでいつも保存できるようにしましょうとか、推奨していたけど、僕はなんて馬鹿な話なんだと思った。また、爆弾マークや、SadMacが可愛いとか言っちゃって、実に間抜けなOSでした。何が間抜けかというと、OSがだめだから、結局使うほうに負担をかけるわけで、それだと何のためのOSなの?ということです。ただ、キャラクターの作り方の旨さもあり、熱狂的なファンがいた事も事実。アエラではMac Fanは弱い時の阪神タイガースのファンと一緒だと揶揄されたりしていた。
一方でWindows95は、OSとして安定しているというのが売り物だったんだけど、それが色々と進化し、かつ外部環境ではインターネットに繋がるということが当たり前のようになってから、おかしくなってきた。そのだめな頂点がVistaで、これでマイクロソフトは一気に駄目になったね。駄目になった原因としては
- Windowsを使ってるとウィルスに感染しやすい→アンチウイルスソフトをインストールしないとだめ
- ソフトをインストールすればするほど重くなる
- もともとハイスペックじゃないと起動しない
など結局ユーザーに作業はもちろんお金の負担までかけてしまうOSで、これは迷惑きわまりないわけですね、はっきり言って。
今のMacだと、起動は早いし、ウィルスも今のところ来ない。iPhoneやiPadに至ると、iOSであれば、瞬時に起動するし、アプリも目的が決まっているから動作も安定している。ま、フラッシュが見れないという難点はあるけど、見れないから不自由しているというわけではない。
僕はユーザビリティということをここ数年研究してきてるんだけど、このユーザビリティというのは、簡単にいえば使い勝手のことで、使いやすいかどうかを考えていくと、一番行けないのは使っている人に負担をかけること。起動するまで待たせたりとか、動作が重いというのは、一番最悪なのです。そう考えると、かつてのMacのOSやWindowsはまさしくそれで、結果的にユーザーが離れてしまうということです。
その点で危惧しているのは、GoogleのAndroid。
今やスマートフォンのOSのシェアを握っているAndroidで、これはいかにもGoogleらしい、OSの仕様を公開することで、どのキャリアでもメーカーでもAndroid OSを搭載することができるようになった。
ITMediaの記事によると
順位 | OSベンダー | 出荷台数(単位:百万台) | シェア(%) | 成長率(前年同期比)(%) |
---|---|---|---|---|
1 | 33.3 | 32.9 | 615.1 | |
2 | Nokia | 31.0 | 30.6 | 30.0 |
3 | Apple | 16.2 | 16.0 | 85.9 |
4 | RIM | 14.6 | 14.4 | 36.0 |
5 | Microsoft | 3.1 | 3.1 | -20.3 |
その他 | 3.0 | 2.9 | 64.8 | |
総計 | 101.2 | 100.0 | 88.6 | |
(資料:Canalys) |
こんな感じで、特にMSが一人負けなんだけど、ここで僕が言いたいのはAndroidのことで、仕様を公開しているということで、逆に言うとウィルスの標的になるというわけです。ということは、ユーザーがまたウィルスソフトを買って、それを携帯にインストールしないといけなくなり、しかも、常にアップデートをしないといけないというユーザーに負担を課すような状況になりはしないかということを僕は思うのです。
先にドコモがマカフィーと提携して利用者にウィルスソフトを配布するということをアナウンスしてましたが、これは当たり前のことで、別途ユーザーに負担をかけると、Googleもマイクロソフトの二の舞なる可能性はすごく高い。企業は何時までもいい状態でいられるわけではないですからね。
ただ、Googleの場合はインターネットの潮流を創りだしてきた企業でもあるので、今後どういう導き方をしていくかどうかは注目していかないといけない。つまり、Googleという会社の収益源は広告で、いかに多くの人に広告をクリックしてもらうかで戦略を立てている。一方でFacebookが6億人のユーザーを集めるという凄いことをしていて、ソーシャルメディアが台頭することで、一方的なメディアである広告が何かしら変化をしないと、成約に結びつかなくなってきてる。それをどうするかだね。広告の精度が良くなければ、これはヤフーの二の舞になります。
ITは何かと言うと、結局効率的に物事ができるためのツールなわけで、それがユーザーの負担をかけたりすることで、本来1時間で出来る作業が、ITを使うことでその倍掛かるということになると、全然ダメだということになるわけです。マイクロソフトの場合は、どんどん要らない機能を詰め込んでOSにしてもオフィスにしても動作を重くしちゃって、結局ユーザー離れを招いたということです。
だから、今ソフトの潮流は、単体アプリ。出来ることが決まってて、効率的にできるということであれば、ものすごく評価される時代になってきました。