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事業仕分けの顛末

昨日の民主党による事業仕分けについてテレビで放映されていたけれども、見てて本当にびっくりした。民主党が権力を握って、それを官僚たたきをしているようで、見ていてこれはすごく不愉快な気持ちになった。

あらかじめ、書いておくと僕自身は今回の政権交代はもう小泉総理の時からの願望だったので、民主党政権が樹立し、その後前原大臣をはじめ、ものすごく仕事をしていると思っている立場です。そもそもいかに今までの自民党政権が、与党という立場に慣れ切ってあまりにも仕事をしていないからこそ、民主党政権の大臣や副大臣、政務官は、しっかり仕事をしないといけないという緊張感があり、これは僕は高く評価しているのです。

ところが、昨日の事業仕分けについては、これは権力者のものすごく嫌なところが見え隠れして、テレビやインターネットで生中継をしたらしいんだけれども、その中継をしたところに民主党は仕事をしてるんですよ!ということをアピールする戦略が見え見えで、見ていて面白いけれども、公衆の面前で人を攻撃してもいいのかということを強く感じた。

それで、僕と同じような思いをしてる人はいるのかなと、検索をしてみたら、やっぱりいます。東京裁判とか人民裁判とか。

東京裁判をYoutubeで検索したら、

この動画では、勝者が敗者を裁くのは公平ではないというコメントから始まる。これも同感。

ところで、この事業仕分けに関してのブログを何件か取り上げてみると、

池田信夫blog Part2
事業仕分けという人民裁判

大竹文雄のブログ
事業仕分けを見て思ったこと

僕もじっくりは見てないんだけれども、色々と記事などを読んでいると、どれを削減するかという基準がないらしい。池田信夫氏は、ご自身のブログでも非常に鋭い観察をされている。

特に問題なのは、どういう政策を廃止するのかという戦略もなく、何が無駄なのかという基準も決めずに、いきなり個別の事業仕分けをやっていることだ。これは先日の記事でも郵政省の元高官が指摘したように、ソフトウェアの設計を決めないでデバッグをやるようなもので、問題点を論理的に洗い出せないので、多数決でバグを決めるという乱暴な結果になる。

そして最後にこう締めくくっています。

いま民主党に必要なのは拙速に手柄を立てることではなく、落ち着いて政策の優先順位を考え直し、何が幹で何が枝かを決めることだ。今もっとも重要なのは、効果の疑わしいバラマキ福祉を棚上げし、史上最大の900兆円規模にふくらむ政府債務を削減する戦略を立てることである。

本当にそうだと思う。

政治についていえば、一番大事なのは官僚に踊らされることではなくて、日本で最も成績のいい人たちが日本の官僚だから、彼らを暴走させないように、公僕と言われている以上彼らを政治家が使いこなして、政治家がやろうとしている事の事務をまっとうにやってもらうことではないかと思う。

明治維新が成立して、太政官政府ができ、この政府が第二次世界大戦で大日本帝国が滅亡するまで日本を取り仕切ってきたという歴史があります。第二次正解大戦では、関東軍を始め軍事官僚が暴走し、それを政治家が管理しきれなかったところに亡国という大変な結果を迎えたわけで、ここ数年は、内閣がだらし無かったから、官僚の暴走を招き、我々の知らないところで税金の無駄遣いで日本という国がおかしくなってきている。それを許した自公政権は、我々国民の選挙という手段で今回退場してもらったわけです。

逆に無駄を省くことはとても大事なことだけれども、民主党だけ正義のヒーローとなって欲しいとはこれっぽっちも思ってなくて、しかも自分の母親のような人を捕まえて、どうなんですか、どうなんですかと攻め立てるのは、人間的にどうなのという疑問が湧くのです。

僕は、民主党が国民のための政治をするというのであれば、今回の事業仕分けについてもなぜこの事業の予算を削るのか、どうしてこれが選ばれたのか、そしてどうしてこれだけ早くやらないといけないのかという、それこそ説明責任があると思うのです。

それに民主党には4年間という時間があるわけだから、その間に色々な改革をしてもらい、それに対してどうだった?と国民に信を問えばいいわけで、大事な政策について今すぐ決めろとは思っていません。

ただ、こういう作業を始めたということは、今までの自公政権のように族議員が跋扈して、政治経済をゆがめてきたわけですから、それを是正していくという姿勢は大いに評価できるし、どんどん色々なところから批判を受け、それを誠実に受け止めて、次のステップで生かしてもらいたいものです。

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