3 Shares

ビジネス本は読まないほうがいいと思う件

この歳になって、20代からずっとバタバタ仕事をしていて、やはりビジネス本をよく読んでみたりしたことがあり、50過ぎて結論づけたことはビジネス本は恐らく99%役に立たないということですな。これは今更ながらどうしてあんな愚本を読んだのか、反省しきりなんだけど、どうして役に立たないのかということを今日書いてみようと思うのです。


司馬遼太郎さん自らがご自身の最高傑作の一つと挙げているのが、坂の上の雲です。僕のこの本は大好きで何回読んだかわかりませんが、名作中の名作と言えます。この本が秀逸なのは、主人公に正岡子規、秋山好古・真之兄弟を選んだということです。正岡子規は日本の近代文学に大きな足跡を残したから、著名だけど、秋山兄弟に関しては知る人ぞ知る人物であり、特に兄貴の秋山好古は無名に近いです。

この本の主人公の一人である秋山真之は、日露戦争における日本海海戦の作戦を立案し、その作戦を東郷平八郎が採用し、結果ロシアのバルチック艦隊のほとんどすべて撃破してしまったという日本有史以来実に大きな仕事をした一人でもあります。その彼は海軍での作戦の授業で生徒たちに古今東西の戦記を読んで、そこから勝利のための公理を見つけ出すべきだと言ったそうです。

秋山真之

つまり、戦争における作戦というのは、人まねとかするのではなくて自分なりに色々な知識を身につけてその中でこれが正しいやり方であるということを見つけ出して実行するべきだというもので、真之自身これを地で行ったところがあり、バルチック艦隊を圧倒した七段構えの戦法は、陸戦から得た知識などをいろいろと総合してできた作戦でした。

このあたり、僕も微妙なところですが、何となく分かる気がするのです。例えば、学生の時に試験勉強をする時でも得手不得手があって、例えば僕は暗記が苦手だったので、問題をたくさんこなしたり、英語にいたっては、何度も書き写して手で覚えるようなことをして、それが結局いい方向にいきました。

この手法は宅建を取るときもそうで、こちらも過去問を答えを覚えるくらいやったことで、結果的にそれらが暗記学習に繋がって、合格することが出来たということもありました。つまり、僕がいいたいのは、何かを結果を出すためには、自分なりの工夫が必要なのかなということなのです。

ビジネス書の類いというのは、ビジネス書を書く人は何かしら成功をしたわけで、それを我々凡人に紹介をしているだけで、それが我々凡人が真似をしてもまずうまくいかない。特に著名作家の書いた本は、読んでれば漫画のようで面白いけれども、あまり身にならない。それは神田昌典にしても、勝間和代にしても、本田直之にしても、大前研一にしても、彼らの書いた本がロングセラーになっていないということでも、よーく分かるのです。

何故ロングセラーにならないのかといえば、それは大前研一が実行すれば成功するかもしれないけれども、凡人が同じことをやってもうまくいくわけがないということだと思うのです。そもそも大前研一が成功しているとは限らない。最近のビジネスマンだったら、楽天の三木谷さんくらいじゃないか。とにかくビジネス作家の書くビジネス本がダメなのは、役に立たないから。それだけです。今後SNSがどんどん使われていけば、彼らがいかにだめかということがよくわかると思うのです。特に凄いのは勝間和代の「結局、女はキレイが勝ち」という本があって、Amazonの書評は凄いことになってます。厚顔無恥とはこの人のことを言うと思うね。
リンク先はこちらです。
http://goo.gl/zhzKk6

僕も以前ある出版社から本を出しませんかと、自費出版を勧められたことがありますが、その時にタイトルは大事だと言われましたね。それは読者を引っ掛けるためにタイトルは重要なんだと。確かに本屋さんに行くと100円のなんとかを1000円で売る方法みたいなタイトルの本はあります。それで何だろと読者の関心を持たせるというのは、僕ははっきり言って邪道だと思うね。ま、それはいいです。

ビジネス本も間違って読むと結構笑い話があります。亡くなったスティーブ・ジョブズの自伝と言うのは大変勉強になるんだけれども、特にiPhoneやiPadの開発のあたりは、スティーブ・ジョブズ自身の製品やサービスに対するこだわりというのは凄いのです。ただ、スティーブ・ジョブズは天才だから、自分の野望などを実現するために、人を罵倒したりこき使うのは当たり前で、それはスティーブ・ジョブズが天才だからしょうがない、彼に従っていれば会社がうまくいくという暗黙の了解があったからだと思うのです。

