ハードが先行するSONYーPS Vitaは売れないと思う
僕はもう50になりますが、実はゲーマーです。それもかなり年季が入っていて、かれこれ20年以上はゲームは結構身近にありました。具体的に言うと、ドラゴンクエストはファミコン時代からやってるし、ファイナルファンタジーだってプレーステーションに移植してから遊んでます。
それにニンテンドーDSだって持ってるし、本当はWiiも欲しいくらいなんだけど、それは色々と問題もあるので、買ってません。それに身近なところだったら、mixiのサンシャイン牧場もやってるし、結構この手の物は好きです。iPhoneにだっていろいろなアプリを入れてますし。
ま、こんな感じでゲームっていうのは、すごくわかりやすいんだけど、ゲームのコンテンツというのが一番大事なんですよ。アタリマエのことなんだけど。それが一番わかっているゲーム機メーカーはおそらく任天堂。ニンテンドー3DS で一時忘れかけましたけど、SONYとかMicrosoftと比べれば、間違いなく任天堂がよくわかっていると思います。
SONYはどうしてこんな会社になっちゃったのかというくらいコンテンツのわからない会社に成り下がっちゃいましたね。ま、VAIOとか見てるとだめだなって思うけど、今はこの会社は何故かハードが先行します。
ハードが先行するとどうしてだめかというと中身がないから。あたりまえのことなんです。簡単に言っちゃえば、紙芝居がない紙芝居の箱みたいなものです。前に3Dテレビは、今度の主流になる!って各メーカーが大騒ぎしたけど、高いだけでコンテンツも魚が泳いでるのばっかり見せられているだけで、それは売れないと思うよということを約2年前に僕は予言をしてます。すごいなー笑
CESの目玉:3Dテレビー同じ轍を踏むのか
http://my-tsurezure-story.blogspot.com/2010/01/ces3d.html
で、SONYが鳴り物入りでPS Vitaを先日発売した。今度は3G回線が利用できるゲーム端末で色々な動きができるとかマスコミは騒いでるし、mixiのログイン画面に全面広告をやってるようなほどなので、よほど気合が入っているということがよくわかる。
ただ、悲しいことに、アプリが今日現在でComing soonということなのです。これさ、ひとごとかもしれないけど、発売日にゲームが間に合わなかったっていいんですかね。もし僕が役員だったら、少なくともキラーアプリを用意して、どーんって出しますよ。ちょっと考えられない。後はよく見ると、ツイッターやFacebookといったソーシャルメディアのアプリはあるみたいですね。でも、ゲームしながらTweetは無理だし、どうしたいんですかね。
iPhoneといったスマホだってゲームが出来るじゃんという人もいるでしょうけど、スマホはあくまでもモバイルコンピューターであって、そこに電話機能やネット機能といった通信機能の他に、ゲームも出来るというハードです。ところが、PS Vitaはゲーム機なんですよね。だから、通信機能があってもゲーム機としての通信であって、スマホとはハードとして同じ土俵には乗らないのです。
Appleがなんでも一つのところに持っていくことで、ハードとコンテンツの整合性をうまくできたんだけど、SONYの場合は音楽といい映画といいもうすごく質の高いコンテンツを持っているのに、製品とうまく調整ができてない。いわゆる縦割りの組織の弊害がおもいっきり出てきちゃってる。
ところで、ゲームに関して言うと、何故ハードを買うのかと問われたら、ゲームがやりたくて買うわけです。ファイナルファンタジーをやりたいから、プレステを買う、マリオがやりたいからDSを買ういう具合に。
ニンテンドー3DS が当初売れなかったのは、それに対応するゲームがなくて、ただ単にハードが先行しちゃったからです。やっとマリオが出て、売れるようになったわけで、ゲーム機の性能をあげちゃっても、それが動くソフトウェアがなければ、使いたくても使えないということなんだけど、みなさんよくわかってないような感じと言うか、SONYともあろうが同じ間違いを何度もしている。
今は流石になくなったけど、何年か前にDellでゲームマシーンというのがあって、大変な高スペックパソコンがあったんです。ハードディスクも大容量、メモリも大容量、グラフィックボードも高スペックということで50万くらいするのかな。そんな馬鹿なパソコン、誰が買うのかってことですよね。たかが1万円程度のゲームをするのに、ハードで50万円もつぎ込む人はそんなに多くはいない。ニーズがなかったせいか、結局DELLはそういうパソコンを発売しなくなりました。
このPS Vita、ファイナルファンタジーができるようになったら、買ってもいいかなと思う今日この頃です。