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司馬遼太郎の幕末維新Ⅰ

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読書の面白いところは、僕にとっては知らないことを知る時の喜びとか驚きとかなんだけど、今回買った司馬遼太郎の幕末維新Ⅰは、久々にそういう気持ちになる本で、いい感じです。

この本は、週刊朝日が連載記事で「週間司馬遼太郎」という司馬ファンには堪えられない記事があるんだけど、その記事をテーマ別にまとめたものです。

僕は司馬遼太郎さんの本をおすすめするときに必ず紹介するのが、竜馬がゆくと燃えよ剣でこの2つはすごく面白い。この2冊の本は司馬さんがほぼ同時期に書き進めていた本で、一方で明治維新の礎を築いた英雄である坂本龍馬、時代の流れに強烈に逆らった新選組の土方歳三。この二人がそれぞれの主人公ですが、幕末という時代の面白さということもあり、実に面白い本です。

この文庫本は、この二冊の本を読んでから読むと面白いのかなと思いますね。というのは、まだ龍馬のところしか読んでませんが、例えばどうして竜馬がゆくは、「龍」じゃなくて「竜」を使ったのかということも書いてある。

それに竜馬がゆくには色々な登場人物が出てくるんです。時代が激動期だから、キャラの立った登場人物は老若男女出てきます。その人達が、龍馬の死後どういう人生を送ったのかとか、関係のあった女性が実際にはどうなったのかとか、そういうことが色々書いてて、僕は、ほおと納得しながら読んでます。

あと、週刊朝日の「週間司馬遼太郎」に掲載されている写真がすごくいい。

それらの写真を見るのもなかなかのもので、いい本です。

話は元に戻りますけど、幕末で一番もてたのは、坂本龍馬と桂小五郎だったと言われます。

桂は、こんな感じでかっこ良かったのですが、これに比べて龍馬は決して美男子とは言えないけどもてたそうです。関わりのあった女性は、平井加尾、千葉さな子、おりょう、長崎のお元などが有名ですが、彼女たちがその後どうなったのかとか、実に興味深い挿話があり、とても面白いです。司馬遼太郎ファンには必読です。