電子書籍リーダーが売れるためには
先日Amazonがキンドルタッチを発売すると日経新聞に報道されました。これは読書家としてはとても嬉しいニュースで、Amazonが日本マーケットに参入するということで、書籍の電子化はますます進んでいくと思うのです。
ちなみにこのキンドルタッチというのは、Amazonが自社で開発、発売している電子書籍リーダーで、日本語化が随分遅れていた端末です。
僕は本が好きで、目が見えなくなったらどうしようといつも思ってますけど、45歳を過ぎてから本の読み方が随分変わりました。45歳まではとにかく話題になる本には目を通すという感じでした。特にビジネス書はそうでしたが、面白かったけど、50になった今僕にとってプラスになったかと思うと懐疑的になる。特に勝間和代や本田直之といった漫画のような本を書くような人たちは何もプラスにならなかった。本人たちは自分のお利口が自慢でしょうがないんでしょうけど、どれもだめで、お金を捨てた感じがするのです。
ちなみにこの人達は、書評ブロガーと結託して、散々書評を書かせて著者は本が売れればいいし、書評ブロガーはAmazonから手数料をもらい、何も知らないブログの読者だけが無駄な出費を強いられてしまったという悲しい現実があります。本当にひどい人たちで、僕は本気でこの日本から消え去って欲しいと心から思っている連中です。
で、結局僕が行き着いた先は、やっぱり司馬遼太郎さん、宇野千代さん、瀬戸内寂聴さんとかいった名作やその生き様の凄さを体現したような作家たちでした。今もちょうど司馬さんの本を読み直してるけど、やっぱり面白いし、ああ、なるほどなというところが随分あります。
僕としても、今時の本を読まないわけじゃないのですが、やっぱり今名前を上げた大先生の本を何時も読んでいたいし、自分のiPhoneとかに竜馬がゆくとか坂の上の雲が入っていたら、最高。この名作はもう何10回も読んでるので、読みたいところや好きな場面とかもう一度読みたい!ということになると、紙の本だとそれを探すのが面倒。それが楽しいという人もいるだろうけど、この部分がもう一度読みたい!ということになると、キーワードなどで検索して見つけたほうが効率的だと思うのです。
で、今の現行の電子書籍リーダーはどういう状況かというと、「電子書籍リーダー」で検索するとSONYのReaderが上位に表示されるんだけど、そこで「司馬遼太郎」で検索するとこのざまです。
つまり、SONYでは司馬さんの本が読めないということで、一番本をまともに買ってくれる50歳前後のユーザーをもっと大事にしないとって正直に思うわ。しかも今ちょろっと見たけど、通信機能がないんですよね、このSONYの電子書籍リーダーは。どういう意識でこういう製品を開発しているのかよくわからん。SONYがだめになっているのはこういうところもあると思うね。本物を扱わないで、クズしか扱わないということです。
今度Amazonがキンドルを日本で発売するということで、結構このニュースは重大なはずだったんだけど、あまり報道されなかった。結構重大なニュースだと思うんだけど、感覚がずれてきたんだろうか。
アマゾン、キンドル(Kindle)を 日本でついに発売!ドコモで通信料無料に 広島ニュース 食べタインジャー – 3 日前
アマゾン (Amazon)が製造・販売する、電子書籍端末の キンドル (Kindle)がついに、2012年4月にも 日本で発売されるとして 日経新聞が報じました。通信には ドコモ(docomo)の携帯回線を使用するとのこと。詳細はこちらから。 アマゾン、キンドル(Kindle)を …
「キンドル」4月に国内発売の報道 「ドコモ回線」さらに圧迫の懸念 J-CASTニュース |
願わくは、僕らの世代も楽しめる本も是非読めるようにして欲しい。音楽が今や千曲くらい携帯できるようになったわけで、本だって100冊も200冊も持ち歩けたら最高なんですよね。って思っていたら、ここにもものすごくビジネスチャンスがあるような気がしてきた!
あ、そうそう。いまどきの本が嫌いな僕ですが、スティーブ・ジョブズの伝記は面白かったし、結構衝撃を受けましたよ。