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僕はこんな音楽を聞いてきたーRonnie James Dio

僕はリッチー・ブラックモアに影響を受けて、フェルナンデスの白いストラトを買い、リッチー・ブラックモアのようになるべく、それはもう練習をしたのですが、今から考えると、僕はリッチー・ブラックモアももちろん好きだけど、ロニー・ジェイムス・ディオというボーカリストが好きで、ずっと彼を追っかけていたと思うし、ハードロックをきかなくなるようになるのは、このロニーというボーカリストが作曲者として、或いはボーカリストとして衰えを感じたからでもあるのです。

やっぱりロックアルバムで一番聞いたのはレインボーのRisingだし、そのRisingのStargazerの曲といい、このロニーの歌いっぷりといい、僕は歴史的な名演というか、名唱というんですかね、実に素晴らしいボーカルを聞かせてくれる。

リッチー・ブラックモアがレインボーを結成当初は、自分がボーカリストだったらロニーのように歌いたいと言うことを何かのインタビューで言っていたと思いますが、僕もこのリッチー・ブラックモアのインタビューは同感で、Risingを初めて聞いた時は、これこそ僕が求めている最高のボーカリストと思ったものでした。

しかし、ハードロックバンドというのは、何故かメンバーチェンジ、特にDeep Purple系はメンバーチェンジが激しくて、3枚目のアルバムを出すとロニーはリッチーからクビを言い渡されます。レインボーの大ファンだった僕は大ショックで、このバンドはどうなっちゃうの?とおもったら、ロニーはなんとBlack Sabbathのボーカリストとして登場し、またもや名盤「Heaven & Hell」を発表。このアルバムはすごく良かったし、日本にも来日して、確か中野サンプラザで見た記憶があります。

そのBlack Sabbathも結局脱退をして、満を持してという感じで自身のバンドDioを結成します。結局ロニーという人は、亡くなるまでBlack Sabbathに戻ったり、Dioに帰ってきたりの繰り返しの音楽人生になりますね。ただ、僕的には3枚目のアルバムまで聞きましたが、ロニー自身の音楽的な才能はこれ以降枯渇してしまった感じもするし、ボーカリストとしても高いトーンが出せなくなった感じもあり、僕も年を取るにつれて新しい曲が聞きにくくなってきたということもあり、彼らの音楽を聞かなくなりました。

ただ、Dioのライブは僕も何回かいきましたけど、すごく楽しいのです。まず、ロニーという人は全く手を抜かない。ロック界にはライブで手を抜く人はかなりいるのですが、この人は全く抜かない。恐らくライブが終わったらぼろぼろになると思うくらい、一生懸命パフォーマンスを見せてくれます。

それとレインボー、Black Sabbathといった超人気バンドにいたということから、その時の人気があった曲をライブで演奏します。昔の名曲をライブでやられるとこれはファンにとってはありがたいパフォーマンスで、実に面白いのです。

ただ、この偉大なボーカリストであり、優れた作曲者でもあるロニーにして足りないものは、ギタリストを見る目がなかったということ。つまり、Dioに入ってくるギタリストは、ロニーよりも相当格下なのです。そうなるとどうなるかというと、ボーカルだけ飛び抜けちゃう。ま、それはワンマンバンドだから仕方がないというものですが、それだといいものが出来ない。少なくとも、ギタリストくらいは自分と同格レベルの人じゃないと、曲にかっこ良さが出てこない。

ロックにおけるバンド論を語っちゃうと、ハードロックに関して言うと、バンドを構成するメンバーのミュージシャンの格がほぼ一緒じゃないと、統一感のある音楽が作れないという感じがします。レインボーにしても、リッチー・ブラックモアだけが突出しちゃっていたから、結局最後はダメに成っちゃったし、イングヴェイ・マルムスティーンという速弾きギタリストがいます。彼自体はギターも上手だし、曲もいい曲を書くと思うけど、結局ミュージシャンとしては偏屈な奴で終わっちゃった。

それはそうで、彼の書く曲はとてもいいけど、ギターソロになるとそれがハードな曲であろうとバラードであろうと、延々と速弾きが続いちゃう。自分で自分の曲を壊しちゃってるんです。僕もギタリストの端くれだったのでわかるのですが、速いフレーズってすごく気持ちいいことは気持ちいいんです。ただ、どの曲でもギュルギュル速弾きをしちゃうと曲が壊れちゃうのです。

こういうのはワンマンバンドの弊害で、バンドにおいていいことはなにもないのです。それは他のメンバーからも煙たがられるでしょうし、さっきも話しをしたけど、バンドとしての統一感が曲にも現れて、受け入れられないのです。通常ワンマンバンドで良いアルバムが出来る時は、メンバーの格がそれぞれ拮抗している時ですね。レインボーのRisingにしても、リッチー・ブラックモア以外にロニー・ジェイムス・ディオというボーカルと、コージー・パウエルという大変なドラマーがいました。

あとは、ホワイトスネイクが出したアルバムで世界中で大ヒットしたサーペンス・アルバスというアルバムがありますが、これもボーカルのでデヴィッド・カヴァーデイルが一人で目立つわけではなく、ギターがジョン・サイクスといったすごいメンバーが構成していたということもあると思うね。非常に出来の良いアルバムでした。ところが、メンバーチェンジを繰り返していたDeep Purple組ですから、早々に色々なメンバーをクビにしてしまい、バンド自体が衰えてしまったというところがこのバンドにはありました。

バンドの統一感がいかに大事かということは、それはLed ZeppelinやQUEENを見てるとわかります。Led Zeppelinは、ドラムのジョン・ボーナムを失うとその時点で解散ということになりました。ジョン・ボーナム自体がドラマーとして大変優秀な人でしたけど、余人には代えがたいということもあり、あっさり解散。QUEENだってフレディ・マーキュリーが亡くなると、すぐ解散。後日ポール・ロジャースとツアーを組みましたけど、かなりきつい感じがした。こちらは、バンドの偉大なフロントマンの死ですから、当然余人には代えがたい。

他にはローリング・ストーンズという偉大なバンドがありますね。僕も何年か前に彼らのライブを見たことがあるけど、それはもうすごいパフォーマンスで、半端じゃ無いくらい感動した記憶があります。演奏者としては彼らはうまくないです、はっきり言って。ただ、曲がかっこいいし、メンバーの存在感。ストーンズのライブになると、ギターやドラムとベース以外に、キーボードやホーン・セクション、バックコーラスといった大人数になるのですが、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロン・ウッド、チャリーワッツの存在感が半端じゃない。特にキース・リチャーズの存在感というのは実にすごくて、それでもローリング・ストーンズという一つのバンドで統一感があるからこそ、50年も売れ続けるというすごいことになってるんだろ思うのです。

話はロニー・ジェイムス・ディオに戻りますが、ほんとうに惜しいなと思っていたのは、自身のバンドに良いギターがいなかったということなんですよね。一番わかり易いのは、オジー・オズボーンでこの人はいいギタリストを見つけるという点では、すごい人。亡くなってしまいましたが、ランディ・ローズという人は大変素晴らしいギタリストというか、オジーのバンドに入ってものすごく成長したギタリストでした。ライオットにいた時は本当に大したことがなかったですから。

最後は話がめちゃめちゃになってしまいましたが、ロニー・ジェイムス・ディオというボーカリストが癌で亡くなって1年以上経過しちゃいました。時間の流れは早いです。僕の念願としては、レインボーの再結成というのがありましたが、それも果たせなくなってしまった。残念です。



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