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Superflyのこと。

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ロックで言うと、日本の場合ギタリストは優秀だけど、ボーカリストで大成した人ってあまりいない。それは声量の問題があると思うんだけど、これは民族的な肉体的なものの違いなのかなと思うんですよね。例えば、ホイットニー・ヒューストンとかアースのモーリス・ホワイトのような声質の日本人ってまずいない。あの声は黒人特有の声だし、ハードロックで言うとイアン・ギランとかロニー・ジェイムス・ディオとか、ああいう声の人っていない。

また、スティーブン・タイラーとかミック・ジャガーといったハスキーじゃないんだけど、しゃがれた感じの割れた声っていうんですかね、そういうボーカルはまず日本にはいない。ただ、B’zやXジャパンといった高音のボーカルは何人かいるけど、海外と比べると極端に少ない。それだけボーカリストというのは、楽器と違って練習すればうまくなると言うよりも、天性のものっていうのに左右されちゃう傾向があります。
日本の場合、声量があるというと思い浮かぶのは、松崎しげるとか細川たかしもかなり声量があると思うけど、残念ながらロックの人ではない。女性にいたっては、可愛い声の人が多いよね。松田聖子とかAKBもそうです。ドリカムは別格ですけどね。
昔、今から30年以上前にカルメン・マキ&OZというロックバンドがありました。カルメン・マキという人がメインボーカルで、実にスケールの大きいハードロックをやるバンドで、すごくかっこよかったし、僕が知ってる限りでは、日本のメジャーなロックバンドであれだけスケールの大きいロックをやるバンドは、後にも先にもこのバンドだけでした。当然にしてYoutubeに動画がアップされています。こちらは閉ざされた街という曲ですが、歌詞も難解でいい味が出てます。極楽鳥が無理に笑う〜♪とか歌っております。

名曲私は風のライブ。異常に懐かしいです。

このバンドは、カルメン・マキの野太いボーカルが素晴らしくて、今聞くと演奏ははっきり言って下手くそなんだけど、当時はすごくかっこいいなと思ったものです。曲もすごく良かったし、日本語がうまくメロディにのっかっていたと思う。とにかくカルメン・マキが全面に出てきて、彼女のボーカルがハードロックサウンドと素晴らしくマッチしていたと思うね。
それから月日はおもいっきり流れて、現在に至っちゃうんだけど、僕はいまいきものがかりが大好きなんですが、たまたまその話を高校の同級生に話をしたら、Superflyがいいから聞いてみなよと言われたのですが、この人達がワールドカップのイメージソングを歌っていて、ロックをやってるくせに体制側の音楽をやりやがってと妙に僕が意固地になっていて、聞かず嫌いだったのですが、たまたまCDを借りる機会があり、聞いてみたら、ここのボーカルが素晴らしいのです。
音楽的にも、これは恐らく70~80年代の良質のロックンロール。そしてSuperflyのボーカルの声質が、大変迫力があるし、歌も上手。ちょっと動画を見てください。
これはサッカーの曲ですね。ただ、これ以外にもかっこいい曲があり、
この曲なんかは、イントロのギターのカッティングがかっこいいんですよね。これはロックンロール特有のギターです。

これはライブですね。すごく声が通ってる。ライブでここまで声が通るボーカリストはめったにいません。
この曲はスローバラードなのですが、実にいい曲です。元々は人の曲ですけど、しっかり自分で消化していて、大変素晴らしい。以上のようにいいボーカリストでいい曲を聴くというのは、音楽好きにはたまらないし、ボーカルというのは天性のものでもあるので、よくこの人がボーカリストの道を歩んでくれたと感謝感激なのですし、Superflyは80年代の匂いがぷんぷんして聞いてて興奮しちゃうんですよね。実にかっこいいロックンロールを聞かせてくれます。必聴だと思います。