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ソニーは復活しないんじゃないかと思う

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今朝の日経の記事をチェックしていたら、ソニーミュージックエンタテインメントがiTunesに楽曲を今日から提供するということになったそうで、いいアーティストを抱えるソニーは今までアップルとの対抗上楽曲を提供していなかったんだけど、その戦略を転換したということだ。

ソニーがいかに間抜けかというのは、ウォークマンやXperiaを抱えるソニーが、その対抗商品を扱っているアップルとの対抗するために、音楽を提供しなかったということは、iPhoneにせよ、iPodにせよ、日本国内はもとより世界中に多くのユーザーがいて、彼らに不便を強いているということを今まで無視してきたということで、それはユーザーの気持ちがソニーから離れてもおかしくない。

この場合の不便というのはどういうことかというと、本来iTunesにアップしてれば、

  1. iTunes music storeにアクセス
  2. 曲名或いはアーティスト名を検索
  3. 気に入った曲やアルバムをその場で購入

という流れになるんだけど、iTunesにアップされてないと

  1. iTunes music storeにアクセス
  2. 曲名或いはアーティスト名を検索
  3. ここでないということを知り失望する(この失望って大きい)

ここでやめてしまうというパターンと
次に

  1. お店まで移動して購入
  2. そのCDが聞ける環境のところまで移動
  3. CDプレイヤー等でやっと音楽が聞ける

ということで、余計な手間までかけるということです。恐らくソニーとしては、ファンだったらそういうことをするのは当たり前と考えるのかもしれないけど、iTunesにアップされていれば、こういう手間をかけなくてもいいということをソニーは知らないといけないし、それが今やあたりませになっているということを認識するべきだ。

今回の日経の記事はこちらなのですが、ちょっと意味不明な記載があったので、初回しておきます。

SMEは同社など音楽大手が出資する配信会社レコチョク(東京・渋谷)が2日に始める配信サービスへ楽曲を提供。iPhoneなどのユーザーは、画面からレコチョクに接続して購入する。聴くときにはiTunesとは別にレコチョクが用意した音楽再生アプリ(応用ソフト)を立ち上げ、その楽曲リストの中から選ぶ必要がある。1曲当たり52~420円。

とにかくこの記事を読む限りは、ソニーの楽曲だけは、レコチョクが提供するアプリを立ちあげないと聞けないということのようですね。やっぱりソニーは間抜けだ。

このソニーのやり方を見ていると、世界で最もインターネットのことをわかっていない企業の一つがソニーということがわかる。つまり、インターネット時代においては無駄なことを強いると、ユーザーの支持を得られないということなのです。

例えば、アップルやGoogle、Amazonが成功したのは、いかにユーザーに負担をかけないようにすればどうしたら良いかということを真剣に考えてる。アップルについては、スティーブ・ジョブズの自伝にも書いてあるけど、いかにシンプルにするかということを考えろということだし、それが今のインターネット時代に合致したことで、サービスや商品が大いに売れた。

Googleは、今はやってるかどうかわからないけど、検索のスピードも早くできるようにしてるし、何よりもユーザーの検索の解が実に的確であったということが、一挙にユーザーの支持を得た。

Amazonにしてもワンクリックという考え方があるけど、できるだけ多くの作業なしで購入できるようにしたし、何よりもサイトの使い勝手をAmazonほど考えてる会社はいません。僕はECサイトを構築するときに最も参考にするサイトはAmazonです。

ところが、ソニーは、Appleとの対抗ということもあって、世界で最もユーザーの多いiPhoneユーザーやiPodユーザーをないがしろにしているし、VAIOにしても、先日ウルトラブックを発売したけど、使ってみたいなという気持ちにはなれなかった。それほど商品もつまらない状況になってる。

平井社長は、今後ゲーム機をテコ入れして云々と言っているけど、今やスマホがゲーム機代わりになりつつある時代に、何故あえてゲーム機をテコ入れしなければいけないのか。これはマイクロソフトのXboxへの対抗なのかどうか。

しかも、オリンパスに出資して医療事業に参入の足がかりといってるけど、今までEntertainment系に全力を入れてきた企業が、何故今更医療に手を突っ込んでいくのかいまいちわからん。

ソニーは社長が変わりましたが、当面迷走しそうだ。