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龍馬伝で軽視されている人物

龍馬伝もそろそろ終りになりますが、これではっきりしたのは、このドラマを作ってる人は歴史のことをよく知らないか、それか表面的な知識しか知らないか、どちらかだろうということです。それは歴史の中で重要人物を根本的に間違えているケースが見受けられるからです。
そもそも僕は、このブログで何度も書いてますが、竜馬がゆくを30年近く読み続けているので(笑)、司馬史観から見ると明らかにおかしいのです。司馬さんは、その調査能力は半端じゃないので、かなり史実に適合しているのですが、その点龍馬伝は外れきっているので、古いファンは恐らく離れていると思うんですよね。

幕末を盛り上げるのは、幕府であり、薩摩、長州が中心で、その後に土佐藩だと思うのですが、特に重要なのは薩摩藩でその人物の描き方が弱い。というか人物への力の入れ方がだめ。長州の場合は、桂小五郎を谷原章介、高杉晋作を伊勢谷友介と素晴らしいキャスティング。ちなみに高杉晋作は、爆笑問題の太田光が断ったという噂があったけど、どうだったんでしょうか。

ところが、薩摩藩の場合は、龍馬と薩摩藩は結構絡みがあるし、それ以前に龍馬暗殺犯薩摩説があるくらい濃厚なのですが(僕は薩摩説なんですよね)、弱いんだよね。もともと明治維新での薩摩のスターは、1に西郷隆盛、2に大久保利通、3に小松帯刀で、龍馬の関係から言うと小松帯刀との関係が深いのですが、龍馬伝ではこの3人のキャスティングが弱い。

西郷さんが高橋克実は、まあ、いいとして大久保利通は、及川光博、小松帯刀は、滝藤賢一。すごい地味だ。

西郷さん

大久保利通

小松帯刀

これですよ。小松役の滝藤賢一という人、知らないんだけど、ウィキペディアで調べてみたら、無名塾出身で、結構色々な映画やドラマに出演しているんだけど、役が重すぎです。ちなみに篤姫では、瑛太君が好演して大変素晴らしかった。もちろん、龍馬との絡みもしっかりあって大変よく出来ているドラマでした。

大久保利通にしても、日本の基礎を築いた人物に及川光博君を当てるというのはちょっと弱いし、本人も気の毒。

土佐についても、板垣退助が出てこないというのはおかしい。

龍馬伝のまずいところは、龍馬を代表する土佐下級武士と後藤象二郎を代表とする上級武士団との和解はすごく大事なんだけど、そこをはっしょっちゃっているんですが、それと並行して板垣退助、当時は乾退助といいましたが、彼も登場しないとストーリーとしては不十分なんですよ。

板垣退助という人は、僕らの世代で言うと100円札の人物。後は板垣死すとも自由は死せずという有名なセリフを残しましたね。

ただ、実際には幕末ギリギリに登場して、中岡慎太郎と知り合うことで倒幕思想が芽生え、大政奉還後に勃発した戊辰戦争では官軍の将軍として大変な働きをした人です。ただ、この戊辰戦争で活躍しすぎちゃって、軍に残れず、その上にいる政治家にならざるを得ず、そのため大した仕事が出来なかった人ですが、そういう人がこの龍馬伝に一度も出てこないのは、これもおかしい。ちなみに竜馬がゆくには、しっかり登場しますし、それ以外にも土佐の登場人物で面白い人は結構登場するんですよね。また、龍馬伝では沢村惣之丞が結構重要人物で出てますが、実際には歴史的にそれほどすごいことをした人ではないんですよね。だから、このへん凄くずれちゃってるんです。

はやく新しい大河ドラマを見たいです。

龍馬を楽しく知りたい人はやっぱり竜馬がゆくがおすすめです。

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