2016/06/07
花燃ゆの第15回「塾を守れ!」の視聴率が遂に10%割れ。これは役者がどうのこうのというレベルではなく、NHKは脚本を書き直せ!
井上真央ちゃんが主役の大河ドラマ「花燃ゆ」の視聴率が遂に「平清盛」以来の10%割れだったことがわかりました。これはどう考えても役者の責任とはさすがに言えないですね。どう考えてもストーリーに問題あるとしか言いようがない。
Contents
すごい人がたくさん登場している幕末
このブログでは何度も書いていますが、歴史的に言うと安政の大獄から大政奉還までの期間と言うのは、日本の歴史で言うと、一番面白い時なんです。その歴史に相応しい役者が揃っているわけです。
幕府側で言うと
- 井伊直弼
- 徳川慶喜
- 勝海舟
- 新選組
この人達はすべて大河ドラマの主人公になってます。
明治新政府組で言えば、もっといます。
長州
- 吉田松陰
- 久坂玄瑞
- 高杉晋作
- 桂小五郎
薩摩
- 西郷隆盛
- 大久保利通
- 小松帯刀
土佐
- 坂本龍馬
- 武市半平太
- 中岡慎太郎
と思いつくまま書きましたが、なんだかんだ言っても長州人が多いんですよね、役者は。それはなぜかというと、安政の大獄から始まる幕末の騒ぎの中心は常に長州藩なんです。長州の過激派が事を起こして、それで周囲が大騒ぎになるという、この繰り返しなのです。だから、逆転につぐ逆転劇が度々おこります。
それは幕府が逆転するかと思えば、薩摩が逆転したり、長州が逆転したりと、とにかく常にツーアウト満塁のような状態が続くので、歴史を見てる方としてははらはらドキドキという感じです。逆に言うと、歴史をそのまま描いていさえいれば、面白いはずなんです。
花燃ゆ低迷の最大のガンは脚本家
今回脚本を書いている宮村優子という人と大島里美の二人が脚本を書いているのですが、彼女たちの実績を見て、どうして大河ドラマの脚本をオリジナルで書かせたのか全くわからないんです。つまり、彼女たちが幕末の歴史についてとても精通しているとは思えなくて、そういう人たちにオリジナル脚本を書かせるということにしたのか、実に不思議なんですよね。つまり、野球のことがわからないサッカー選手に野球を語らせてるようなものなんです。
大河ドラマ史上ものすごく評判がいいのは、「新・平家物語」。個人的にDVDまで買ったのが「篤姫」。「新・平家物語」の場合は、原作が吉川英治さんで、脚本はこれは知らない人もいるかもしれませんが、あの平岩弓枝さんなのです。吉川英治と平岩弓枝さんのコンビに当代の名俳優や女優が参加すれば、面白くないわけがないんです。それは中身がいい上に、それを表現する役者がいいわけですから。
「篤姫」に関しても、脚本の田渕久美子がこのドラマの成功で大暴走して、上野樹里という希代の大女優の卵を潰してしまいましたが、本はもともと宮尾登美子さんの「天璋院篤姫」という実に面白い本を、田渕久美子の脚本が良く出来ていて、それに素晴らしいキャストが見事なパフォーマンスを繰り広げたことで、実に面白いドラマになりました。
キャストが素晴らしいのにストーリーがまるっきりダメな花燃ゆ
ところが、「花燃ゆ」に関して言うと、正直に言えば松下村塾周りの役者は恐らく自分が演じている人物のことをまず知らないし、それを自分の中で消化をしてないと思いますがそれ以外は実にキャストは素晴らしいんですよね。チーム「おひさま」とチーム「篤姫」が合体して、そこに伊勢谷友介と大沢たかおがプラスして、実に豪華なキャストで、見事としか言いようがないのです。
しかし、肝心のストーリーがまるっきりダメで、昨日も18時から始まったBSプレミアムを見ただけでNHK本体の方を見る気がなくなるほど、ストーリーが陳腐でした。僕としては井上真央ちゃんのことを応援しているのですが、これではあまりにも話しがお粗末すぎて、見るだけでも時間の無駄になってしまう観があります。
今後この二人の脚本家はどういうストーリー展開にするんでしょうか。面白い時代をわざとつまらなく描写するほうがよほど難しい気がするのですが、それを敢えてやる理由を教えて欲しいです。
司馬遼太郎さんの軍門に下るべきです
そこで、このブログでも何度も書きましたが、とにかく脚本家やNHKの人たちは意地を張らずに、司馬遼太郎さんの軍門に下るべきです。具体的に言えば、吉田松陰から高杉晋作が病死するまでの事を書いた「世に棲む日日」実に面白いですから、ぜひぜひこの作品のエッセンスを汲み取るべきです。この作品における高杉晋作は、その天才ぶりが実にコミカルで本当に笑えるのですが、そこは横道世之介を見事に演じきった高良健吾くんが高杉を演じているわけですから、コミカルな高杉にも十分対応できます。今からでも遅くないから、早くこの脚本家を更迭して、歴史のわかる脚本家に変えないと、大河ドラマも誰も見なくなりますよ!
NHKの担当者は以下の本をよーく読んで、歴史を理解すべし!
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