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食べログ事件のこと

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昨日、食べログのクチコミの書き込みのことで、恣意的なクチコミが書きこまれたということで食べログを運営するカカクコムが、不正な書き込みをしている会社が39社あり、場合によっては法的な措置をとるという報道がなされました。

この食べログの書き込みについては、以前からおかしいということは言われていたし、それを今まで野放しにしていたカカクコムは、対応が遅いと批判されても仕方がないし、これはある意味ネットの危機でもあるので、このあたりはしっかり対処して欲しい。

とりあえずニュースの1月6日午後7時19分現在のニュースの検索結果をコピペしておきます。

食べログ」やらせ騒動でランキング操作は確認できず–消費者庁も動く

CNET Japan  2 時間前
カカクコムが運営する飲食店の口コミサイト「食べログ」。同サイトへの口コミ代行を行う“やらせ業者”の営業行為について、報道が相次いでいる。 それによると、食べログに飲食店への好意的な口コミや評価を投稿し、ランキングを上昇させる見返りとして 

食べログにやらせ投稿‎ 企業法務ナビ
カカクコム、食べログの「やらせ投稿」報道について説明‎ マイナビニュース
J-CASTニュース – 読売新聞
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この事件がどうしてネットの危機かというと、これからのインターネットは、ひとりひとりのエンドユーザーによって成り立っていくものです。つまり、今までは情報でも何でも、力のあるところが引っ張っていくということでしたが、これからはユーザーがムーブメントの旗手の一つになっていく。つまり、ひとりひとりのユーザーが、マーケットをつくっていくということなのです。

そこで今ツイッターやFacebookが流行ってますけど、これらもきちんとした情報を出していくということが、当たり前のことで、そこには虚偽のものや事実と違うようなことがあってはいけません。なぜならば、これからブランド力というものがもっと重要になってくるわけでして、ブランドの構築をしていく上で一番大事なことは信用だったり、信頼だったりするわけです。

例えばGoogleの検索結果に恣意的な操作がなされたらどうなるかということになると、だれもGoogleを検索エンジンとしては使わなくなります。そうなるとGoogleは広告をクリックしてもらえなくなるので、最悪倒産ということになっちゃいます。ですから、Googleという会社は、そのブランドというものにはものすごく気を使ってるんです。

とくにこれからモノを買うとかというときに、ソーシャルメディア時代のインターネットに置いては、このクチコミの信ぴょう性というのは、実に重要で、今回のような食べログ事件のように恣意的な書き込みが行われると、全くそれらのことが崩壊してしまうわけで、業者もそうだし、食べログの意識の低さには呆れ返るばかりです。

海外のことはよくわからないですけど、日本では実はこの手の恣意的なことはよく行われるんです。以前だと検索エンジン対策でも色々なテクニックを使って、検索の順位を恣意的にあげるということがありました。これは検索エンジンの評価を上げるために、これはやっちゃーまずいでしょというようなことを結局やって、一時的に上位に上げるという施策です。

本来検索エンジンの上位に表示されるべきは、優れたサイト順に表示されるべきですけれども、そういう施策をすることで本来大したサイトでもないのに、検索エンジンを結果的に騙すということで、上位にあげました。こう言うことは上場しているコンサルティング会社でもやってましたから。

Googleが良いサイトの条件としているのは

  1. 関連キーワードを網羅しているということ
  2. 更新頻度が高いということ
  3. 被リンクが多い

この3点といわれています。
ところがふざけた会社はこの大量のリンクをサイトに付けることで、一時的に検索エンジンの評価を上げてということをしていましたが、これは被リンクをしてもらったということでサイトのオーナーは、そのコンサルティング会社にフィーを結構払ってるんです。

ただ、これは検索エンジンを騙すということになりますので、なぜならそういうサイトに限って更新頻度も少なく、関連キーワードが網羅されておらず、優れたサイトではないから。

ただ、Googleもさすがで、こう言うことをしたサイトにはペナルティを課しました。つまりどうしたかというと検索エンジンのDBからこのサイトの情報を削除しました。これはどうなるかというと、検索結果に反映されませんから、このサイトでの集客が事実上できなくなります。でも、これは当然の事だと僕は思うんです。

食べログに関して言えば、ここは多くの利用者があるので、ユーザーからは基本的にお金はとらず、サイトでの広告収入で収益を挙げていると思うんだけど、たくさんのお店の情報をユーザーが作り、そこにクチコミが書き込まれるというのは、これからのインターネットの媒体としては理想的だと言えます。

ただ、うるさいことを言えば、広告媒体化しているので、サイトが見づらいというところはある。だから、対抗サイトを作って食べログを圧倒することはそれほど難しくないと僕は思ってるけどね。

とにかくクチコミの集合体である食べログなんだけど、今回のようなヤラセのような問題があれば、このことがテレビやマスコミ以外にいろいろな手段で伝達されるので、ブランド力は恐ろしく低下したと思う。

カカクコムとしては、インターネットのためにぜひこのヤラセ業者を名前を公表して、ウェブマーケティングの世界から追放して欲しい。それだけのとんでもないことをこの会社はやったわけで、とんでもない話だし、告発するべきだと僕は思います。

ちなみに食べログの評価で「1」点を付けてるのは、素人ではありません。恐らく業者だと思います。