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ベトナム旅行記ー全般

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僕の世代において、ベトナムという国は、共産主義国家とかベトナム戦争というイメージがつきまとうのかな。とくにベトナム戦争についてはアメリカ側からの映画でのイメージがあるけど、歴史とか調べてみるとこの国が実に偉大で、しかもそれを指揮したホーチミンという人物は、世界史レベルの人物という印象を僕は思ってます。

ベトナムという国の偉大さは、1945年に遡らないと理解できないのではないかと思っている。それはまずベトナムという国が、フランスの植民地となり、ものすごく搾取されたということ。そのフランスも日本が攻めてきて逃げ出すが、日本が負けるとまた戻ってきて植民地支配をしようとするが、ホーチミンを指導者とするベトナムが、第一次インドシナ戦争で撃退した。

そして、南北に分断されたベトナムは、南ベトナムにアメリカが反共のためゴ・ディン・ジェムを大統領とするも、この大統領がひどいもので、大変な圧政を敷いたわけです。そこでホーチミン率いる北ベトナムや南ベトナム解放戦線が国民を開放するべく、内戦が起こり、その内戦にアメリカが絡んできたということで、そこでベトナム戦争が勃発し、ベトナムもアメリカの攻勢に圧倒されるも、結局南ベトナムを文字通り開放し、南北統一を達成させました。ちなみにこのゴ・ディン・ジェムは、結局クーデータが起きて殺害されるという運命をたどります。独裁者の末路ってだいたいこのパターン。ルーマニアのチャウシェスクもそうだった。

本当にこういうのを見ると、昔ロシアに侵略されそうになった日本もそうだけど、白人というのは、アジアにはろくな事をしないですな。積年のデタラメさが今になってヨーロッパ危機なるものになってるんじゃないかと思いますが、このヨーロッパ危機で世界中の金融マーケットに迷惑をかけてる。ろくな人種じゃないと僕は思うんだけど、この白人がありがたがってる日本人がいかに多いか、笑うべし。僕の周りにも何人かいるけど、そばに来ないで欲しい。

この場合、南ベトナムがとりあえず民主主義と名乗っていたけれども、実際には弾圧という悪政を展開したわけで、そのためにも共産主義が台頭しなければ国がだめになるという切迫感があったんだろうと思うね。僕はこの一連のベトナムの行動は実に素晴らしくて、尊敬に値すると思っているのです。

とくにベトナムの指導者であったホーチミンは、革命によって権力を握った共産党指導者が独裁的になって反対派を粛清する例が多いのに対し、ホー・チ・ミンは、腐敗や汚職に無縁で、禁欲的で無私な指導者であり、自らが個人崇拝の対象になることを嫌っていたことである。

ホー・チ・ミンの指導下において、政策議事は徹底的な討議を前提とした非公開の全会一致制とされた。またホー・チ・ミンは自伝の類を残さずに死んだため、後継指導者層や軍人達の間でも「ホー・チ・ミンが何も語らずに逝ったのに、我々が何を言えるだろう」として自己の業績についてほとんど語らないという伝統が生まれたとのことで、ここにも彼の偉大さというものがわかる。こういう伝統を残しているベトナム人に敬意を表するべきだ。

日本で言うと、今の政治家にはこういう人は全くいないけど、過去的に見ると人格の優しさや無私という点では西郷さんが似ているかなと思うね。

そのベトナムにいま来てますが、国も安定している感じがするし、人々も親切。食事はものすごく美味しい。ざっと見た限り未開発なところがまだまだあるから、これからさらに発展する匂いがプンプンするし、個人的にもそうなってほしい。