2016/06/230 Shares

マーケティングに成功した「ごちそうさん」

連続テレビ小説「ごちそうさん」が好調のようです。前作「あまちゃん」の人気が高かったということもあって、後続の「ごちそうさん」は大変だったと思いますが、それぞれのドラマは別物と言えば別物だし、その辺り番組関係者はどう考えていたのか、聞いてみたいものです。

「ごちそうさん」の視聴率

「ごちそうさん」の視聴率はどうなのかとウィキペディアを調べてみると、
1週 22.00%
2週 22.50%
3週 27.30%
4週 24.30%
5週 23.20%
6週 22.20%
7週 22.50%
8週 23.60%
9週 24.50%
10週 25.20%
11週 24.70%
という感じで、実に高いのです。3週に至っては27%というのはすごい。平均視聴率で言うと、23.82%ということで、これは高い。

一方で「あまちゃん」はというと、最高視聴率が27%で最低視聴率は19.5%。平均視聴率が20.6%ということで、ほぼ完璧に「あまちゃん」を越えています。

個人的にドラマの面白さ、音楽の良さ、キャスティングという点で考えてみると「あまちゃん」の方が圧倒的に面白い。ただ、これはあくまでも僕の感想であって、本来の連続テレビ小説のユーザーと言うのは、中高年の女性であり、そのユーザー層から考えると「あまちゃん」は「地味で暗くて、向上心も協調性も個性も華も無いパッとしない」女子高生が、アイドルとして成功して、過疎の町を活性化させていくというものであり、かつ、小ネタを駆使しているので、恐らく60歳以上の人にはわからないギャグはずいぶんあったと思います。実際にあまちゃんのギャグはなにが面白いのかわからないという話は、ずいぶん耳にはしました。

あまちゃんで花巻さんが「わかるやつだけわかればいい」というシーンは何度もありましたが、これはもしかしたら宮藤官九郎のメッセージなのかもしれませんね。

「ごちそうさん」の高い視聴率

ところが「ごちそうさん」に関して言うと、年配女性の心を掴むポイントはたくさんあります。そのポイントをあげて見てると3つほどあげられるかなと思うのです。

  • ドラマの時代が大正から激動の昭和期であるということ
  • 嫁ぎ先の小姑にいじめられる
  • 子育てに奮闘する

大正から激動の昭和期

日本の場合は、昭和に入ると一気に国が変貌します。軍事国家になってしまって、この軍事国家が日本内外に様々な害をふりまくわけですが、なんといっても一番被害を被ったのは我々日本人で、その中で一番悲しいつらい思いをするのは、主婦だったと思うのです。それを杏が好演しているし、そういうつらい状況は共感を得られるでしょうね。

嫁ぎ先の小姑にいじめられる

このドラマにおいて圧倒的な存在を示したのがキムラ緑子演じる、め以子の夫の姉である和江の存在。徹底的なイケズを演じて、主人公のめ以子と和江のやりとりはこのドラマの売りです。

結婚は、相手が好きで結婚するけれども、相手の家との付き合いもしないといけないわけで、主婦は嫌でも嫁ぎ先の家族と表面的にでも仲良くしないといけないわけで、そうすると嫁いびりと言うのは確実にあり、そのことで夫婦仲がもめたりとかするものです。その嫁ぎ先の和枝という強烈な小姑がいたら、お嫁さんは大変です。そう言うのことに対して、主婦の共感はものすごく得られたんでしょう。しかし、なんで姑や小姑は嫁をいびるんでしょうか。

子育てに奮闘する

め以子の子どもたちは、それぞれ個性があっていいです。僕はリケジョのふ久が好きで、この前も出産シーンで円周率を言いながら出産するシーンはすごく良かった。その子どもたちのやりとりは、見てて面白い。そういう子育てを終えた世代から見ると、ああ、あんなことがあったなあみたいなこともあって、ここでも共感が得られたりとかするのではないかと推察するのです。

これからの「ごちそうさん」

「ごちそうさん」に関して言えば、先日次男の活ちゃんが戦死をしてしまいました。そのことを家族が戻ってきた時にどういう描き方になるのか。満州に言っている旦那さん、出征した泰介、疎開しているおばあちゃんとふ久。この人達がそろそろ集まってくるときにどういうシーンになるのか、見ものです。

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