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ツイッター会社と仕事はこう変わる

高校のときだったと思うのですが、日本文学史の授業で「言文一致運動」というの、習いませんでしたか?今もあると思うけど、日本には文語と口語というものがあり、明治以前は文章というのは基本的には文語体で書かれていました。候文とか一種の文語だし、昔の源氏物語だってやんごとなきとか今では使いません。また、明治政府は、文明開化が国是でしたから、当然欧米諸国から色々な言葉が入ってきて、それを日本語になおすという大変な努力を先人はしました。

ところで、日本のITに関して言うと、そういう努力ってあまりなされていません。まあ、ホームページとかは日本語化しているので、特段どうにかしろ!ということではありませんが、それでもwebマーケティングの世界だとコンバージョンがどうだとか、CPAがどうだとか、業界じゃない人がみたら、まず分からない。他には画面の遷移がうまくいってないんですよねなどとも言います。これはホームページで同じページ内で移動するときに、遷移という言葉を使います。難しいですよね。それ以前に相手に通じない言葉を連発する、この馬鹿さ加減。だから、いつになってもIT業界は尊敬されないのです。

特にインターネットというのは、日本発のものでもないし、ブログにしろ、ツイッターにしろ、だいたいアメリカから日本に輸入されて、それに対して何も日本仕様にせず、そのまま使っているから、わかりにくくなっていると思うのです。例えば、世界的に圧倒的な存在になりつつあるFacebookだって日本で伸びないのは、日本人には理解出来ないからだと思うし、それを理解してもらおうという努力もしてないからです。

最近ビジネスツイッターツイッターノミクスという、最近では珍しくいいビジネス本が立て続けに出版されました。僕は両方共読んだのですが、この本のいいところは、多くの事例を紹介しているところで大変ビジネスに応用をし易いというところです。

ですが、すべてが米国等で起きた事例だし、国民性とか日本人とはちょっと違うというところはあるし、違和感は日本人として感じるわけです。例えばデルがTwitter経由でものすごく売上が上がったということが、話題になっています。ビジネスツイッターのイスラエルさんは、ツイッターでサポートをしっかりやってユーザーの声を組み上げたことを勝利の要因と指摘しています。ただ、やっぱり日本語圏ではない国のやり方と、そもそもデル自体がツイッターで100万人以上からフォローされていると言うこともあり、これからビジネスで活用してみようと言う中小企業にはあまり参考にならないと思うのです。

それを、今回日経ビジネスがだしたMook本「ツイッター会社と仕事はこう変わる」は、日本にしっかりローカライズした大変良くできた名著だと思います。どういう事が書かれているかということを抜粋すると

  1. ソフトバンク孫社長のインタビュー
  2. マイクロソフトやオラクルのツイッターの運用方針(指針)
  3. つぶやき効果の測定の方法
  4. UCCの失敗の研究
  5. 今更きけないツイッター入門

どれもこれからビジネスで活用してみようという企業にはとても役に立つ記事であり、グローバルと言っても結局国民の文化や成り立ちというものがある以上、一定のルールがすべてどこの国でも通用すると言うわけではなく、一定のローカライズというのは絶対に必要だと思うのです。このMook本は、そういったところに十分配慮した大変親切な本です。特に一番最後の今更聞けないツイッター入門は最高。スゴク良く出来ている。

最近のウェブのツールについては、イスラエルさんとタラハントさんが、親切とかユーザーには負担をかけないようにするといったことを提唱して、それが多くの人に受け入れられると言うのは、いかにいままでIT系の企業が、そういったことを無視というか、考慮をに入れていなかったことは、大いに憂慮すべきこととでしたが、これらの本でこういう普通のことがIT業界で行われるようになることを強く望むものです。つまり、僕が言いたいのは「親切が売りです!」というのは、何も売りになるものじゃないし、当たり前のことだと思うのです。それをこれらの本を読んで目から鱗が落ちたとかいう人が多くいるけど、それは、今までが間違っていたと言うことです。コミュニケーションにおいて、相手と誠意あるやり取りをするのは当たり前のこと。たまに、誠意の通じない人もいますけどね。

いずれにせよ、この本はそういう意図を含んだものじゃなのかもしれませんが、多くの日本人にソーシャルメディアの一つであるツイッターが、本質から理解をすることが出来ると言う点で、ビジネスツイッターよりもだいぶ優れていると僕は思います。今後出版社も海外のビジネスを日本にローカライズすると言うのは、ひとつの手段なのかもしれないと思う今日この頃なのです。

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