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ルンバCEOのインタビュー「ルンバはあくまで床を掃除するロボットだ。」

今日の日経新聞に掃除ロボ「ルンバ」のコリンアングルCEOのインタビューが掲載されていて、多くの人から支持される製品を開発販売する会社の考え方はさすがという感じで、これは物が売れなくて困ってる会社には良いヒントになるんじゃないかと思った。

掃除ロボ「ルンバ」なぜ好調 米社CEOに聞く  機能特化、客の課題解決
http://www.nikkei.com/article/DGKDZO48299220R11C12A1TJC000/

この記事でコリンアングルCEOのインタビューへの回答は含蓄のあるもので、売れるもののコンセプトはこういうものだという思いを強く持った。

例えば、掃除ロボットとして究極的にどういうものを目指しているかという問に対しては

人とほとんどやりとりしなくていいようになればと思う。手入れも容器の掃除も不要。極端に言えば、姿は見えないが、毎日働いて床をきれいにしてくれているようなルンバができたら最高だ。

と答えている。つまり、究極の自動化ということであり、余計な負担をユーザーにかけないということが重要であると僕は解釈した。

また、スマホとの連携について聞かれると、

掃除以外にはあまり多くのことをさせたくない。ルンバはあくまで床を掃除するロボットだ。

ここでは、余計なことはいらない。目的は単純化されるべきだということだ。

そして日本のロボットに対して意見を求められると

ヒューマノイドの分野に日本は時間をかけすぎてきたのではないか。消費者が解決してほしいことは何かが置き去りにされてきた感じがある。

ここでは日本のロボットは顧客不在じゃないのかと疑問を呈されており、全くその通りだと思うのです。

消費者に支持されない製品というのは、当然消費者不在、或いは消費者がどういう問題を解決したいのかという究極的な課題をクリアしてない。

例えば今の日本のテレビは売れなくて、結果的にそれが経営を足を引っ張っている。以前このブログでも書いたけど、何年か前に3Dテレビが日本のテレビ界の革命となるとどのメーカーも言っていたけど、結局だめだった。それはなぜかといえば、3Dテレビはメガネを掛けないとだめだし、そもそも3Dを実現するコンテンツ(番組)がない。それだったらただの使いものにならない箱なんです、テレビは。

ゲーム機のニンテンドー3DSだって、そもそも3D画像が楽しめるということが前評判だったけれども、結局売れず価格を下げてもそれほど売れず、マリオが出てやっと売れるという状況だった。これもちゃんとそのハードの魅力を引き出せるゲームがあって、やっと売れるというもので、技術先行ということなると必ずこういう失敗が起きる。ゲームの中から多くのキャラクターを排出したニンテンドーとは思えない失敗だった。

逆にAmazonという会社は、先日のブログにも書いたけど、Amazonという会社はサイトの使い勝手を良くして、操作の負担を減らし、低価格にすることで金銭的な負担を減らし、品ぞろえを豊富にすることで売っているものがないという失望感を減らすという企業努力をして、今やAmazon全体の売上が4兆円ですよ。

そのAmazonがKindle Fireを発売した。低価格が売りで、アマゾンでの買い物をしやすくしたGoogle Androidのタブレットです。僕はこのブログでも書いているけど、Androidは全く評価してないのです。なぜかといえば、Googleが自社広告を利用してもらうために開発したOSで無償が売り物だけど、結局敷居を下げすぎたことで、結果的に悪質なアプリが量産された。この傾向はGoogleがしっかり管理していない限り、ほぼ半永久に続くと思うけど、そんな危ないOSなんか使っていられるかというのが僕の意見。

ところが、使い勝手やユーザー視線を大事にするAmazonが開発したタブレットだったら使ってもいいと一方で思ってしまう自分がいます。これはAmazonに限っておかしなものを発売しないだろうという、ブランドの高さなわけで、僕はこのKindleが欲しくてしかたがないのです。

少し余談が過ぎましたが、このようにルンバにせよAmazonにせよ、ユーザーがどういう問題を抱えていて、どのように解決してあげればいいかという視点をなくすと、日本のテレビメーカーのようになるということで、低迷を続けるメーカーはその点をよく考えるべき。

日本がそういうことが出来ないはずがないのです。例えばトヨタのプリウスが世界的に売れているのは何故か。これは低価格で低燃費でエコであるし、トヨタの自動車は乗り心地が良い。つまり、乗り心地が良くて、初期費用もランニングコストも低いので、経済的負担を減らしているということです。

日本には古来から「もてなし」の文化がある。高級温泉に行けばわかるけど、本当に何から何までというサービスにはものすごく快適感がある。このホスピタリティは世界最高峰だと思うですが、それを商品開発に活かすべき。そのためにはスペックがどうとかよりもどれだけ使いやすいのかということであり、そもそも使いやすさとは何かということをもっともっと研究するべき。それをクリアした時点で日本はもっと良質なサービスや製品を世界に提供できると僕は信じている。

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