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日本は戦争に負けてよかった、と思う。

NHK連続テレビ小説の「おひさま」は、主人公の陽子が今週和成と結婚します。でも、和成は祝言の翌日出征します。陽子はもちろん、和成の両親も悲しみにくれます。それは、愛する人が戦地に行き、十中八九戦死することがわかっていて、それを歓迎する人はいるわけがない。

この「おひさま」は、戦時中の日本を舞台にしているのですが、この日本という国がいかにひどかったかということがわかりますなあ。司馬遼太郎さんは、軍部が自分たちの野望のために国民を奴隷化したと仰ってますが、まさしくその通りだなと思う。

当時の日本はすごい国だ。戦う行為が崇高であるということを国民に洗脳し、反対意見は一切認めない。戦争が尊いというのは、どういう発想から来たのか不思議でしょうがない。本来国家というのは、自国を発展させ、国民を守る為に存在する。だから、福島原発の事故で菅内閣が批判されるのは、国民の命を軽く見たからだ。

ところが、当時の日本はこの真逆で行こうとする国だった。まず、国民に死ぬことや大事な人との関係を平気で引き裂くような国で、この日本の歴史でも考えられない時代だった。例えば信長は、多くの人達を殺したけれども、自分の兵士が死ぬことをものすごく嫌がる人だった。

秀吉だって彼が天下をとったのは、晩年耄碌したけれども、それでも人を殺さないという評判があったからで、どの時代でも死ぬということは賛美されるべきものではないと思うのです。

しかし、昭和の日本は、石油がないということで満州を侵略したら石油が取れないということがわかり、じゃ、次に取れるところということで、東南アジアを侵略し始めた。そんな自分勝手な事が常識で認められるわけがなく、結局世界中を敵に回して日本は戦争を始めてしまった。湾岸戦争の時にイラクがクウェートに侵攻したときに、様々な国際政治の戦略があるんだと思うけど、イラクは大変な反感を買った。それほど侵略戦争というのは、侵略をした国にはプラスにはならない。

一番いい例が、1904年に勃発した日露戦争は、日本のロシアからの侵略を守る祖国防衛戦争で、いい意味で日本国内にナショナリズムが起きて、結果窮鼠猫を噛むという状況になり、日本はロシアに勝ってしまった。侵略戦争というものはそういうものなんです。ところが、日本は中国や東南アジア諸国に対してロシアと同じことをした。だから反発されたし、それが世界中に伝播し、日本は袋叩きにあった。

その中で被害を最も被ったのは、一般市民。食べ物も減らされ、働き盛りの男は戦地に召集され、国内にいる人達は軍需工場で兵器をつくらせられ、米軍からは兵器を作っているからという理由だけで上から爆弾を落とされ、国からは、戦争に必要だからということで金属物を供出させられるなど、本当に当時の善良な一般市民は、国に言われたことを黙々と実行している。

これで思ったのは、今の節電騒動がまさしくそんな感じがするな。地震で福島原発がだめになり、電力がきちんと供給されなくなってしまった。最近一番驚いたのは、この福島原発の設計に際してメルトダウンを想定してなかったということだ。ま、これはいいです。

しかし、東電は地震の前は、オール電化だのさんざん電気を使え使えと言っていたのにも関わらず、危機管理も何もしていないためにつけは我々国民に押し付けてる。しかも我々は善良だから、節電だ、なんとか停電だとか言われて、国中で節電をしている。戦争の時もこんな感じだったんじゃないかなと思うね。

東電のことは置いといて、戦争と「おひさま」に戻りますが、そんな時代背景を舞台にしているのが、「おおひさま」で、僕はこの時期の生きた一般的な日本人の善良さを思うと、かわいそうでかわいそうで涙が止まらなくなる。当時の日本国民は悲惨だった。そう思うと、あの戦争は日本は負けて本当によかった。多くの人が亡くなったし、国土はめちゃめちゃになるし、挙げ句の果てには原爆を二回も落とされ、こうなるとメルトダウンも何も言ってられない。

ただ、どうしてこういう戦争が起きてしまったのかということが公平な立場で分析されているのか僕は知らないのです。もしご存じの方は教えて欲しいです。どういう状況だったのか知りたいのです。

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