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これからのマイクロソフト

以前もインターネットを含めたIT業界(この言葉は嫌いなんですが)は、二番煎じをしたところが、トップバッターを追い越すという例はいくらでもある。

その代表的な企業は、マイクロソフト。

マイクロソフトという会社は、個人的にもあまり好きじゃないんだけれども、ブランディングという立場から見るとアップルやグーグルと比べてもずっと下の方にいるのは、真新しい事をあまりしていないところにあるんじゃないかな。

ただ、この会社が負けたのってあまり見たことない。逆に相手を叩きのめすのは、何回も見てきた。それを傍観者の立場で見ていると、あまりいい気持にはならないのですが、僕のが知っている3つの戦いをしつつ、現状Googleとの闘いについて、僕自身の展望を書いていこうと思う。

まず、僕が覚えているのは、アップルとのOSのシェアの奪い合い。

95年にWindows95が登場して、Windowsは一気にOSのシェアを広げました。今ではOSが出ると量販店で大々的なイベントをやるけど、その走りがWindows95でした。これを機にマックのOSのシェアはどんどん落ちていき、経営もうまくなくなり、一時はソニーが買収するんじゃないかという報道まで。今は、アップルもiPodの業績があがり、今や尊敬される企業に名を連ねるようになりました。スティーブジョブス恐るべし。ちなみに当時のマックのOSって、「漢字talk」って言ったんだよ。どういうネーミングなんですかね笑

次に日本国内でのワープロ戦争。

これは相手は一太郎のジャストシステム。こちらも、マイクロソフトの圧倒的な資金力で大々的なキャンペーンを繰り広げて、ワープロといえばワードという感じになってしまった。今でも学校関係者とかだと一太郎を使っているように聞きますが、今はもうワードがワープロのデフォルトスタンダードになってる。

次はこれは記憶に新しいと思いますが、ブラウザ戦争。

Windows95が出たときは、ブラウザといえばNetscapeでした。ただ、Windows95が優れていたのは、インターネットにも対応しているOSだったことなのですが、この後マイクロソフトは今や標準のブラウザになっているインターネットエクスプローラーを発表し、どんどん進化させ、ある意味OSに組み込むようにして、Netscapeの外堀をどんどん埋めて、あっという間に駆逐をしてしまった。今、Netscapeで検索するとAOLになっちゃってんですね。栄枯盛衰ですな。

このようにマイクロソフトは、他社のやっているところを後から強引に乗り込んできて、札束で相手を追い出しちゃうというやり方をずーーっとやってきたわけです。(僕はマイクロソフトに対しては悪意は持っていますが、これは批判をしているつもりはないんですよ)

マイクロソフトの功罪はとても大きいと僕は思います。それは、コンシューマー向けの商品群に関して言えば、ユーザーに何かしらのコストを強いるものです。

OSにしてもVistaについては、このOSを快適に使うためにはシステムに関してはカスタマイズをしないと使い物にならない。それ以前にハードのスペックも相当いいものにならないとまともに動かない。そもそもウィルスソフトを入れないと、インターネットも繋げないというのは、これはおかしい。おそらくPCを持っている人は、そのために結構な金額を払っているはずです。一方でマックだったら、ウィルスに関して言えばだいたいがWindows向けなので、マックがウィルスでやられるというのは聞いたことがないし、そういうユーザーに何かを強いる商品というのは、僕は欠陥商品だと思う。それでもOSに関してはWindowsがスタンダードだから、ユーザーは使わざるを得ない状況だということはマイクロソフトは知るべきだと思うのです。Windows7は、Vistaの反省から軽快なOSになりました~じゃないんですよ、まじで。これは、例えば家電で、冷蔵庫が冷えないとか、この冷蔵庫を買ったら、泥棒に良くアイスクリームが盗まれるんですよねというようなことって、起きないですよね。PCも、買った状態で普通に使える必要があるわけで、マニュアルを買わないと操作できないというのはこれは問題だと思うんですよね。

ブランディングの立場から言うと、ユーザーになにかしらかの負担をかけると言うのは、一番ブランドが低下する原因で、だからこそ、マイクロソフトはマイクロソフト帝国とは言われるものの、あまりブランドが高くないというのはそういうところにも起因するんだと思う。

それで今度は、マイクロソフトは、グーグルとの戦いをしています。

今回は今までと逆で、防戦一方です。グーグルがやっていることは

  • 精度の高い検索エンジン
  • 無料で大容量多機能のGmail
  • 無料で使えるグーグルドキュメント
  • OS事業の参入

などが代表的なもので、マイクロソフトは今回ばかりは、苦戦をしている。

検索の分野でもやっとYahooとの提携もできましたが、Googleは広く浅くという戦略で進めている収益構造とマイクロソフト・Yahoo連合は、どちらかというと大手企業からの収益がメインということもあり、それでは景気に左右されてしまうし、そもそもマイクロソフトという会社はコンシューマー向けの商品でここまでの仕上げってきた会社ですが、実は相手のことがよくわかっていないんじゃない?ということは結構あるんですよね。それに新しい検索システムbingもなんかぱっとしません

マイクロソフトの製品というのは、とにかく機能の強化ということに注力が行き過ぎてている。たとえば、Vistaにしてもそうだし、オフィス製品群にしても、結局色々なものがついてしまって、使いにくいし、それを慣れさせようとしてるのは、問題ありじゃないでしょうか。僕なんかは最近は文字入力だったら、テキストエディタくらいしか使わないし、エクセルにしてもsum関数とか足し算引き算とか、そんな程度しか使っていません。

そういうある意味自分本位の製品を作る会社が、不特定多数のユーザーに向けたインターネット関連のコンテンツができるのかどうか。これはどこからか専門の人を引っ張ってくるなり、何かしないととてもじゃないけど、グーグルには勝てないでしょう。

先日もWindows7が登場して、色々と調べてみたらマイクロソフトストアが一番安いということがわかり、3ライセンスを供与してくれるwindows7を買おうとしたけど、いくら画面をいじっても、買えない。僕が慣れていないということもありますが、結局売り切れということがわかりました。

これも何度も書きますけれども、ユーザーに手間をかけさせるというのはウェブでのブランディングを著しく落とすので、買おうという人の意欲を大いに削ぎます。僕らは、いかにユーザーの負担をかけないで目的を達してもらうにはどうしたらいいのかということをいつも考えていて、そのあたりはアマゾンとかは上手です。

こういう感じ見ていると、まだまだマイクロソフトはMSNとかWindows Liveとかやってますけど、こういう根本のことがわかってないのであれば、おそらくグーグルには勝てないし、グーグルも脅威には感じてないように思います。ただ、豊富な資金力が上手に使われると、これはグーグルも脅威でしょうね、きっと。

僕としてはもうマイクロソフトは本業に回帰して、クライアントPC向けのソフトメーカーに戻った方がいいと思います。今は手を広げすぎちゃって、MS自身も何が何だか分からなくなってきてるんじゃないでしょうか。そんな感じがします。

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