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政治家のレベル

民主党、自民党、公明党が三党合意に基いて、内閣不信任案を否決させ、これで消費税関連法案が成立する見通しだ。その自民党と公明党が協力した代わりに、民主党は民意に問うということを自民党と公明党に約束を条件付きでした。

その条件には駆け引きがあり、「近い将来」民意を問うという文言を野田総理は拒否して、じゃあ「近いうちに」民意を問うということで落ち着いたらしく、自民党の谷垣総裁も「近いうちに」で納得したんだそうです。これ、日本の公党のトップの判断です。僕はこの違いがよくわからない。

こんなことをしていたら、「近いうち」解釈論が。読売新聞に詳しいので、引用します。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120809-OYT1T01186.htm

野田首相が8日の谷垣自民党総裁との会談で「近いうち」の衆院解散を約束したことに関し、民主党と自民、公明両党が9日、その解釈をめぐって綱引きを繰り広げた。
自民党の麻生元首相は麻生派総会で、「『近いうちに飯を食う』と言ったら、大体、それは2週間かそこらだ。それが社会常識だ」と述べ、今国会の会期末(9月8日)までに解散すべきだとの認識を示した。
 茂木政調会長は党役員会の前に、8日深夜に安住財務相から電話があったことを明かし、「近いうちに食事に」と誘った安住氏に、茂木氏が「『近いうち』とはいつだ」と聞くと、安住氏が「月内」と答えたことを披露した。
 公明党の井上幹事長は両院議員団会議で「解釈は首相と総裁にしか分からないが、常在戦場で気を引き締めて準備してほしい」と語り、選挙準備の加速を指示した。
(2012年8月9日20時16分  読売新聞)

これが日本の政治のレベルです。一国の総理経験者や閣僚経験者がこの程度なのです。なんというレベルの低さ。この程度の言葉の解釈をいい大人が、日本の国を動かそうという人たちが、こんなくだらないことで議論をやりあってる。馬鹿じゃないのって僕は思った。麻生元総理は漢字が読めなくて笑われてましたが、この人は大久保利通とか吉田茂の末裔ですからね。茂木さんにしても、ハーバードを出てマッキンゼーにいたという頭がいいのが自慢のはずなのに、このレベル。頭の良い人は政治家になると劣化するんでしょうか。

日本の政治家というのは、厚かましさか自分のことだけをアピールするか、そんな人ばっかりで、実直な人って本当にいないし、いたとしても目立たない。これはマスコミにも大きな責任がある。

僕の同級生で参議院の議員がいますけど、この人も僕に何度も電話をかけてきて仕事を依頼してきました。その議員が絡んでいるプロジェクトのウェブサイトを作ってくれというので、直接本人にあって聞いてみたら、このプロジェクトがこの議員の他に、ベンチャーに詳しい弁護士、先日パナソニックに吸収された企業のオーナーの親族が関わっているということで、じゃあ、予算はと聞いたら5万円でやってほしいということでした。

条件によっては出来ないことはないけど、とりあえずの企業のオーナーの親族が直接携わっているということで話を聞いたら、相当レベルの高いものを望んでいて、僕もそれが当然だろうと思っていたのですが、デザイナーやシステムの人間を泣かせても100万円は最低でもかかるプロジェクト。それを5万円でやれという国会議員。中小企業を救うとかそういうのが、政治家の仕事じゃないのかって思うね。結局僕は彼に断りの連絡をしました。

政治家が劣化しているというのは、色々と見ていると世界的な風潮のようだけど、それにしても日本の政治家のレベルは相当低い。今度総選挙があった場合には、民主党は間違い無く敗北して野党に転落するのは明らかだけど、その受け皿が自民党かと思うとぞっとする。

こうやって見ると、引退した野中広務さんが懐かしい。彼は叩き上げという言葉にふさわしく、町長から京都副知事になり、それから57歳で政界に進出して、幹事長、官房長官として存在感をしめした政治家。僕が知ってる限りで、この人ほど戦闘力のある政治家は見たことがなかったし、器用とは言えないけど信用できる人柄で僕は結構彼のことが好きだった。加藤の乱をたたきつぶした時に、この人はなんて喧嘩の強い人なんだと関心した記憶がある。

彼は生い立ちも色々あるし、とてつもなく苦労家だから、痛みがよく分かる人。先日回想録も出されて、2800円という決して安くない本ですが、実に読み応えのある大変な本。今、日本にこういう人がいないというのは実に不幸なことです。

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