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Microsoftが再浮上するためには

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Macユーザーに本格的に戻って、すでに半年を超えるんだけど、これは本当に戻ってよかったと思うね。もともとWindowsそのものは好きじゃなかったし、Macユーザーは、Microsoftのことはあまり好きじゃないし、仕方がなくてWindowsを使っていたというところもあったんだけど、VistaがあまりにもひどくてMacに戻り大正解だった。

たまたま、僕がこのブログでVISTAのことをけちょんけちょんに言っていたら、友人がWindows7はVISTAみたいなことはないよと言ってましたけど、ま、こういう仕事をしている以上はWindowsも使ってみないといけないということもありますが、もう本格的にWindowsに戻ろうとは思わない。

WindowsがOSのマーケットを席巻したのは、Windows95を出した時。これが発表されたときはMacユーザーは、なんだこれはと腹を抱えて笑ったものです。それはどういうことかというと、Windows95はMicrosoftがどう弁明しても、当時のMacOSのモノマネだったし、アイコンのセンスもひどくて、今は当たり前の言葉になったけど、マイコンピュータとかマイドキュメントってなに?という感じでした。

そんなださいOSが、当時のMacを圧倒したのは何かと言うと、ビル・ゲイツのマーケティングも素晴らしかったけど、何よりも当時のMacのOSは超不安定で、すぐフリーズしちゃうOSだったということが結局大きかったと思う。だから、作業をしていてもたまにうまく出来なかったら、爆弾マークがでたりして、それまでの作業がおじゃんになることはよくありました。

ところが、当時の間抜けなMacの専門雑誌の皆さんは、爆弾マークの被害を受けないために常にキーボードで保存しようとか、爆弾マークは可愛いとかサッドマックは可愛いとか言って、僕はこの人達はなんて馬鹿なんだろうと思ったね。そんな不安定なコンピューターは使ってられるかということなんです。

一方でWindows95は、Macほどフリーズすることはなかったですし、それは作業する機械である以上アタリマエのことなんですよね。それが当時のMac関係者はわかってなかった。だからどんどんMacユーザーはWindowsに流れて行きました。また、タイミングがいい時にSONYがVAIOを発表して実にかっこいいマシンでした。今のVAIOはぼろぼろですけどね、悲しい現実です。

今はと言うと、Windowsはいろいろな余計な機能をつけて、そのいちばんひどいものがWindowsVistaであり、あまりにも不評だったので、Windows7は動作が早い、シャットダウンも早いというOSにした。つまり、WindowsVistaユーザーを実験台にしたわけです。まあ、ITの場合は、バグなんて当たり前という発想があるし、ユーザーを実験台にして次世代のサービスなどを開発するというのはアタリマエのことのようになってます。それがいいのかどうかはわからないけども、テレビとかゲーム機でそんな事やったら、一発でユーザーは離れると思うけどね。

で、話をもとに戻すと、Windowsが再浮上するにはセキュリティをなんとかすることです。もっと具体的なことを言えば、セキュリティソフトをインスールしなくてもいいOSにしろということ。

インターネット時代においてパソコンも含めてインターネットに接続している端末は、常にネットワークに接続されてるわけですから、常にウィルスの危機にさらされているわけですけど、それはWindowsのバグを見つけられて、そこに狙われるということなんですが、そのためにウイルスバスターとかノートンとかあります。こういったソフトをユーザーがお金を出してインストールするのが当たり前とは思わないでもらいたいわけです、Microsoftには。

これはGoogleのAndroidにも通じるけど、こういうセキュリティソフトをインストールしないとだめだということは根本から間違ってるし、仮に端末がウィルスにやられてしまったときにはOS開発元の責任じゃないし、セキュリティソフト会社の責任でもなく、ユーザーの責任になるというのはおかしいし、それが当たり前のようになっている事自体はもっとおかしいとぼくは思うのです。そもそもそういうものにつけこまれるOSやソフトに問題があるんじゃないのということです。

今アメリカではCESが行われていましたけど、その目玉としてスマートテレビというインターネットに接続したテレビが脚光を浴びてたし、早晩テレビは確実にインターネットに接続するのが当たり前の時代になると思うのですが、そのときにセキュリティ上問題があるということになるのは、ユーザーの使い勝手を大いに阻害するものだし、しかしそれらのテレビがWindowsやAndroid上で動くということになったら、危なくてテレビなんて見てられないということになると僕は危惧しているのです。

一方でApple製品に関しては、MacにしてもiPhoneにしてもセキュリティソフトは販売されてるけど、あまりインストールしている人はあまりいないんじゃないかなと思うし、僕はMacもiPhone、iPadもありますけど、そういうものを入れてません。それはAppleの方でOSレベルでセキュリティの対応をしているわけで、そんなものはあたりまえのことなんです。

これは僕がMSなりAndroidなり、ケチをつけているのは、ユーザーに負担をかけて当たり前という発想が気に入らない。それはこういったITの製品なり、サービスというのは、世の中を便利にするためにあるわけで、そういう思想の対極にあるのが負担をかけるということだし、それを当たり前のようにしているMSやGoogleの無神経さには呆れるばかりだ。

もっと極限しちゃえば、トレンドマイクロ、ノートンといったセキュリティ会社自体が不要。僕はウィルスとかこういう人たちの関係者がまき散らしてるんじゃないかと思うくらいです。

結局イノベーションというのは、現状を改善して使い勝手を向上させることだと思うんだけど、その一つがセキュリティ上で突っ込まれないようなOSというのが、そのひとつだと思うのです。アップル製品の場合は、それ自体がまだマイノリティだからいいのかもしれないけど、Windowsのように巨大な製品でそれができたら、それはユーザーにとってもプラスになることだと僕は思うね。期待は全くしてないけど。