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心配な人

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僕は偏屈だし、人の好き嫌いは激しいし、たまにものすごく強引なこともするので、僕のことを恨んでる人もいる。相手のことが嫌いだとそれを露骨にだす(最近それがわからない人が出現して驚いてますが)。それと歴史を読み違えた時もあるので、特に目上の人から毛嫌いされたこともある。

歴史の読み違えというのはどういうことかというと、僕が大学時代に司馬遼太郎さんの竜馬がゆくを読んで大感銘し、日本の歴史には偉大な人がいるということを知り、日本史に夢中になりました。

ただ、このとき失敗をしたのは、司馬さんの作品に出てくる人たちと今現在の人たちと比較しては、僕は幻滅するようになったということでした。つまり、坂本龍馬や西郷隆盛といった日本史でも特に魅力的な人物と、自分と身近にいる目上の人を比較しました。

そうなると、日本の歴史を変えるような人と一般人を比較しても、それは歴史を変えた人のほうが当然にして優れているわけで、僕はそういうのを露骨に軽蔑したりしました。そういうことを30になるまで延々とやっていたので、僕も逆に目上の人間からは露骨に嫌われましたし、僕の方も嫌われるということにある意味喜んでいたところもあります。最悪ですね。

そんな僕をこいつは面白いと気にしてくれた人が、二人いました。その人のことを今回少し書きます。その人と知りあったのは、24歳の時で、結果的に僕の結婚の仲人になってくれた人です。彼が僕を面白がったのは、一つにお互いに司馬遼太郎さんの本をよく読んでいたということと、僕が人格的に破綻しているのにもかかわらず、営業成績がすごく良かったので、僕のことを天才だと思っていたようです。営業成績が良かったのは、たまたまだったんですけどね。

彼は、大変博学だし、腰も低いし、博学だから粋な生き方も知っている人でした。僕は、銀座のお店でのお酒の飲み方を彼から教わりましたし、吉原のソープランドに初めて連れて行ってもらったのも、彼です。おかげで僕は彼によって世間が広くなったし、すごく感謝してます。

ところが、彼の欠点はもちろんあって、それは恐ろしく酒癖が悪いのです。お酒を飲み始めると、とにかく潰れるまで飲み続ける。酒をグビグビ飲み始めて、ある一定の量を越えると、説教を始めます、お前はだめなやつだと笑

この人のお酒の失敗は大変なもので、例えば一緒に香港に行った時も、香港に行くまでにお酒を飲み過ぎてパスポートを無くし、香港に入国できずに一時空港内で拘束されたりしたこともあり、そういうレベルの失敗はたくさんありました。

結局、このお酒のせいで

  • 奥さんとは離婚
  • 多額の借金
  • 会社ので出世がストップ

ということもあり、お酒のせいで人生を破綻させてしまいました。究極の破綻は、お酒のせいで命も縮めてしまい、2年前亡くなってしまいました。晩年は、歩いたり座ったりするのもしんどいようで、これは明らかに積年の過多の飲酒が原因だったと思うね。お酒は飲み過ぎは怖い。

僕の友人でもこういうパターンに陥りそうなのが何人かいます。お酒に飲まれちゃうタイプね。心配してますよ、本当に。