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Amazonのジェフ・ベゾスは要注目だよ

IT業界というのは、新しい業界ということもあって、経営者はカリスマ性がある。僕も経験があるけど、カリスマ性のある経営者ってすごく求心力があるんです。あれなんですかね。ちょっとサラリーマン経営者とはかなり違う。日本で言えば、ソフトバンクの孫社長、楽天の三木谷、海外で言えばスティーブ・ジョブズなんていい例です。

死んだ人に鞭を打つのはいやですが、スティーブ・ジョブズ自体は、みんな大騒ぎしているけど、あれはiPhoneなどでAppleを復活させた手腕に対して畏敬の念を持っているだけで、彼個人は性格的に破綻してると思うね。僕はAppleの製品やサービスは大好きだけど、一緒に彼と仕事をしたいかといえば否。

ま、それはいいです。IT業界は新しい業界ということもあって、創業者がまだ現役の場合は多い。ただ、マイクロソフトのようにビル・ゲイツが引退すると、一挙にダメになっちゃうというケースもある。Appleがスティーブ・ジョブズが亡くなり、集団指導体制になったということで、どうなるかですね、これからは。今週iPhone5が出るということに関してはとても楽しみにしてますが。

最近の革新的なサービスを提供するというと、Amazonかな。AmazonのCEOであるジェフ・ベゾスという人は、今までの経営者と違うのは戦略がものすごく長期的だということで、これはすぐ結果を求められるビジネスにおいて特異な存在です。

例えばAmazonが起業して、すぐにナスダックに上場をしたのですが、ずっと赤字が続いて赤字企業でも上場できると揶揄されていたこともありました。結局この時に大型の投資をしたことで、数年後に花が開いた。それがキンドルであったり、AWS(Amazon Web Service)だったりするわけです。

今、Amazonといえば、オンラインショップの代表的な存在。日本人としてはとても悔しいけど、付け入るすきが今のところありません。この企業は顧客中心ということを標榜しているんだけど、その標榜している項目として

  • 品揃え
  • 利便性
  • 低価格

を特に気にしているということをインタビューに答えていて、僕はなるほどと思った。

顧客中心というのは、どういうことかというとできるだけユーザーに負担をかけさせないということだと僕は理解しているのですが、この3つの項目というのは、まさに顧客が気持ちよく買い物が出来る環境をととのえているということだ。この3つの項目について僕の解釈を下記の通り書きます。

品揃えについては、Amazonと言うなんでも販売しているようなところではなんでも売っているということがあたりまえじゃないと、サイトへの信頼性やブランディングが低下する。それはあると思って買いに行ったらなかったというのは、顧客の失望を招くということだ。この失望感というのは、ブランドと言う立場から見ると絶対避けないといけないことなので、失望感を与えないためにはきちんとした品揃えにしておくというのは、ECサイトとして当然のこと。よく売り切れているのに、サイト上にはその商品を掲載していることがあるけど、これは逆効果だからね。

利便性については、買い物がしやすくなければどうしょうもないし、買っても早く手元に届くべきだということです。これはお客さんを待たせないということが大事です。楽天のトップの店舗の個別ページを見てもらえればわかるけど、商品の情報は2,3回スクロールしないと見ることが出来ないのですが、Amazonは一番初めに商品の写真がどーんと出てくる。細かいことは下に書かれてあるということで、ページが上から下に移動するにあたって、ストーリーがあるのです。そうすればページ数が長大でも買いたい人は逆に読んでくれる。ただ、優先順位として上から順番に表示しているということです。これウェブで一番大事なところです。

そして低価格。Amazonの価格力って結構ある。安いということは、お客さんの懐に負担をかけないということで、実質的に負担をかけないということはとても重要なことだ。また、Amazonは配送料が無料です。これは通販サイトとしては相当革新的なことで、これで日本の楽天と大きな差をつけた。このように販売しているものが低価格である上に配送料も無料ということで、Amazonは多くの人に利用してもらえているということだと思うのです。

あと、ジェフ・ベゾス氏がサポートは不要だということを言ってることに僕は感銘したのです。サポートにいちいち連絡をしなければいけないようなサイト作りにはしていないということで、これはユーザーがサポートに煩わせないということで、これはGoogleにも通じる考え方だ。Googleも、精度の高いサービスを提供しているけど、ここもユーザーがヘルプを使わないようなサービスを作りこんでいて、結局それがブランディングの向上につながってる。

Amazonはサーバーのサービスもしているのですが、これは対法人サービスなのでふれません。対コンシューマーとしてAmazonの役割は電子ブックリーダーであり、タブレット端末の提供ということになります。

電子ブックリーダーというと、まず、キンドルがあって、それからソニーのリーダー、楽天koboがある。ソニーのリーダーにしても、koboにしても日本では全く使いものにならない。なんでかといえば、読む本がないから。Amazonのキンドルも日本国内で発売するとアナウンスをしましたが、未だに発表されないのは、日本語の本がなかなか用意できないからだと観測が出てます。ここは、きっちりと読める本を確保して販売して欲しい。僕は楽天の二の舞にならないで欲しい。

そしてキンドル・ファイア。これはアンドロイド端末で、僕はアンドロイド端末は評価してないんだけど、この端末だけは僕も欲しい。それはジェフ・ベゾス氏のインタビューを読んでもらえるとわかるけど、端末に「思想」が組み込まれてるんですよ。つまり他のメーカーだと、タブレットが流行ってるからスペックの高いアンドロイド端末はこんなことができますよ!ということだけだから、僕は欲しいと思わないんですよ。iPadもあるしね。

ところが、キンドル・ファイアがどう違うのかというと、それは彼のインタビューを引用しますね。

キンドル・ファイアがただのデバイスではなく、サービスだからです。エンド・ツー・エンドのサービスであることで、ほかのタブレット端末と差別化できています。
 私の個人的な意見ですが、ただデバイスを作っただけで顧客が関心を持つとは思えない。顧客が求めていること、顧客がしようとしていることは何か。書籍を買い、音楽を買い、映画やテレビ番組、アプリを買うことです。そのためにエコシステムを構築し、そのエコシステムにデバイスをシームレスに融合させる。顧客が簡単に見たいコンテンツを買って見られる環境を作るということです。それを実現したのがキンドル・ファイアなのです。

と言ってます。

カリスマ性のある経営者らしい意見で、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが同じ立場でも似たような事をやるでしょうね。商品やサービスに強烈なこだわりというのが、カリスマである要件なのかもしれない。

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