その本を表面的にしか読めないITの社員君は、スティーブ・ジョブズの真似をして周りの人達に無理強いをしたり、大声で怒鳴ったりしてひんしゅくを買ったという話は結構耳に入ってくる。それはひんしゅくを買いますよ、彼は天才でも何でもないわけだから。

結局ビジネス本を書いている人達というのは、自分がいかに頭がいいかということをアピールしたいようなところが大いにある。彼らがよく使うのは「知」という文字。知的生産術とか、知的何とかを使うのが彼らは大好きです。ただ、ほんとうに頭のいい人は、俺は頭がいいからとは言わないし、本人は自分では思っていても、トップモデルが私は美人だからなんていうことは絶対に言わない。ほんとうに頭のいい人は、そういうことは絶対に言わないのです。

例えば、司馬遼太郎さんが何かの会合や講演会で俺は歴史小説をたくさん書いて、歴史のことはたくさん知ってるんだからな!なんて絶対に言わない。でも、不思議な事にビジネス書を書いてる著者と言うのは、何故か自分が頭がいいということを敢えて誇示してるだけの人がいかに多い。

だから、僕はそういうビジネス書作家の人達には、北野武の間抜けの構造を進呈してあげたい。いかに「知」がどうだとか言ってるのが、傍から見ると、いかに間抜けに見えるのかというのが本人にはわからないんだね。

最近知的な人だなと思ったのは、女優の鶴田真由さん。とても清楚な人ですよね。彼女が友人達と古事記の舞台となった神社を巡る旅行記「ニッポン西遊記ー古事記編」という本を書いていて、大変な力作なのです。ただ、いろいろな神社を巡るためにはほんとうに色々と勉強していて、その勉強で身につけた知識を実地で確認して回るというものです。とても楽しい本で、信心深い鶴田さんと彼女の女性らしい清楚な文章を読んでいると、知的な人というのはこういう人のことを言うんだと改めて思いました。この本の中で自分の知を誇るところなど、当たりまえですが一つも出てきません。この本に関してはいつかこのブログでもゆっくりご紹介をさせていただきます。

じゃあ、ビジネス本と言うのはどう言う本を読んだらいいのかということだけど、僕はロングセラーになっている本を読むべきだと思うね。長い間多くの人から愛読されてきているわけだし、評価が高いからロングセラーになっている。上に名前を挙げたビジネス書作家のどの本だってロングセラーになっていません。そうなると漫画よりもひどい。

それこそ、年がわかるけど「巨人の星」や「明日のジョー」とか今読んでも面白いと思うけど、勝間和代とか本田直之とか、彼らの本が10年後に役立つということは絶対にない。だから、漫画よりもひどい。彼らの本を買うということはお金の無駄遣いだけではなく、時間の無駄遣い、紙の無駄遣いにもなるわけで、若い人たちは本当に彼らの真似をしないでほしいと思う。

僕はインターネットでのマーケティングを専門で色々とやってきましたが、最後はコンテンツということに行き着きました。それとブランドかな。このコンテンツとブランドというものは、ウェブだろうがリアルだろうが関係ない。とにかくターゲットユーザーを決めて、彼らに役に立つ、或いは満足してもらうコンテンツを提供していくことを努力していくということが、最大のサービス。

ウェブだから、特別というのではなくて、リアルトの違いは形態だけなわけで、基本は全く同じなのです。ただ、ウェブ特有の特徴があるから、そのあたりは無視せずにいいところを使えばいいだけで、こまっちゃくれたテクニックを使ってもだめで、そこは大筋を決めたら後はコンテンツを充実させていくということが重要なわけでして、それはリアルなビジネスでも全く変わらない。

僕は成功というよりも失敗者だけれども、本を読んで身についたことは、根本がわかるようになったということです。前述した宅建にしても、教則本を書いた人がこの本を何度も読むことで法の精神とは何かということを身に付けろ書いてました。これは、Aという事案があった場合に、法律的に正しいかどうかは法の精神を身につけないとわからないということをこの本はいたるところに書いてありました。確かにその通りで、宅建の問題も試験直前の時には、この問題の解答は民法の精神に照らしあわせた時に正しいかどうかという基準でやってみると一度も外れたことがなかったと記憶しています。

少し本題から外れましたけれども、要はビジネス書作家が書いた本というのは絶対に役に立ちません。読み捨てだと思って目を通すのだったらいいですが、この人の真似をしようと思って読んだら、失敗します。

子供の頃、親から漫画ばっかり読んでないで名作を読みなさいとよく言われたものですが、本当にそう。名作の指標は多くの人から評価を受けているというものだし、つまらない本は売れないし、多くの人に評価されないものだと思う今日このごろなのです。


この記事が気に入ったら
いいね!しよう