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瀬戸内寂聴さんのこと

瀬戸内寂聴さんというおばあさんが、僕は好きでして、何故このおばあさんのことが好きかというと、絶妙な人間観というか、生き方がcoolというか、味のある生き方に僕はとても共鳴しているからかな。そういうことがわかるようになったのは、日本経済新聞の「奇縁まんだら」という週1のコラムです。

その「奇縁まんだら」が、実は昨日の日曜日で終わってしまい、僕はびっくりしてしまった。

この終わり方が唐突と言うか、なにか急という感じがしましたね。奇縁まんだらという本は、今まで、3冊くらい出版されていて、彼女の交遊録をまとめたものです。僕は3巻目をまだ読んでないんだけど、1巻には昭和文学史似必ず出てくるであろう人がどんどん出てきます。僕の大好きな宇野千代さん、今東光和尚とか。2巻では淡谷のり子さんとか、有吉佐和子さん。3巻になると交友関係がもう少し広がって、田中角栄さん、勝新太郎さん、ミヤコ蝶々さんなど政治家や企業家、あるいは芸能人との交遊録です。

その大変多くの人達との交流を、さすが瀬戸内寂聴さんは文筆家ですから、その大変優れた筆力でほぼ全ての人に対して好意的に人物評が書かれていて、大変面白い読み物になってます。それと、彼女のこの本に掲載されている人たちはすべて故人で、その個人へのレクイエムなんですかね。そういうイメージで僕は読んでました。

この奇縁まんだらにはそれこそ多くの人が登場し、前述のとおりほぼすべて好意的な人物評なんだけど、おそらく唯一だと思うけど、痛烈に悪口を書きめぐらしたことがあって、それは僕のこのブログにも書いたことがあるけど、日本の戦時下にソ連に亡命した岡田嘉子さんとのやり取りは、ああ、やっぱり瀬戸内さんは女性なんだなと思う所があり、僕にとっては一番迫力のあるやり取りでした。その記事はこちらから。

ただ、交遊録といっても、今まで3冊分だし、今の状況だとおそらく後少なくても2冊くらいは出版されるだろうから、交遊録も5冊分になるとさすがにネタも尽きちゃうでしょうね。本当にご老齢にもかかわらず、ご苦労様でしたといいたいです。本当に面白い読み物でした。読むたびにいろいろなことを感じることが出来ました。大変な力作でした。

しかし、最終回が何故宮崎奕保不老各猊下なんだろ。意味深な感じがしました。

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