2021/06/10
2021年前半で最高の出来だと思うピンクフロイドのLive At Knebworth 1990
僕のTwitterのフォロワーさんが激賞していたPink FloydのライブアルバLive At Knebworth 1990。不勉強で全く知らなかったので、早速聴いてみると、すごいパフォーマンス。個人的には2021年発表されたアルバムの中ではダントツです。
Contents
Live At Knebworth 1990の概要
まず、Live At Knebworthの収録曲が素晴らしいです。
1. Shine On You Crazy Diamond, Parts 1-5/クレイジー・ダイアモンド PARTS 1-5
2. The Great Gig In The Sky /虚空のスキャット
3. Wish You Were Here/あなたがここにいてほしい
4. Sorrow/時のない世界
5. Money/マネー
6. Comfortably Numb/コンフォタブリー・ナム
7. Run Like Hell/ラン・ライク・ヘル
メンバーはピンク・フロイド(デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、リチャード・ライト)のメンバーの他、ツアー・バンドはガイ・プラット(B)、ジョン・キャリン(Key)、ティム・レンウィック(G)、ゲイリー・ウォリス(Per)、バッキング・ヴォーカルにダーガ・マクブルーム、サム・ブラウンと彼女の母ヴィッキー、そして「虚空のスキャット」のオリジナル・ヴァージョンのヴォーカリスト、クレア・トリー。
また、ゲスト・ミュージシャンとして、サックス奏者のキャンディ・ダルファーとキーボード奏者でもある作曲家のマイケル・ケイメンを迎えている。
このライブは、当時ピンク・フロイドが行っていた「鬱」ツアーの最終とのことで、メンバーも気合が入っていたようですね。このアルバムの発表に際し、The Great Gig In The Skyの動画が公開されています。ものすごいパフォーマンスです。クレア・トリーがすごいボーカルを披露していますね。これだけでも僕は圧倒されてしまいました。
この他に名曲「Comfortably Numb」が公開されています。この曲はデヴィッド・ギルモアの泣きのギターが素晴らしい。デヴィッド・ギルモアという人は、独特のメロディアスなソロが弾くことのできる人で、この演奏でも光っています。特に後半のギターソロにニック・メイスンのドラムが絡んでいくところは、素晴らしい迫力です。しかし、デヴィッド・ギルモア、若い^^
ネブワースコンサートについて
このピンク・フロイドが参加しているネブワースコンサートというのは1990年6月30日にイギリス南部ハートフォードシャーのネブワース・ハウスで開催されたコンサートで、多くのアーティストが参加しています。
ネブワースコンサートは、イギリス音楽界への貢献を称えて与えられる「シルヴァー・クレフ賞」の受賞者たちが出演したチャリティ・コンサートで、参加しているのはピンク・フロイドだけではありません。ピンク・フロイドのはこのコンサートのヘッドライナーとして参加していて、それ以外の出演者もびっくりするほどの人たちが参加してます。
誰が参加しているのかというと、ピンク・フロイドの他、ポール・マッカートニー、ダイアー・ストレイツ、ジェネシス、フィル・コリンズ、マーク・ノップラー、ロバート・プラント(とジミー・ペイジ)、クリフ・リチャード、エリック・クラプトン、ティアーズ・フォー・フィアーズ。今から遠い記憶をたどってみると、ネブワースという土地の名前は僕も聴いたことがあって、それはこの素晴らしいコンサートのことだったと思ってます。
ピンク・フロイドとネブワースコンサート
さらに、このアルバムを聴くにあたって調べてみると、ピンク・フロイドにとっては、ロジャー・ウォーターズがピンク・フロイドを脱退した後、デヴィッド・ギルモアが主体となった新生ピンク・フロイドとして、「鬱」ツアーを敢行していて、ネブワースコンサートにおいては最終公演ということになっていました。
因みに鬱ツアーにおけるセットリストはというと、
- Shine On You Crazy Diamond (Parts I-V)
- Signs of Life
- Learning to Fly
- Yet Another Movie
- Round and Around
- A New Machine (Part 1)
- Terminal Frost
- A New Machine (Part 2)
- Sorrow
- The Dogs of War
- On the Turning Away
- One of These Days
- Time
- On the Run
- Wish You Were Here
- Welcome to the Machine
- Us and Them
- Money
- Another Brick in the Wall Part 2
- Comfortably Numb
Encore:
- One Slip
- Run Like Hell
鬱に収録されている曲を赤字に、Live At Knebworth 1990は太字にしておきましたが、鬱ツアーの最後であるネブワースコンサートでは、鬱に収録されている曲で演奏したのは、Sorrowだけであとはピンク・フロイドの代表曲と言われるもので、これは調べてみると、ピンク・フロイドが誰もが聞きたい曲を演奏するということで決めたセットリストなんだそうです。そのため、ピンク・フロイドのメンバーはこのライブをするにあたって、相当の気合を入れているということを何かの記事で読みました。
Live At Knebworth 1990を聴いてみて思ったこと
僕はピンクフロイドは大好きですし、デヴィッド・ギルモアはギタリストとして最も注目している人なんですけれども、このLive At Knebworth 1990のことを全く知りませんでした。
たまたま、Twitterで自分のタイムラインをチェックしていると、一人のフォロワーさんのツィートが目に入ってきました。それがこちらのツィートです。
Pink Floyd – Live at Knebworth 1990
先月発売の今作は、見送ろうと思ってたけど、ついつい輸入盤で購入。短いセットリストだけど、前年までA Momentary Lapse…ツアーを行っていたので、演奏はバッチリ決まってる。昔WOWOWの放送でこの豪華なフェスの録画を、実家で見た。ラスト2曲が素晴らしい。 pic.twitter.com/L3gYt8RgqM— じゅんこ☆主婦 (@junko_yamaichi) May 18, 2021
少し気になって調べてみると、このアルバムが歴史的な名演であることをしり、早速You Tubeでチェックしてみると、当時の動画がアップされていました。
何という緊張感、何という音の密度、演奏の中に全く冗長さが感じられないすごいパフォーマンスで、びっくりしてしまいました。
前項でこのライブをするに当たり、ピンク・フロイドのメンバーがものすごく高いモチベーションで臨んでいるということがとても良くライブで、歴史的な名演と言ってもいいんじゃないくらい素晴らしい演奏で、圧倒されました。
バンドの状況としても、ピンク・フロイドの大黒柱だったロジャー・ウォーターズが脱退し、新生ピンク・フロイドになったことや、ネブワースでのライブが鬱ツアーの最終日であるということ、しかも多くのアーティストが集った中、ヘッドライナーであることなども踏まえ、演奏するピンク・フロイドにとっても気合が入る状況のように思いました。
実際に見事なパフォーマンスが繰り広げられていて、壮大なスケールを展開出来るのは、ピンク・フロイドならではということを強く感じまして、今はほぼ毎日聴いています。今年はコロナということもあり、ニューアルバムがたくさん発表されていて、どれも良くできているのですが、今回のピンク・フロイドのLive At Knebworth 1990は、今年一番の出来です。
https://twitter.com/HuMaN_HuE/status/1393461299548344324?s=20
このようにおっしゃっている方がいましたが、たしかにそのとおり。
ピンク・フロイドはデヴィッド・ギルモアが消滅したと言っていましたので、このパフォーマンスが見れないのは残念ですが、ぜひデヴィッド・ギルモアには来日してほしいというのが、僕の切なる願いです。