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坂の上の雲がまた始まる

龍馬伝があともう少しで終わりです。いやー、この大河ドラマ、ストレスがたまったわ。龍馬伝が終わると、今度はまた去年に続いて、坂の上の雲が始まります。主人公は、阿部寛、もっくん、香川照之ということで、ますます楽しみだ。

去年から始まった坂の上の雲は、ちょっと龍馬伝と違ってキャスティングに若干無理があるのかなということもありますが、ナントいってもスケールの大きさは半端じゃないので、今から楽しみにしているところです。


日露戦争とはなんだったのか

この坂の上の雲は、小説である以上主人公がいるんだけど、結局明治維新からその30年後にヨーロッパの大国であるロシアと戦うという大変スケールの大きいストーリーなので、主人公以外に重要な人物がたくさん出てきます。

この日露戦争というものがどういう戦争だったかということを、分かりやすく書いてあるのが坂の上の雲という本なのですが、ロシアと戦争をする30年以上前は、日本は鎖国をしてちょんまげという日本独特の風俗を持ち、しかし自分の名誉のためならば、自ら死を厭わないという武士という階級が支配している国でした。

しかし、外圧のために日本は開国をせざるを得ず、開国をすることによって色々な情報が入り、その為徳川幕府は倒され、日本はアジアで初めて近代化をします。薩長政府のいいところは、優秀な人材を育て、かつ、教育をしたことです。だから、明治という時代は、近代化を図るために国民におもいっきりのしかかったけれども、それでも明るい時代だったといえます。例えば、この坂の上の雲の主人公である、秋山兄弟は、出身藩である松山藩は、久松家といい、徳川譜代大名ですから、薩長から見たら当然賊軍の出身なのです。しかし、明治政府は、秋山好古には日本の騎兵を、真之には日本の海軍の作戦全般を任せました。基本的には実力社会でした。

身分制度を崩壊させた日本の勝利

江戸時代の伊藤博文

もっとわかりやすく言うと、江戸時代は世襲というのが当たり前で、家柄というものが一番大事でした。ですから、いくら力があっても身分が低いとどうにもならない。例えば土佐藩の武市半平太は下士ですから、どんなに優秀でもえらくなるには限界がありました。武市が吉田東洋を暗殺したのは、明らかに身分上の限界があったからで、この身分制度によって江戸時代の日本は、ある意味弱体化した。この点自民党の世襲政治によく似てます。

ところが、薩長政府は、本人の実力さえあれば誰でも大きな仕事を任せてもらえるということであり(政治と軍事をのぞいてですが)、このことによって国内はもの凄く活性化した。それこそ、明治政府の元勲だった伊藤博文にしても元々は武士ではないし、山県有朋も旧藩では足軽という身分だった。だから、頑張れば、道が拓けるという国民に対して希望を持たせたことは、素晴らしいと思う。

そんな日本が、明治維新後30年に南下政策をとるロシアが、日本と激突をし、悪戦苦闘の末なんとか日本が勝つという快挙を成し遂げた。司馬さんは、これは奇跡だと書いてますね。確かに奇跡で、ここ最近で言うとベトナム戦争でアメリカが勝てなかったということと似てますな。日露戦争やベトナム戦争を見ると、弱者でも自分の国を守るという気持ちをもてば、負けないことはないということです。

ただ、その奇跡への過程は、それこそ大変なイバラの道があり、日本はそれを乗り越えるためにあらゆる努力をしただけでなく、ロシアにおいても帝制が老朽しきってしまい硬直した官僚国家であり、国家としての躍動感がないというところもあり、幸運まで引っ張ってきて、その点日本はラッキーであったという点はあります。そのエッセンスが坂の上の雲にはしっかりつまっていて大変面白い本となっています。

児玉源太郎

この坂の上の雲は、もの凄くスケールの大きな内容なので、主人公以外にもたくさん立派な人物が登場します。僕は個人的に児玉源太郎とか、山本権兵衛が好きで、実際にこの二人があの時代に日本にいたというのは大変な幸運だった。

山本権兵衛

また、ただ単に戦争だけでなく、国内政治、外交、諜報活動といった様々な要素が、祖国防衛という目的のために、それは機能的に展開されたんですが、それはかなり複雑なので、やっぱり原作を読むに越したことはありません。

今年の12月から坂の上の雲の2部が始まるのですが、そこはNHKもさすがで、1部の再放送をします。スケジュールはこちらです。

あと、昨日たまたま本屋で文藝春秋の増刊号を買いましたが、これ、いい本です。香川照之くんのインタビューもあるし、著名人のコメントも満載で楽しめます。ただ、文藝春秋も馬鹿でなんで堀江とかのコメントも載せたのか。こいつを載せることで売れ行きの20%は落ち込むと思うよ。

この本、コンテンツの割りには値段もそんなに高くないので、おすすめです。

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