新しいiPad
今日の未明、新しいiPadが発表されました。今日発表するということはもう前からでて、インターネット上ではどういう機能があるのかとかいった色々な噂が飛び交ってました。iPad3というネーミングか!と騒いでましたが、iPadのままらしいですね。そこがアメリカNASDAQのマーケットのお気に召さなかったようで、Appleの株価は下がってしまいました。
今回のこのiPad騒動だけど、これは前回iPhone4Sが出るときに、iPhone5が出るんじゃないかという予想が、結局iPhone4の延長線上の製品だったということもあり、こちらもマーケットが失望して、Appleの株価は下がってしまいました。
スティーブジョブス後のAppleは、このネーミングに対する感覚がちょっと弱いのかなという感じがしますね。スティーブジョブスの時は期待を良い意味で裏切るというところが会ったのですが、新体制はiPhone4Sの時もそうでしたけど、悪い意味で期待を裏切るところがあって、市場心理に対してなんか鈍感なところがあるねえ。
僕は初代のiPadを持っていて、最近よくアプリが落ちることがあるけど、iPadで楽しんでるところは、ウェブを見たり、後はGarageBandを起動して、ギターをつなげてギターアンプ代わりに使っていて、それに支障をきたしてないので、とくに物欲が刺激されるということはない。
新しいiPadを見ると、ハード的な増強が主なところで、あとiOSが5.1にアップデートしたというところですね。ハードとしてはカメラ機能や液晶の精度が上がったということで、僕としては最近それほどハードのスペックというものにはあまり興味が無いので、そういう点も含めて食指が動くということはないのです。
こういう新しい機械というのは、特にAppleのように革新さがウリのような企業としては、ソフトウェア的にどういうことができるのかということを進めていくべきだと思うのです。つまり、ハードのスペックが上がって処理能力が早くなったというのは、面白くないわけで、やっぱりソフト的にこんなこともできるというようなのが欲しい。つまり、これからのハードはスペックによってユーザーにストレスを与えないというのは当たり前だということにしないといけない。それは、MSのバカVISTAのように高いハードスペックが前提でというのはおかしいということです。今回はSiriが日本語対応になったということもあって、これが唯一ウリのようですが、もう少しソーシャルメディアとの連携を高めるべきだったんじゃないかなと。
iOSがTwitterとの連携を強化したことで、Twitterをしやすくなった。これはすごく良かった。特に写真を添付するときに、相手も見やすいし、使い勝手も簡単で、すごく気に入ってます。なので、今回はFacebookとの連携を上手に組み込まれば面白かったのになあと思います。それは、スマートフォンというのはコミュニケーションをするためのハードでもあるので、それが音声であれば通話機能、文字による発信はTwitter、文字と視覚によるコミュニケーションはFacebookという位置づけになりつつあるわけで、そのあたりをもっと上手にやればよかったのかなあと。それと、やっぱり表現力という点で言うとTwitterよりもFacebookの方がわかりやすいということもあり、そうするとAppleのブランディングという点からしても、Facebookの連携はもっとしっかりやったほうがいいのでは。
或いは、それだけ液晶とCPUが良くなったんだから、かつてのPlayStationにファイナルファンタジーが移植された時のように、このゲームがiPadでできるの?というような、あっと言わせるゲームの開発もあって良かったんじゃないかなと思ってしまうのです。
今回の発表に関しては、会社全体のプレゼンがやはりあまり上手じゃなくなった感がありますね、新生Apple。
日本のITマスコミは、なかなかAppleとかGoogle、Microsoftは批判しませんからね。なんでも受け入れちゃう。しかし、ユーザーがそれで損をしても責任を取らないし、いつもなにかしから瑕疵担保をしていて、常に逃げることばかり考えていて、そのあたり、しっかり意見とかは表明してもらいたものだ。