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昨日の坂の上の雲-日英同盟

おもいっきりストレスのたまる龍馬伝も終り、昨日から坂の上の雲が再開しました。音楽も、僕はああいう大河ドラマ的なものは、ロック調よりもクラシック調のほうがいいと思うね。そう思いながら、オープニングを見ました。

今はもうすっかり有名になりましたが、この坂の上の雲の書き出しは「まことに小さな国が開化期を迎えている」というのは、いい言葉ですな。そんな弱小国が、ロシアに買ってしまうという快挙を成し遂げてるという、ある意味サクセスストーリーでもあるんですが、その後日本はどんどん劣化していくという皮肉でもあります。

で、昨日の坂の上の雲は、全般的にはやっぱり龍馬伝のように最初から最後まで誰かが絶叫するということもなく、原作に忠実な展開。また、病魔のためにどんどん衰えていく正岡子規を龍馬伝で岩崎弥太郎を演じた香川照之君がそれはもう素晴らしい演技を展開して、さすがという感じだった。実際にTwitterでも香川くんの演技は絶賛されてましたよ。

一方で今回のタイトルが「日英同盟」なのに、日英同盟がどのように締結されていくのか、特に伊藤博文のロシア接近の行動が、当時の政府にどれだけ迷惑をかけたかというところが描写されなかったのは残念。この日英同盟は、小村寿太郎外務大臣と林董駐英大使が活躍して、締結されるのですが、そのあたりが描写されると面白かった。特に小村と林の人生の背景は大変面白いので、そのあたりも必要だった。

小村寿太郎

ここは僕の方で補足すると、小村は九州の飫肥藩の出身で、幕末明治にかけて、活躍し小倉処平という人物に大変可愛がられたそうです。この小倉という人物は、飫肥藩の西郷隆盛と言われた人で大変な人格者でしたが、西南戦争の時に薩摩軍に味方をして、戦死します。小村は、そういう人物に可愛がられた人物。

林董

林董は、順天堂を作った佐藤泰然の息子の一人で、松本良順の弟でもあるんですが、幕末時には明らかに幕府側であり、新政府に対抗して土方歳三と共に函館にこもるということをした人です。林の英語力は当時からも優秀で、それを惜しんだ薩摩が味方にならないかとアプローチしたところ、林は仲間が全員助けてもらわければ、ひとりのこのこと味方にはなれないときっぱり断ったことで、逆に薩摩から信用されたという背景があります。

この二人が中心となって、日英同盟という外交上の大変な業績を成し遂げるんですが、面白いのは、ふたりともいわば反政府組織の出身であるということ。そういう人が日本のことを思って推進したからこそ、ますます歴史の意外さが面白い。ちなみにこの物語の主人公である秋山兄弟及び正岡子規も、幕末時は新政府側じゃないというのが面白いところだね。

昨日の坂の上の雲は、広瀬武夫とアリアズナの恋愛が延々と繰り広げられましたが、NHKは結構こういう恋愛話好きだよね。龍馬伝も龍馬と女性の絡みはこれでもかという具合でやってましたが、坂の上の雲も似たようなもので、1時間半のうち半分くらいロシアのことをやってた。お互いの国が戦争状態になるということで、二人は愛を遂げられなかったというような悲恋話になるんだけど、全体からみるとそれほど重要じゃないような感じがしますね。

まあ、それでも、全体的には、前述したとおり原作に忠実で僕は安心してみることが出来ました。来週は遂に子規の命が尽きてしまいます。香川くんの演技が見物です。

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