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リアルとネットビジネス

インターネットが普及した一番の原因は、これはインフラが整備されたと言うことで、このインフラが整備されたというのは、どういう事かと言うと簡単に言えばブロードバンドが普及して、ストレスなくインターネットをすることが出来るようになったということだ。これはYahoo BBでソフトバンクの孫さんがモデルを配りまくったことがものすごく大きい。これによってインターネットは益々身近になった。このことでさらに変化したのは、ビジネスにおいてもネットビジネスというものが大きな比重を占めるようになり、IT業界或いはweb業界という今までにない新しい業界が生まれた。

僕もこの業界にいるけれども、まだまだ社会的な認知を得ていない。それはまだ新しいと言うことが原因ではありません。僕が思うに、リアルなビジネスとウェブビジネスが違うものだと、業界にいる人達も思っているし、違う業界もそう思っていて、上手なコミュニケーションが成立していないと言うことに起因しているんだと思う。つまりネットは特別なんだと。だから、ビジネスにおいてもネットに特化したものでなければダメだという誤った認識を業界の人達も、そうじゃない人たちも思っているところが凄く多い。

僕はそのことに関しては、全く正反対で、ネットビジネスもリアルビジネスも全く同じだと言う立場を変えていません。ホームページを作るにしても、きちんとしたマーケティングをしないと成果が絶対にでない。これは当たり前のことで、需要があるかどうかと言うことを調べないでサービスが出来るわけがありませんし、使い勝手が良くなければ、使ってる人の中で消化不良になり、その人は二度と使ってくれないでしょう。テレビがリモコンをポチっと押して、ずっと待たされていたら、修理に出すか、このテレビはもうぶっ壊れているから捨てちゃうわけです。

なんで僕が今日改めてこんなことを書くのかと言うと、先日も少し書きましたが、「ツイッターノミクス」と言う本を読み、まあ、僕が考えていることは間違っていなかったんだなという事を再認識できたので、この本をご紹介がてら、もう一度ビジネスの基本と言うものをもう一度考え直したいと思う。

この本はタイトルが「ツイッターノミクス」になっていますが、これは文藝春秋が勝手に決めてしまったようなもので、洋楽のアルバム名のやり方が近い。例えば80年代に活躍したレインボーと言うバンドのファーストアルバムの原題は「Ritchie Blackmore’s Raibow」ですが、邦題になると「銀嶺の覇者」になっちゃう。どうしてこうもねじ曲げてしまうのか。原題は「THE WHUFFIE FACTOR」。絶対にこっちの方がいいと思うのですが、文芸も何を考えてるんだろうか。で、この本はツイッターの本ではありません。ツイッターやSNSといったソーシャルメディアを使ったネットビジネスの理想的なやり方に言及した本です。ただ、ソーシャルメディアと言う言葉もわかりにくいですよね。逆にソーシャルと言う言葉が、一人歩きをして、特に日本人だとソーシャルと言うのは「社会」とか「社会的」という、どちらかと言うとわかりにくい言葉になっているんだけれども、これは「草の根」と言う言葉にするとわかりやすい。つまり、今まで注目さえもされていなかった一般市民が、インターネットが普及し、かつ、ブログやツイッター、SNSを利用することで簡単に自ら発信することが出来るようになった。

この本では「ウッフィー」を増やして、ビジネスを活性化しましょう。その為にどういう会社が成功してきたかと言う事例をこれでもかと言うくらい書かれているので、ものすごくわかりやすい。細かい事はまた改めて書きますが、そもそも「ウッフィー」と言うものはどういう事かと言うと、その情報を発信している企業や個人の信頼度のことを言います。つまり、ツイッターやSNS、ブログを利用して信頼度を高めて行きませんかということです。

そのためにはどういうことが、必要かと言うと、

  1. 大声でわめくのはやめ、まずは聞くことから始める
  2. コミュニティの一員になり、顧客と信頼関係を築く
  3. わくわくするような体験を創造し、注目を集める
  4. 無秩序もよしとし、計画や管理にこだわらない
  5. 高い目標を見つける

この5点が大事で、その為の具体的なやり方を著者のタラ・ハントは書いています。でも、この5点についてはリアルなビジネスでも当たり前のようなことじゃないですか?ただ、手段としてソーシャルメディアを活用すると言うことだけが新しいことであり、それもソーシャルと言うものも「草の根」と考えれば、とてもわかりやすくなるし、この本には具体例が沢山かいてある、と言うよりも99%が具体的な例を挙げて説明しているので、大変親切でわかりやすい。

ツイッターノミクス TwitterNomics ツイッターノミクス TwitterNomics
村井 章子

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要は、良好な人間関係を構築するための心がけをビジネスに落とし込んだもので、例としてあるオープンソースのソフトウェアを構築するコミュニティではエンジニアがいくらコメントを書いても、その会社からのコメントが全くない、或は無視する態度であったことに怒ったエンジニアが、そのソフトウェアの大元を非難するブログを立ち上げて、それが瞬く間に広がってしまったという話。これは明らかに不誠実な態度をしたことに、エンジニアが怒り、結局「ウッフィー」が減ってしまった話。こんな話はいくらでも現実の社会でありますよね。彼がある女性を好きになって、彼女を口説き落とすために様々な攻勢をかけて、なんとか彼女にしたら、付き合ってからは何もしてくれないということで、彼の評判がものすごく落ちることってよくあるパターンですよね。それと一緒です。

細かい具体例については、後ほど書くということにしますが、普通のビジネス常識をソーシャルメディアに落とし込んだ大変わかりやすい解説書。バイブルといってもいいかもしれません。

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