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日本経済新聞に掲載された怒髪天(どはつてん)のコラム

日経新聞を読む時は、まず、1面の見出しを見てから、次に最終面を見るようにしてます。最終面には、いくつかのコラムによって構成されていて、今回「文化」欄を見てみたら、何やらロッカーのライブ写真が載っていて、よく見てみると、怒髪天というバンドのボーカルのコラムが掲載されていました。

怒髪天というバンドはネーミングからわかるように、実に攻撃的で、パンクバンドであるということはすぐわかります。僕は、パンクバンド=演奏をまじめにやらないバンドというイメージがあり、ロック好きにしては唯一嫌いな分野なので、あまり興味がありませんでした。
ところが、この記事を読むとボーカルのますこなおずみさんの文章の面白さ、それと怒髪天というバンドの結成時から現在に至るまでの生き様が実に面白いので、食い入るように読んでしまいました。
バンドを始めた時は、全く売れなかったりとか、所属自体事務所が潰れてしまったりして、結局食えなくなってしまって、バイトをしていたという、バンドとしては普通によくある話で、大体はこの辺りでバンドは解散してしまうということが多い。実際に怒髪天も休業していたことがあったようです。そんなバンドがバンド結成30年にして来年の1月になんと武道館でLIVEを行うというすごいことになってしまったのです。
なんだかんだいっても日本のロックバンドの最高の栄養は、単独で武道館ライブを行うことだと思うのですが、それを実現してしまった怒髪天はすごいです。日本のロックバンドで武道館ではなかなか出来るものでもないし、それこそ昔武道館でLIVEをやったバンドが、今は全国ツアーと銘打って、ライブハウス周りをしているというのが当たりまえのことなんですよ。それ50手前の彼らが武道館でLIVEをやるというのは、本当にすごい。
普通ロックバンドのピークは、20〜30代。その後は普通はどんどんダメになっていくことが多い。僕が高校の時に夢中になったある日本のバンドが武道館でLIVEをやったのをピークに、どんどん人気がなくなってしまった。今は、メンバーのリーダーだった人はプレイする場所をアメリカに移して活動しています。1年に1度日本に帰ってきて、日本ツアーをやっているけど、ライブハウス周りですからね。痛々しいです。
で、この記事を読んでいると、売れないからバイトをしていて、その中で穴あき包丁の実演販売で北海道から九州まで全国各地のデパートを回っていて、その中でますこさんは、人情に触れちゃったんだそうです。パンクバンドのボーカルが、人情に触れちゃった。その辺りの機微を彼の文章から引用すると、

実演販売を通じて、年配の方々の温かい人情に触れた敬虔が大きい。物産展の片隅で実演をしていると、他の売り場のおばちゃんがおにぎりをくれたりする。社会への反抗を歌ったパンクバンドにあこがれていたが、こんな愛すべき大人たちに文句を垂れていたのかと目が覚めた。彼らは敵ではない。一緒に闘う仲間だった。

ということを気がついたら、自分の歌詞が変わり、売れるようになり、メジャーレーベルとも契約できるようになった。大人は敵じゃないということがわかったというのがいいよね。吹き出してしまった。その後考え方が変わった彼らについては、もう一度ますこさんの文章を引用します。

「オッサン」を褒め言葉にしよう。それがスローガンになった。怒髪天のロックはR&E、日本の大人にむけた「リズム&演歌」だった。

きっかけによって音楽も代わるものなんですね。
動画を見ましたけど、ロックンロールです。かっこ良かった。リピはないけどね笑

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