2016/06/100 Shares

文藝春秋8月号吉高由里子インタビュー

文藝春秋8月号はしっかりした記事が掲載されていて、花子とアンのヒロインである吉高由里子のインタビューも掲載されていて、こちらの記事も実に読みやすくて、吉高由里子の人となりがわかり面白かったです。僕が読んで、ほぉというところをご紹介します。

花子とアンのオファー

 

僕がこの人は自分のことをよく知っているんだなあと思ったの、は冒頭のインタビューで、朝ドラのヒロインのオファーについて語っている部分でした。

朝ドラヒロインのオファーがあったのは、昨年六月頃のことです。『あまちゃん』が大人気だった頃で、漠然と「私が朝ドラに関わることはないだろうな」と思っていました。ネガティブなタイプの私はみんなが注目する”朝の顔”に相応しくないと思っていましたから。

このことは、おそらく一般的な我々もそう思っていたと思いますね。少なくとも僕は朝ドラのヒロインが吉高由里子というニュースを聞いた時は、驚いたものです。それはどちらかと言うと彼女の場合は、肩で風を切るタイプの女性であり、実際にドラマなどでは仕事のできるオンナの役が多かったように思います。

横道世之介

ただ、花子とアンのプロデューサーには慧眼があったんですね。横道世之介で吉高さんがお嬢様の祥子を好演しているのを見て、ヒロインにどうかという声をかけたというのは有名な話でもあります。その件について彼女は次のように答えています。

でも、私が祥子というお嬢様役を演じた「横道世之介」を観たプロデューサーの方が、「はな役には吉高がいいのでは」と声をかけてくださったと聞いて納得出来ました。私も祥子という役柄が大好きで、その言葉はとても嬉しかった。良いと思える観点が同じだからこそ、一緒に作品を作り上げていくこともきっと出来ると思いました。

確かに僕も横道世之介を見る前に、吉高さんがお嬢様役?と懐疑的に思っていましたが、

横道世之介から

世間知らずのお嬢様を見事に演じきっていたので、この人はすごく幅の広い演技をする子だなと思ったものです。実際に婚前特急で5股をかけるOL役はすごくはまっていて、この時の演技が僕にとってはデフォルトの吉高さんではありました。それ以外にはロボジーでの理系女子も上手に演じていました。そして明治から大正〜昭和にかけて活躍した村岡花子といい、どういう役で対応できる、すごい女優なんだなと最近思うようになりました。

吉高さんの素晴らしい感受性

あと、女優として大成している彼女をこのインタビューを通して感じたのは、感受性がやはり敏感というか、人間としての感性が優れているという受け答えがあり、さすがだなあと言う点を何点かご紹介します。

吉高さんは、花子とアンのヒロインが決まるまで赤毛のアンを読んだことがなかったのでクランクインまでに読んでみると、彼女の心に残ったのがものがたりの冒頭にある

「曲がり角をまがったさきになにがあるかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの」

という言葉だったそうで、そう思いつつ台本を読むと1週目に同じ言葉書かれていた。そのことに彼女は感銘を受けて、そのことに対して次のように話をしています。

製作の皆さんも同じことを感じたんだなと思うと、長丁場を乗り切る勇気が湧いてきた。今回の朝ドラは私にとって、新しい挑戦です。その先には、きっと”いちばんよいもの”があると信じています。

交通事故がもたらしたものは

また、蛇にピアスのヒロインに合格した翌日に大変な交通事故に遇い、ある日トイレに匍匐前進しながら行き、鏡を見ると、自分が包帯でぐるぐる巻になっていて、それにびっくりして包帯をはがすと、

顔の半分の皮膚が全部剥がれ、かさぶたになっていた…。頭が真っ白になって、突然大声で笑い始めちゃったんです。

女優の顔は命だし、そもそも彼女はまだ10代の時にこのショック感は相当なものだと思いますが、このことに対して次のように締めています。吉高さんは自分のことをネガティブと言っているけどそうじゃない感じがする答えです。

あの頃の私は人間的にとんがっていたし、人に感謝することも知りませんでした。お前は一度痛い思いをしないとわからないと、ああいう事故の経験を与えられたんだと思います。

というもので、まだ25歳の言葉とは思えないくらい達観している。

自分が出演した作品では蛇にピアスと横道世之介が印象深いとのことで、面白かったのは、この両作品に吉高さんは高良健吾くんと共演をしています。それぞれの作品で主役か主役に近い。蛇にピアスでは、ふたりとも破滅的な役を演じているけれども、横道世之介ではふたりともなんでもない日常的を平凡の演じている。このことに関しては、

彼はいわば戦友。ああいう尖った、お互いに傷つけあうような作品を一緒にやった人と、こういう柔らかいテンションで、全く違う種類のラブストーリーをできたのはすごく嬉しかった。

この辺りの彼女の気持ちも分かる感じがしますね。

やはり役者は作品

まとめると、この記事を書いて思うのは、やはり役者は作品。いい作品出たりとかしっかりした演技をすることで役者のブランドが上がるということですね。同じ朝ドラ女優でも夏菜のように「純と愛」に出たことで、ブランドが一気に下がってしまった。「平清盛」の松山ケンイチや「江~姫たちの戦国~」の上野樹里も同様です。吉高さんの場合は、映画もそうだし、今の花子とアンも好視聴率を得たことで今まで一番遠かった主婦層を味方にしたというのは、女優人生においてものすごい資産になると思うのです。これからもぜひぜひ頑張って欲しいです。

 

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