0 Shares

篤姫とおひさま

今週いっぱいでNHK連続テレビ小説のおひさまが終わります。僕にすれば、このドラマに相当はまったし、こんなにはまったのは篤姫以来なので、実に寂しい。このドラマが良かったのは、僕の友人でもこれにはまってる人がいたので、話題に共通点があったということかな。

大河ドラマは、今は江~姫たちの戦国~がやってて、毎回見てるけど、いつも江の出産シーンばっかり。見るたびにうーんって踏ん張って出産してる。龍馬伝は登場人物はみんな叫んでいたけど、江は出産ばかりしてる。

原作者であり脚本家の田渕さんは、江のことを生物学的な勝利者だって言ってましたが、それしか彼女の業績がないということですな。つまり、時代が時代だからしょうがないけど、こどもを作って産むことしかやることがないということで、たまたま徳川家に嫁いだことと淀殿の妹ということで後世に名前が残ったくらいで、おそらく何もしなかった人です。だから、このドラマはつまらない。

篤姫の場合は、宮尾登美子さんが原作者なんだけど、宮尾登美子さんが篤姫という女性を見出してそれを世間に知らしめたという功績は素晴らしい。それに田渕久美子さんが(実際はお兄さんがゴーストライティングをしてるという話もあるけど)、大変上手に脚色して実に中身の濃いドラマになりました。

この篤姫とおひさまの共通点というのは、

  • ストーリーがおもしろい
  • 音楽も素晴らしい
  • キャスティングが絶妙

この3つじゃないでしょうか。篤姫の場合は、時代が幕末なので登場人物は歴史に名を残した人しかでてこないんだけど、主役である篤姫、準主役である瑛太くんが演じた小松帯刀、準々主役である西郷隆盛、大久保利通などのキャラがしっかり立っていて、しかも彼らが幼少時から死ぬまでを演出されてました。今でも、小松帯刀が病死するシーンは、彼の今までの人生を走馬灯のように表現して、ああ、人生だなって思うほど名演でした。主役以外の人もしっかり個性を発揮してて、埋没するということがまずありませんでした。

おひさまの場合も、仲良しグループである陽子、育子、真知子さんの白紙同盟の3人。主人公の現代の陽子を演じるのが、若尾文子さん。当初からちょっと上から目線かなと思って見てましたが、この白紙同盟の満島ひかりちゃんが演じる育子、マイコさん演じる真知子さんは、年をとると誰になるんだろう?ということになったし、旦那の高良健吾くんは、現代は誰がやるんだろうとか。おひさまの場合も主人公を囲む登場人物のキャラがものすごく立ってるんです。だから、この人はこれからどうするんだろうということが結構気になっちゃう。また、このドラマがきっかけで満島ひかりちゃんと高良健吾くんはすごく飛躍した感じ。僕の友人も満島ひかりちゃんのことは大絶賛してましたよ。ちなみに産経が現代の育子さんと真知子さんを発表しちゃったんだよね。これってどうなのって感じですが、真知子さんはあってるかも。育子は、少し強烈すぎるかな。年齢的に問題があるけど、僕は加賀まりこさんとかいいと思ったけどね。

つまり、僕が言いたいのは、この2つのドラマに関して言うと、主役をサポートする脇役の人たちもしっかり個性を発揮しているので、彼らにも愛情を持っちゃうと言うか、関心を持ってしまうドラマ作りになっているということです。

あとは、主人公がものすごく苦労するんですよ。篤姫なんて大変だったと思いますよ。それは彼女が薩摩藩から徳川家の嫁となるわけだけど、その薩摩藩が最後は徳川を攻めに来るわけで、実家が嫁ぎ先を攻めに来るという経験は普通はしない。

おひさまの陽子も、小さい時に母を亡くし、結婚した翌日に旦那は出征しちゃったり、大好きな兄が戦死したり、大事な人なくすというつらい思いをしているわけで、それを僕なんかは涙をこぼしながら、見てるわけで、ものすごく感情を注入しちゃう。

ひさまの場合は、日本が戦争を本格的に進めて、国内がどんどん暗くなっていくんだけど、これを見て僕は戦争に対しては改めて反感を持ったし、実感として本当に国が始めた戦争で結局悲しい思いをするのは、戦場に行く兵士だし、その帰りを待つ家族。しかし、国としては国が戦争をするんだから国民は死んで当然という態度。よくこれで革命が起きなかったか不思議で仕方が無いけど、とにかくこんな感じで昭和の前半は実に暗い時代になったし、おひさまの描写も見ててかなりしんどかったですし、前にも書いたけど、僕の友人のお母さんは当時のことを思いだしてしまうので、見れなくなったと聞いたときは、僕もすごく胸が痛かったな。このシーンは、東京大空襲があり、東京にいる郁子を陽子と真知子が迎えいにくシーンです。病院内で育子を探す二人を見つけた育子が号泣するのですが、思い出すだけでも泣けてきます。

話は脱線しちゃいましたが、いずれにせよ、おひさまに関しては、井上真央ちゃんは大女優の道を歩み始めたし、満島ひかりちゃん、高良健吾くんは役者として良い意味で脱皮した感じで、若い優秀な女優俳優が出てきて素晴らしい。

ぼくがこのおひさまにはまったのは、真央ちゃんもともと可愛いと思っていたということもあるけど、ストーリーが実に秀逸だったということと、前述しましたがキャスティングが素晴らしかった。僕はこのドラマの登場人物は全員好きです。これは篤姫もそうだった。篤姫が、生まれて成長し、島津分家の娘が政略の一貫として徳川宗家に嫁ぎ、そして大奥をよくまとめるも、嫁ぎ先が実家から攻撃されるということになり、なくなった時も手元には資金が枯渇してたそうです。ところが、その葬儀には1万人近く集まったとのことで、彼女の人徳が忍ばれるエピソードです。

話は元に戻りますが、それでもおひさまも明日でおしまいですからね。寂しい。とてもいいドラマでした。



この記事が気に入ったら
いいね!しよう