2016/06/070 Shares

視聴率が最低を更新した「花燃ゆ」井上真央ちゃんのブランド低下が心配な件

視聴率が最低を更新した「花燃ゆ」
引用:「花燃ゆ」facebookページ

少し遅くなりましたが、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の5月17日放映分の「松陰、復活!」の視聴率が9.4%と最低を記録しました。これは非常に深刻な数字だと思うんです。ちょっとネット上ではどんな事になっているのか、調べてみました。

マスコミの報道―花燃ゆ視聴率低下に関して

井上真央さんのファンとしては、この現状は本当に心配なんですよ。変な作品に出ることで主演の役者さんのブランドが恐ろしく低下するわけですから、今や若手では圧倒的な存在である井上真央さんが第二の上野樹里とか第二の夏菜になるようでは本当に困るのです、応援している方としては。

この件でマスコミの報道をチェックすると、テコ入れをするということです。そのテコ入れとは何かというと、総集編や特別編を放映するというものだそうです。こう言っちゃあ、あれですが、NHKもレベルが低下した感じが否めないですね。

今までずっと見てきて思ったのは、面白い時代なのにそれを面白く描写することが出来ずにもがいている感じがすごくするんです。例えば料理で美味しいお寿司を食べようとしているのに、醤油をつけずに、とんかつソースをかけて、食べてみてと言ってるような感じなのです。極論をいうと、面白い時代なのに、わざとつまらなくしているという感じがするんです。

なぜNHKは面白い時代は面白く描写できないのか

このことは散々このブログには書いてきたのですが、幕末の長州藩と言うのは、吉田松陰が出現することで、一気に革命化するんです。この場合革命化というのは、藩自体がいわばテロ組織になるということです、当時の幕府から見れば。いまで言えばイスラム国に近いことをやってるわけですよ、当時の長州藩は。

「松陰、復活!」の最後のほうで、高杉晋作や久坂玄瑞、伊藤利助ら長州の先鋭が、品川のイギリス大使館の焼き討ちを仕掛ける場面がありましたが、幕府にしたらたまらないですよね。そんなことをしたら、イギリスが怒鳴りこんでくることが目に見えてるし、場合によってはイギリスの軍艦が攻めてくるかもしれない。そういうこともあって、幕府は長州を征伐という名前の攻撃を今後仕掛けることになる。

また、長州藩の中でも、いわゆる急進派と保守派との鬩ぎ合いがあったりするわけです。尊皇攘夷で異国を攻撃しろ!というグループと幕府の政治を支持する穏健派との対立があり、この対立が結果的に両派の殺し合いまでに発展していくのですが、そういう色々なことがあって、最終的に長州藩が革命化していくわけでして、それを主導するきっかけを作ったのが吉田松陰であり、それを具体化したのが高杉晋作。その実務を積極的にやったのが伊藤博文だったりするわけです。

一方で革命思想があるけれども、安定感がある桂小五郎と言った風に、色々な人物が絡みながら、長州藩は革命化していくわけでして、その革命化する上で、長州藩もそれはもう大変な煮え湯を日本中から飲まされて、なんとか幕末まで辿り着くという、実にドラマティックな藩なのですが、そういう描写が一切花燃ゆでは描かれていません。これははっきり言って、躍動感がないですから、視聴者は離れます。

ファンの意見

ツィッター上で、花燃ゆの事をチェックすると、面白くないという意見が多いんです。

この人の言うとおりで、花燃ゆの低視聴率は井上真央さんのせいじゃない。ストーリーに問題がある。

いや、本当にこの方の仰るとおりで、脚本が恐ろしくつまらない。だから、視聴者が逃げちゃうのです。

何が大事なことなのか脚本家はもっと歴史を勉強しろ

先日週刊ポストの電子版で次のような記事が掲載されました。

大河『花燃ゆ』 3人脚本家体制で主人公キャラ毎回変わる迷走

簡単に記事を引用すると、

『花燃ゆ』には原作がなく、大島里美氏、宮村優子氏の2人が脚本を書いていた。公式ガイド本での2人の対談でも「どうやら大河史上初の脚本家2人体制ということなのですが」(大島)といった言及があり、女性2人が1話ずつ交互に書くことが売りのひとつだった。
ところが、5月3日放送の第18話の脚本クレジットには「金子ありさ」とあった。3人目の脚本家が投入されていたのだ(第19話のクレジットは大島氏)。

というもので、3人目の脚本家が投入されたというのは、どういう意味なのでしょうか。こういう過去に現実にあったことを描写するためには、やはり歴史に対する深い理解というのが絶対に必要なのです。それは、それほど難しいことではなくて、どういう人物やどういう事件が後の世の中に大きな影響を与えたのかということを認識することだと思うのです。

坂本龍馬があれだけ後世から人気があるのは何故か。どうして西郷隆盛が、明治維新の象徴的な存在になったのか。それはきちんとした理由があるわけでして、長州藩のことはもう何度も書いているけれども、のちの日本に大きな足跡を残した事件の主導的な役割を果たしているのです。それが花燃ゆには一切触れられていない。その象徴的なこととしては、もう終わってしまったけれども、高橋英樹さんが演じる井伊直弼が日本の歴史に登場して、その独裁的な手腕で日本中を席巻するわけですが、そういうところが全く描かれておらず、桜田門外の変も、井伊様が桜田門外で水戸浪士と薩摩浪士に首をあげられたというようなことがちょこっと描かれただけでした。これは、はっきり言うと日本史に対するセンスが実に無いんです。それはおそらく歴史に対する理解が、脚本家には浅いということであり、一方で見る側はそれなりに歴史を知っている人が多いです。であれば、拙い描写が続くのであれば、視聴者は残念ながら離れちゃう。

僕が心配をしてるのは、番組の低視聴率の原因は脚本家ではなくて、すべて主演に被せられてしまうということなのです。変な作品で主演をはると、失敗した場合に一気にブランドが低下してしまうのです。それは主演の責任ではなくて、どちらかと言えば制作側の責任なのに。

NHKの関係者は司馬遼太郎さんの世に棲む日日をきちんと読んで日本史を勉強してもらいたい

僕は今回の花燃ゆを見るにあたっては、もう一度幕末の長州藩を知りたいということもあり、司馬遼太郎さんの「世に棲む日日」を再読したら、実に面白かったんですね。それは司馬さんの筆力もあるし、司馬さんは歴史小説家だから、どの事件が重要なかということがよくわかっているから、それに対する言及とか、どういう人物が関わったのか、それはきちんと書いてあるのですが、NHKの花燃ゆではせいぜい井上真央さんが「ご飯ができましたよー」とおにぎりを配っているだけで、それは、ドラマにはならない。

NHKは早くきちんとした脚本を使ってもらいたい。そうしないと、平清盛の二の舞いになる。結果的に家女優として稀有な存在である井上真央さんをつぶすことになりかねないわけですから、きちんとやってもらいたい。もし、井上真央さんが潰れたら、NHKはどういう責任を彼女に取れるのか。本当に困ったものです。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう