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温故知新

以前の大河ドラマで功名が辻と言うのがあった。主人公は山内千代。土佐藩初代藩主山内一豊の奥さんです。一豊役に上川隆也、千代が仲間由紀恵が好演しました。もっとわかりやすく言うと、龍馬のお殿様だった山内容堂の先祖です。戦後生まれの僕は(当たり前ですが)、山内一豊の妻と言うのが良妻賢母のだそうで、確かにこの小説は、千代の伝説のエピソードが満載です。

僕はこの功名が辻は結構好きで、何度も読んだのですが、こちらも今の龍馬伝ではないけれども、せっかく原作が良く出来ているのに史実を結構無視しているところがあって、その辺りは残念だったな。

この功名が辻と言うのは、一応山内一豊夫妻が主人公なんだけれども、この小説は、戦国時代に織田家が勃興し、信長が作った天下を豊臣秀吉が継ぎ、その後関ヶ原の合戦で徳川家康が天下を取り、山内家が土佐を与えられて、進駐軍として土佐に上陸し、様々な反乱が起こりながらも平定していくまでの流れが、司馬さんの秀逸な筆力で見事に描かれている大変な作品です。

高台寺

日本の歴史に置いて、歴史ファンの心を響かせる時代は、戦国時代と幕末なんだけれども、それぞれの時代には歴史に明確に名前を残すタレントが沢山出てきます。この功名が辻も色々な人が出てきて、それはもう楽しいのですが、豊臣家は当時二つの派閥があり、北政所派と淀君派の二つです。山内一豊は、織田家以来の秀吉の家臣ですから、明確に北政所派。そこで北政所と千代とのやり取りがあるのですが、北政所が年をとって最近は昔のことを思い出すことが楽しみだと。だから、旧知の千代とのお喋りは昔の楽しかったこと、悲しかったことなどを思い出すことができて楽しい。ただ、昔のことを懐かしむのは年をとった証拠ですねと言います。それに対して、千代は昔を思い出すことは人生を二度楽しむことと一緒でこんなに楽しいことはないと言い、北政所は千代の当意即妙の回答に大喜びをする場面があります。ちなみに功名が辻での北政所は浅野ゆう子だったけど、これはミスキャストだった。

このことが書きたくて、前置きが凄く長かったんですけど、この北政所の気持ちと言うのがよくわかるようなことがありまして、Twitterに#team_R40というハッシュタグがあって、恐らく僕と同世代の人たちがTweetしているんですが、学生時代を楽しんだ40代の人にとっては楽しめると思うんですよね。例えば、音楽ネタはやっぱり盛り上がっていて、時代的には1980年頃、今以上に洋楽が盛り上がった時と僕らが高校から大学にかけてというもっとも感受性の吸収力が一番敏感だった時代とリンクしているからでしょう。あとはヒーローネタも盛り上がっていて、赤影とか出てきちゃう。赤影になると、小学校時代までさかのぼってしまうわけで、本気でウルトラマンとかを赤影とか、スーパージェッターとか思い出してしまい、昔を思わず懐かしんでしまった。

ただ、一方でそういう昔を懐かしむというのが、なんかいやだなと言う揺れる気持ちもあり、仕事が新しいことを追っかけることが専門だということもあり、なかなか微妙なところなんだけど、クラプトンとか出ちゃうと、おもわず、おおおと唸ってしまうところが悲しい。

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