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仏様の領域にいるのか

今日の奇縁まんだらは、連合赤軍の永田洋子さんを取り上げた。永田さんは、多臓器不全で今年の2月5日に亡くなった。連合赤軍は、僕の世代でもそれほど身近ではないけど、戦後日本においても、武力で政府を転覆しようとする組織があったということは、改めて驚かざるを得ない。

永田洋子とは

永田さんは、生前連合赤軍の最高責任者として、12人の同士を「総括」という名のもとでリンチで殺人したということで死刑が確定した。革命化を自認していた永田さんがどう言う心境でそういう事件を起こしたかというのは、彼女や周辺の本を読まないと理解出来ないところがあるかもしれないけど、一方でもし政府を転覆して連合赤軍が政権を握ったとしたら、彼女の行為は当然にして不問にふされる。

革命を担おうとする人は、一般人とはやはり違うところがあるのは、明治維新を見ればよくわかる。結局明治維新に生き残った人というのは、例えば木戸孝允のように人間の面白さはなくても、もの凄くバランス感覚がある人物だ。あとは、かなり人物が破綻している人はかなりいて、そういう人たちは自滅してる。僕はこの中には、高杉晋作、久坂玄瑞、有馬新七、そして土佐の坂本龍馬も含まれると思う。生き残った人でも、桐野利秋、江藤新平などは結局戦争を起こして、戦死したり、処刑されたり。

明治維新だって革命

ちなみに明治維新だって、幕府からしたら、大変な反政府活動だ。長州のキチガイどもは、京都では天誅と叫び、多くの幕府系の人物を切ったり、関門海峡を通る外国の艦船に砲撃を加えたり、外国人は襲撃するわで、逆の立場になったら、当然そういう反政府主義者を討伐に出るのは当たり前のこと。その先頭にたった新選組だって、もし、あのまま幕藩体制が続いていれば、近藤勇や土方歳三は、大名になってもおかしくなかった。革命勢力というものは、現政権においてはその政府を転覆しようとするものですから、当然取締や弾圧は当然行う。当たり前のことです。

また、人を殺すということを考えたら、新選組だってどれだけ人を殺しているか分からないし、粛清ということを考えたら、社会主義国のトップがのし上がるまで、どれだけ同士を粛清しているかということなると、革命活動にそういった問題は起こるのは必然じゃないかと僕は思う。しかもまだ経験も足りない30歳前の人達であればなおさらだ。そもそも大時代的なことを言えば、信長なんて何人殺してるの?ってことだし、しかも歴史は彼を歴史上の快男児として大変な英雄だ。

もちろん、僕は永田さんの行為を是認しているのではなく、ただ、革命を起こすということになった場合には、大義を達成するためには敵味方の犠牲は発生するべく発生するということを、歴史的な事実に基づいて客観的に言ってるだけだ。

平和な日本にもテロリストがいた

戦後の日本でも、1960年代から70年代にかけては、日本にもテロリストがいたということは、今の日本から見たら、考えられないよね。でも、現実には、あさま山荘事件やハイジャックのよど号事件とか一時そういう問題はたくさん起きた。そのうちのひとりが永田洋子さんで、その永田洋子さんが、瀬戸内寂聴さんをもの凄く慕った。仏教者としての瀬戸内さんも、彼女に対しては友情を感じ、お互いの往復書見を出版したり、高等裁判所で寂聴さんが永田さん側の証人として出廷している。

で、今日の奇縁まんだらでは、12人ものリンチ殺人事件をおこした永田さんが、いかに幼く稚拙だったかということが書かれ、また、刑死でなく病死だったことを安心しているように寂聴さんは、書かれている。

寂聴さんは生き仏じゃないか

とにかくこの寂聴さんには、世の中をまともに生きることの出来ない人から動物的に慕われるようなところがあって、彼女自身も私のところには変な人しか寄ってこないのよと笑い飛ばす、豪快なところがある。ぼくらのヒーローでもあった萩原健一が、この前結婚したけれども、これも寂聴さんがゴーサインを出したって聞きました。ショーケンも、破滅的なところがあるよね。

僕も結構外れてきてるところがあるけど、寂聴さんには魅力のあるおばあさんというイメージ。そういう人が、彼女を慕うのは分かる。まるで仏様だ。僕の母は、生前このおばあさんのことが嫌いだったけど、母にはわからないだろうな。

この今回の寂聴さんによる永田さん像も、結局どこかで壊れちゃってるひとだけど、とてもあんなだいそれたことを起こしたりとか、同士から蛇蝎のごとく嫌われていたとはとても思えない可愛い女性だ。これは、寂靜さんの前だからそういう態度なのかもしれない。それが本当の永田さんなのかといえば、どちらとも永田さんなんだろうけれども。

ただ、いまさらながら不思議に思うのは、どうしてこの平和な日本で、60~70年代の日本は今よりもずっと僕は平和だったと思うけど、どうしてそれらを破壊しようとする勢力があったんだろうか。だいたい、彼らは、毛沢東に影響を受けているようだったけれども、全く社会事情が違う日本で革命が起こせると本気で思っていたのかと思うと、もっと当時の時代背景がどうなっていたのか、永田さん以外に重信房子さんとかもいるから、あの人達の革命思想みたいなものを知りたいと思うようになった。

ちなみに永田さん死亡のニュースについては、各紙報じていて、特に朝日新聞と毎日新聞がよく書かれているので、こちらで紹介しておく。

朝日新聞
赤軍元メンバー「過ち認めきってない」永田死刑囚病死

毎日新聞
連合赤軍事件:永田洋子死刑囚が死亡 65歳

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