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3人娘

NHKの連続テレビ小説の「おひさま」も来週で終わりということで、とても残念です。僕は大河ドラマが好きなのですが、篤姫が終わって以来駄作が続いてがっかりしてますけど、今回の「おひさま」は良く出来てました。

特に歴史を舞台としたドラマに出演する俳優さんは、脚本に書いてあることをそのまま演じるのではなく、やはり当時の歴史を自分なりに理解をしないと長丁場のドラマは陳腐化してしまうと思うのです。それが明白だったのが、天地人で、おそらく妻夫木君以外は戦国からかけて徳川時代の流れを理解していないんじゃないの?という俳優がほとんどだったような気がする。実際に実につまらない見所のないドラマでした。

ちなみにこのシーンは樋口可南子さんが大絶賛してました。

このおひさまに関して言うと、出演者は激動の昭和期を精一杯生きた庶民が主人公ですが、時代が近いということもあってか、出演している人たちはそのあたりを自分なりに消化していて、僕は久しぶりにこのドラマを見入ってしまった。特に井上真央ちゃんと高良健吾くんはこのドラマが俳優として、一皮どころじゃないほど向けたんじゃないですかね。真央ちゃんに関して言うと宮崎あおいちゃんのにおいがします。

真知子さん
育子

このドラマの中で良くできているのは、主人公の陽子、そして、陽子の親友である育子、真知子さんの3人娘。この3人娘は、白紙同盟と称していてその白紙同盟という名前の由来は、女学校で英語講師があまりにも「おんなのくせに」というので、それに抗議して試験は白紙で提出しようということを真知子さんが言い出し、結局それを実行したのが陽子、育子、それと言いだしっぺの真知子で、これをきっかけに彼女たちは終生の友となり、折に触れてやり取りをしている、実にいい関係を演じています。

特にいいのが育子は、とにかく手がかかる人なんだけど、陽子も真知子さんもそんな育子を責めずに、逆に育子が逆境にいるときはおもいっきり手を差し伸べて助けるという、素晴らしい友情物語にもなってます。例えば東京大空襲のさなかに陽子と真知子さんは東京に行き、育子を長野に戻しに行く場面は今思い出しても泣けてきますよ。ま、そういう人間模様です。育子さんは、このドラマがきっかけかどうかわかりませんが、最近良くテレビで見ます。いいことだと思います。

育子を満島ひかりちゃん、真知子さんをマイコが演じています。育子は、新しいものが好きな跳ねっ返り娘、真知子さんは安曇野一番の大金持ちのお嬢様だけど、実は3人の中で一番芯が強いという役回り。陽子がこの中では一番地味なんだけど、役者さんの個性をよく見極めた素晴らしいキャスティングだと思うのです。

おひさまのウェブサイトを見ていると、この3人はプライベートでも仲良しのようで、前にテレビを見ていたら、モデルでも相当高いところにいるマイコさんを真央ちゃんは「アルパカ」と言っており、Mキャラっぽいマイコさんもなんか喜んじゃってる感じ。

ドラマというのは、主役が一番引き立つのですが、その主役を更に引き立たせるためには、脇役もやはり重要で、それを満島ひかりちゃん、マイコさんは十分果たしている。僕はこのドラマが大好きなので、よく公式サイトにアクセスをして喜んでるんですが、井上真央ちゃんによると、この現代の二人がすごいサプライズなんだそうです。

現代の陽子は、若尾文子さんがやっていて、ちょっと上から目線的な感じがしてそれはそれで笑えるんだけど、跳ねっ返りとしっかり者のお嬢様のその後を誰が演じるんでしょうか。育子役は加賀まり子さんとかいいかんじだし、真知子さん役は八千草薫さんとかでしょうかね。年齢的に整合性がとりにくそうだ。3人とも大正11年うまれだし。

このおひさまも、来週でおしまいという、とても寂しい。でも、今はDVDという文明の危機もあるので、それをゲットすればいいわけですが、このドラマを見るとやはり戦争が終わって本当に良かったという結論になるし、それを言うと、右翼から左翼め!って叱られちゃうんだよな。

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