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果たしてこの国はほんとうに大丈夫なのか

ここずっとベトナム熱が冷めないのです。そうなるとその国の成り立ちというものがどういうものなのかということを調べたくなるタイプなので、ここ最近ベトナム戦争のあたりを読みまくってます。読めば読むほどわかってくるのは、やはり南ベトナムという国が滅亡するべく滅亡してしまったという印象があるのです。

つまりどういうことかというと、南ベトナムというのは、軍事独裁政権で、今で言うとシリアに近いかな。国家に反発する連中はとにかく弾圧するか殺すかどっちかで、それに反発した僧侶が抗議のために焼身自殺をしたり、そういうことが頻繁に行われている国だったんです、南ベトナムは。しかもトップだけが繁栄して、国民はひたすら貧しく、国のトップはいつも権力争いがおきるわ、クーデターがおこるわ、本当に国民不在の政権だった。

そんな国民を搾取して弾圧する政権だから、それに反発する組織もできて、その名も南ベトナム解放戦線というもので、ベトナム戦争は北ベトナムと南ベトナム解放戦線が南ベトナムを圧倒するという形になった。そんなふざけた政権に対して、アメリカは反共を大義名分にして南ベトナムを支え、挙げ句の果ては参戦するというわけだから、こちらも全くベトナム国民のことを全く無視してるわけだし、国民に支持されるわけない。ここは司馬遼太郎さんに言わせると、軍部に支配されていた昭和日本の国民を、戦争終結ということで国民を開放したマッカーサーが日本国民に支持されたのとは明らかに違う。

結局ベトナムは、アメリカが手を引いて、一挙にサイゴンは陥落しました。(アメリカも他人の喧嘩に顔を突っ込んでうまくいかないと逃げてしまうというのは、どうなの?って思うけど)それはそもそも国民が南ベトナムを支持してないし、一方で吸収をした北ベトナムにはホー・チ・ミンが最も巨大な存在ですが、ベトナムを統一しようと体を張ってやってきている人たちが多くいたわけで、それは当然ながらベトナム国民は支持したのだと思う。

先月ベトナムに行ってきたけど、司馬さんや開高健の本に書いてある貧乏なベトナム人というのはなくて、それなりに国民は平均化されたんじゃないかという印象はありました。僕はコミュニストじゃないけど、ベトナム共産党の政治のやり方、特にドイモイ政策が功を奏したんだと思うわけ。

一方我が国では、民主党が失政につぐ失政で、恐らく総選挙をしたら自民党が第一党になるだろうと状況になり、その党首選挙が活況を帯びてきた。誰が出るかはここには書かないけど、少なくとも、幹事長として総裁を支えるといった男が、総裁選挙に出るということに驚くし、しかも嘆かわしいのは、その男を長老議員が支持しているということで、この人達はなんのために政治家になっているのかということを強烈に思ったね。こんな軽薄で、人を平気で裏切るような人間が、日本のトップになったとしたら恐るべき事態だ。

この都知事が石原慎太郎という、実に傲慢な人間だけど、この親子はどういうわけだか日の当たる場所に出ることが多くて、発信力は確かにあるんだけど、更に共通しているのは、二人とも全く実績がないということ。そんな男をどうして支持できるのか、不思議でしょうがないんだけど、結局総選挙の顔として、自民党の人たちは期待をしてるんでしょうね。こうなったら、裏切り者の烙印を押されたら、今まで石原を押していた連中はどういう態度を取るのか、というのも見ものだ。

ちなみに日本のマスコミは、石原を明智光秀と言ってるけど、これは光秀は草場の陰で苦笑してるだろうね。明智光秀は日本の歴史で主殺しの代名詞となっているけど、そもそもそのきっかけを作ったのは、度重なる織田信長の光秀に対する苛めだし、その原因は光秀の教養に対する妬みだ。人間的なレベル、性格のいい悪いという点で見ると、光秀という人物は好人物だし、民政家として領民からとても親しまれた人物。それを石原と一緒にされても、光秀が本当にかわいそうだ。

また、今は誰がどれだけ橋本市長に近いかどうかということで、政治家の尺度が図られてるような風潮で、既に7人もの政治家が日本維新の会に移動して、理念も何もあったものじゃない。自民党でも安倍晋三が橋下に近いというのが、この人の売りでしょ。酷い話だ。この日本維新の会の会合に出てきてる人間も、中田元横浜市長にしても、東国原にしても自分のアピールは上手だけど、実際にどれだけの市政や県政をしたの?ということだえど、そういう人間たちが、橋下の周りをまとわりついていて、浅ましくてしょうがない。

昨日は記者がみんなの党の議員に対して、あなた達は比例代表制で当選したのだから、他の党に移るのであれば議員辞職するのが筋じゃないかと突っ込まれて、議員もタジタジになってました。最初はみんなの党で立候補すれば当選するということで入党して、今度は橋下人気にあやかって、維新の会に移っちゃう。これを我々がどういう目で見てるのかということがわからないと思ってるんだろうか。この程度のレベルの連中が日本の国政にいるわけで、これであれば役人が議員を影で笑っているのは当たり前だと思うね。

僕は谷垣さんは好きじゃないけど、自民党が野党に転落した時に、誰もなり手がないときに総裁になって、3年間やってきたわけで、人間性はどうだかわからないけど、野田政権を解散に追い込めなかったにせよ、頑張ってきたというのは僕にでもわかるけど、そういう人を結局立候補を断念させたというこの党の体質は、かなり異常だと思う。日経のコラムで、谷垣さんはこの3年間、党内で好かれる努力をしなかったのが、今回の立候補断念に追い込まれた最大の原因とか書いてありましたが、そんなことが党のトップの条件というのは間違ってる。

僕は右翼でもコミュニストでもないけど、日本には1092年に鎌倉幕府が成立して、明治維新が起きて西南戦争で武士の時代が終わっても、節度を持つという武士的精神が日本という国を支えてきたと思う。これだけ武士の時代が続いたのは、武力があるということもそうだけど、他の階級の人たちに比べて、精神的に優れていたということだと思うね。それは節度があるかどうかということだと思うけど、最近では野中さんがそういうタイプの人だったと思うけど、今はもうスカスカ。

世の中器用な人間だけが、生き残るというのは、僕が不器用ところもあって、すごく変な気持ちになるんだよね。本当にこの国は大丈夫なのか。

 

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