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後出しジャンケン

今は、大人だけの生活をしてますけど、子ども達と一緒に生活をしていたときに、彼らと遊んでて、もの凄くモメるのが後出しジャンケンをした時です。そりゃあ、そうだよね。一番力のある人が後出しという最も卑怯なことをするわけですから、子供たちは凄く怒ります。

デジタル家電に先行者利益はありません

話はがらっと変わるんですけど、先行者利益って今朝のニュースを見てて、久しぶりに聞きました。これは誰が言っていたかというと、ソニーのインターネットテレビのご担当者。つまり、インターネットテレビをGoogleと提携して一番最初に発売をしたのはソニーなので、先行者利益を甘受しようというわけです。よくよく見てたら、恐ろしく安くて40型で日本円にしても10万円を切るということで、売れると思うのです。僕にしてみたら、3Dどーなったのーとツッコミを入れたいところですが。あと、なんで日本のメーカーなのに、最初に日本で販売しないんですかね。

ところが、僕に言わせると、ソニーのご担当者も、この業界にいてメーカーとしての発想しかできてないような気がするのです。つまり、ハードだったら確かに先行者利益を受けられるとは思うんだけど、このデジタル家電であり、ITに含まれるハードであるということから考えると、先行者利益はありえないのです。つまり、イノベーションをしないと無理じゃないのということです。

まず、このインターネットテレビは、ソニーだけじゃないんです。パナソニックもやってるし、東芝もやってる。他のメーカーは楽勝で参入できる分野なのです。ということは、後出しジャンケンしたところが勝つということで、恐らく韓国や台湾あたりのメーカーは虎視眈々と日本のメーカーの動きを凝視してるはず。

表計算もブラウザも後出しジャンケン

とにかく、このIT業界は、後出しジャンケンでマーケットを席巻した例はいくらでもありますよ。一番有名どころで言えば、マイクロソフトのオフィスなんてそうです。OSだってそうかも。表計算だったら、今はエクセルだけど、昔はロータス1,2,3(だっけ?)を使いやすくして、かつ、機能を追加したものだし、日本で言えば一太郎があったけど、それをしっかり駆逐してワードがワープロの代名詞になった。

ネット関連で言えば、もともとNetscapeというブラウザがありました。そのあとインターネットエクスプローラがでてきて、ビル・ゲイツがあらゆる手段を使って、Netscapeを駆逐してIEを標準のブラウザにしてしまったし、検索エンジンではご存知のとおり、Googleはヤフーよりも後発ですからね。検索の精度を上げて、これは一種のイノベーションだったと思う。音楽携帯プレーヤーだってそうですよ。もともとは標準はウォークマンだったんですから。それが、結局iPodにとって変わってしまった。

このようにITでいうと、先行者利益ってあまり関係なくて、逆に言うと後出しジャンケンしたものが、イノベーションを含んでいると先行した製品やサービスはあとから来たそれらに駆逐されてしまって、跡形もなくなっちゃうという運命をたどってしまうのです。怖いね。

それに、今は違うけど、ゲーム機だってもともとニンテンドーを駆逐したのは、ソニーのプレイステーションだからね。あれは、プレイステーションだからファイナルファンタジーが出来る!ということで、ユーザーがどっと流れたのです。

こんな感じで、今の時代に他社と同じ製品を出してて、たまたまその製品をはやく出すにしても、それほど影響しない。そんなことがわからないようじゃあ、ソニーもほんとうに普通のメーカーに成り下がってきたという感じで、昔からのソニーファンとしてはすごく残念です。昨日も、聞きたい曲が買えないという原因は、ソニーにありますからね。

ソニーはねえ、前にPalm OSのPDAを扱ってたんですよ、CLIEというやつなんですけど。凄くとんがった製品で面白かったし、VAIOにしても今は当たり前の製品になったけど、薄型のカッコイイPCを作ってたんですよね。しかもカラーが紫色を少し濃くしたような感じで、従来のNECとか富士通が作ってるようなカッコ悪いパソコンじゃなくて、唯一かっこいいね、これ!というPCを作ってた。

ところが、今のVAIOなんて色も変だし、欲しいとは思わない。それは恐らく僕だけの意見じゃないと思うんですよね。ソニーのコアなファンは結構多いし。

日本家電メーカーでは、ソニーが一番外部から影響を受けないはずなんだから、ぜひぜひイノベーションが巻き起こるような製品やサービスを実施して欲しい。たかが、インターネットテレビで先行者利益を得たいというような貧乏くさいことはやめにして欲しいので、敢えてケチを付けさせていただきました。

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