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カーネーションが終わりますね

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連続テレビ小説のカーネーションが今月で終わりますね。僕はこの連続テレビ小説はゲゲゲの女房からみてるけど、一番良かったのはなんといってもおひさま。僕にとって今は井上真央ちゃんと満島ひかりちゃんはかなり特別な存在になっていて、この二人がでるものは全部見たいというくらい好きです。それだけすごく良かったですねえ。ところで真央ちゃん主演の八日目の蝉日本アカデミー賞総なめでした。すばらしい^^

そのあとカーネーションなんだけど、これははっきり言って僕にはだめでしたねえ。だめだったところはリストアップすると

  • 主人公糸子のキャラがだめ
  • 作為的な映像がだめ
  • 何時も怒鳴りまくってるところがだめ
  • 人物の因果関係がおかしい

というところでしょうか。

主人公糸子のキャラがだめ

連続テレビ小説のヒロインは、自分で運命を切り開いていくタイプと運命に身を任せていくタイプにわかれるんだけど、糸子の場合は明らかに前者で、見ててうざったかったなあ。好みの問題もあるけど、糸子の場合は結構自分のことしか考えてなくて、自分が攻撃されると反発するんですよね。幼馴染が自殺騒ぎをして髪結屋のおばさんに怒鳴りこまれたら、その家のお嫁さんに毒づいたり、後は娘に跡継ぎにするといった後、娘に断られると激怒したりね。なんかすごく自分勝手なんですよ。あとは一番下の娘の聡子がテニスで糸子に褒めて欲しがっているのに全く気が付かないし。見ててこれはヒドイなと僕は何時も思っていた。

作為的な映像がだめだし、何時も怒鳴りまくってる

この映像は、最近NHKが好む龍馬伝の映像をそのまま引き継いでいるんだけど、妙な日差しが入っていたりするのが目障りだったし、どういうわけだか、この映像にすると、カーネーションに限らず、全体が劇画的になっちゃうんです。どういうことかというと、龍馬伝の岩崎弥太郎もそうだし、平清盛もそうだし、糸子もそうなんだけど、常に主人公が怒りを発散している。何時も怒ってる。僕はけっこうこれうるさかったんですよね。劇画的なので、話も幼稚になっちゃう。

つまり、カーネーションだと、ダンジリと洋装が一緒くたになっちゃって、なんかこじつけみたいな感じがしたんですよね。これは僕が関東の人間ということもあって、ダンジリがいかにすごいのかわからないということろもあるんだけど、見てて、いまいちでした。ちなみに音楽を担当している佐藤さんは、龍馬伝の音楽も担当していました。

人物の因果関係がおかしい


これは全体的に言えることなんだけど、キーパーソンがいないんです。糸子の人生はとても劇的で、初めて洋装の先生と知り合って、それが現在に至るんだけど、知りあってそれでおしまいなんですよ。ずっと続かない。あとはパッチ屋で働いたり、男性服のお店でも働いていたけど、それも、やめたらそこでおしまい。

子供の時からの知り合いである吉田奈津も、料亭がだめになり、パンパンに身を落としてしまって、その彼女を救出して、安岡美容室で働かせていて、その後ラサール石井と結婚しちゃうんだけど、それで糸子との関係は切れちゃう。

一番ひどいのは、お父さんがやけどを負って、そのあと少し良くなったからみんなで温泉に行こうかということになり、現地でお父さんの病状が悪化して死んでしまい、温泉に行った連中が勝手にお父さんを焼いてしまって、お父さんはお骨になって岸和田の家に帰ってくるというのは、いくら仲が良くてももありえないでしょってことなんですけどね。あとは主人公の尾野真千子が今日で終わりで、来週から夏木マリが糸子を演じます。このあたりがちょっと演出に無理があるような気がする。尾野真千子が残念だったって何かのインタビューで言ってましたけど、どうして最後まで人生の全うさせなかったのかなと。

おひさまだと、晩年の陽子が若い頃の自分を語るというやり方で、そこには不自然さというのは全くなかったんだけど、カーネーションの場合は最後の最後で主役が変更ということになり、なんかすごく不自然。

とにかくこのカーネーションは、辻褄のあわないことが多かったです。それだけケチつけるんだったら見るなよということなんですけどね。同じ事をパートナーにも言われてます。ただ、個人的な趣味としては麻生祐未がおっとりしたおばあちゃんを演じ、アホの聡子を安田美沙子ちゃんが演じたのはすごく良かったし、3姉妹のキャラはなかなかだったと思います。

今回のこのカーネーションは、主役の尾野真千子が何度も連続テレビ小説のオーディションにアタックして、やっと主役を射止めたという、彼女の思い入れがしっかり詰まった作品になったし、それそれで彼女が女優として大飛躍したことはとてもよかったと思うのです。僕は彼女のことを全く知らなかったんだけど、色々と調べてみると性格俳優的な演技派なところがあって、どちらかと言うと陰にこもる役が多かったようですが、今度のカーネーションでそういう殻を破った感はあるね。よかったと思います。

ただ、4月からは堀北真希ちゃんの梅ちゃん先生が始まるので、そちらはけっこう楽しみにしてます。タイプも尾野真千子とは違うし、僕は、松下奈緒、井上真央ちゃんという流れの女性が好みですから、その点堀北さんが頑張ってくれるような感じがして今からの楽しみにしてます。