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口は災いの元

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この前何かの本を読んでいたら、言葉というのは、花束になる一方で剣にもなるということが書いてあって、僕もたまたまその週におもいっきりふざけたことを言われたものですが、思わずうなずいてしまった。

このことは後でもう少し書きます。

で、ソフトバンクの杉内投手がFAでジャイアンツに移籍しました。ジャイアンツは横浜の村田に続く他チームのスターをすくねたことになる。ただ、今までのジャイアンツの外様選手の最後って結構気の毒。僕が知っている所で一番古いのは、張本さん。長島さんが引退して監督就任2年目に入団してきた。それなりの力を出すこともなく、結局ロッテにだれちゃった。

最近で言えば、清原、落合なんかはジャイアンツでブランドを下げたよね。彼らも使うだけ使って追い出された。清原なんかは選手としてもダメに成っちゃったよね。ただ、落合ほどの選手がジャイアンツでやりたいというくらいだから、ブランド力は半端じゃないんですね。

で、杉内投手がジャイアンツに入団した。僕はそれ以前から失敗するから辞めたほうがいいよって散々ツィートしてたんだけど、結局ジャイアンツに入団しちゃった。ただ、スポーツ新聞の記事を読んだら、一概に杉内を責められないのです。ちょっと日刊スポーツの記事を引用するね。

退団を決断した理由を聞かれると「言っていいか分からないけど、昨年の交渉の席で『FAしても名乗りをあげる球団はない』というようなことを言われた。1年、野球に集中すれば、わだかまりもなくなると思っていたけど。ただ、個人の感情的なことで移籍するのは正直、大人げないと思う。でも、感情の部分が戻らなかった」と強い口調で話した。
 代理人の酒井辰馬弁護士(45)も涙を流しながら「私は個人的にホークスファン。こういう日を迎えることが悔しい」と話し「昨年の下交渉の時点で『FAしても取る球団があるんですか』と言われて悔しい思いがした。その後の交渉で笠井社長から謝罪の言葉を頂いたが、わだかまりは消えなかった」と繰り返した。

つまり、ソフトバンクの笠井社長が杉内にひどい事を言ったようですね。杉内は、それに対して根を持ったという構図だね。しかし、笠井さんという人もひどい事を言うよね。杉内は功労者でしょう。それに対してそういうひどい事を言うっていうのは、口を滑らしたとしかいいようがない。

どんな人かなと調べてみたら、
http://www.spobiz.net/info/page-spoleader02-01.php
富士銀行の副頭取まで行った人なんだね。サラリーマンとしては頂点を極めた人です。すごいねえ。でも、この発言は選手に対するリスペクトがないと言われても仕方がない。それで杉内が傷ついちゃったわけだ。

よくさ、男らしいとか男らしくないとかいうけど、何を持ってして男らしいとか男らしくないっていうんだろうか。例えば、今回の杉内が1年前に言われたことをずっとに根に持ったということは、どういう範疇に入るんだろう。いわゆる世間で言う男らしさというニュアンスからは随分遠いような感じがしないでもないよね。ずっと引きずってるわけだから。

でも、言葉の暴力というのは、殴られるよりも深い時があって、それは根に持っちゃうのはわかっちゃうんですよね。僕は昔一緒に生活していた奥さんに言われたことは今でも覚えているし、あっちだって僕がこんなことを言った、屈辱だということは何度も言われた。それだけ言葉というのは、不用意に使っちゃうと相手を傷つけちゃうんですよね。言った本人はなんとも思っていないから、ますます始末が悪い。

先日も、僕は忘年会の席で、会社を潰すのが趣味みたいだねってあっさり言われて、僕は何をこいつは言ってるんだろうと思って、一瞬呆然としてしまった。この人は、高校時代には全くコミュニケーションもなく、去年の同窓会で少し近くなったかなということで、おそらく話はするけど、友情というのは全く成立してないひとです。友達でも何でもないそういう人から、会社を潰すのが趣味と言われて、50にもなって言葉を選べないのかなとびっくりしてしまった。もし、その人が気にしてることを僕がポロッと言ったら、それが同級生全員に広がって確実に総スカン食らうはずなんですよ。ただ、僕は大人だから思ってもいいませんけどね。

ただ、僕にもそういうところがあって、中学高校時代の友人がライブを横浜でやるよ!って言ったら、僕がそんな僻地でやるの?と冗談で言ったら、相手には冗談が通じず、すごく叱られちゃったんですよね。僕はそこまで叱られる筋合いはなかったから、僕の方から縁を切っちゃいましたけど、言わなくてもいいことを言ったと反省をしました。

ま、言葉は難しい。ますます気を付けようと思うし、みなさんもきをつけようね。