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坂の上の雲の最終章が始まります

とてもひどい内容だった江~姫たちの戦国~が先週ついに終わり、明日から年末まで坂の上の雲の最終章が始まります。ちなみに最後の最後で上野樹里ちゃんがものすごくいい表情をしている所がありました。本物はきっと大変きれいな人なんだろうと思う。

で、坂の上の雲が今日から始まるのですが、おそらく延々と日露の戦闘シーンが続くと思われるし、ここにもものすごく重要なドラマがあるんだけど、僕的には原作では一番退屈なシーンでもあったんですね。特に陸戦は先頭のイメージがしづらくて、どういう映像化がなされるか今から楽しみにしてます。

この日露戦争が日本にとって大変なイベントだったことは、この戦争が明治37年に起こった戦争がどういう時代背景だったかということを知る必要があります。つまり、明治37年と言うことは戦争の37年前には、日本は鎖国をして頭にはちょんまげを結って、武士は腰に刀という装いという侍の国でした。

その侍が支配する国だった日本が、明治維新後近代化し、それがたった40年弱でヨーロッパの大国ロシアを撃破してしまったということであり、後世から見るとこの時が頂点で、日本はこの勝利で増上慢となり、結局亡国の道を歩んでいく事になり、第二次世界大戦の敗北によって明治国家は滅ぶ。

ただ、この日露戦争の勝利がどれだけすごかったかというと、僕はそれこそベトナム戦争でアメリカが負けたというくらいインパクトがあったと思うし、特に白人社会においては劣等種族である黄色人種が白人に勝ってしまったということに相当衝撃を受けたということは、容易に想像できる。

司馬遼太郎さんは、坂の上の雲の中でこの勝利については民族の奇跡だと言ってますね。じゃあ、どうしてこの奇跡を日本人は成し遂げたのかというのが、この坂の上の雲のテーマです。

その答えは、坂の上の雲のオープニングで渡辺謙さんのナレーションで、明治の楽天家たちが云々という部分がありますけれども、この明治という時代が生んだ楽天家によって奇跡を起こすことができたということであり、多くの楽天家を生んだ明治政府の成功だったということを、司馬さんはこの坂の上の雲でも書いてるし、他の文章でも書いてます。

これは、明治政府が近代化を図っていくためには、政権を奪取した薩長が政治と軍事の重要場部分は握るけれども、他の部分は頑張った人にはそのぶんだけ恩恵がある仕組みを制度化しました。これは、坂の上の雲の主人公である秋山兄弟を見ればわかります。兄の好古は日本の騎兵の父と言われるほど、陸軍騎兵部隊の基礎を作った人物ですし、弟の真之は、日露戦争時の連合艦隊の参謀として海戦の作戦をすべて考案し、日本海海戦の大勝利を導きました。

この秋山兄弟の出身藩は、明治維新では明らかに反薩長でした。この場合、日本を支配する勢力と敵対したわけで本人達が頑張れば未来が開けるという希望を若い人達に与えたことが、結果的に日露戦争の勝利に導いたということが言えるんじゃないかと僕は思うのです。

この希望を与えるということが、国の役割なのかなと思うんですよね。織田信長が当時から飛び抜けた天才だったけど、天才がもつ暗さを当然持ち合わせていました。でも、信長があそこまで上り詰めたのは、家臣たちがこの殿はいずれ天下人になり、殿が天下人になれば我々は大名になるというような希望を持っていたということでした。

戦後の日本だって、池田総理が所得倍増論を唱えて、結局我々の父母の世代が頑張って、日本を世界一の経済大国になったわけで、この時も戦争で国土が荒廃してしまったけど、頑張れば収入が倍になるよ!と嘘でもそういう政策を立ち上げたわけで、これが政治の役目じゃないかなと僕は思うのです。

ところが、バブル崩壊以降日本は全然ダメで、全く良くならない。先の衆議院選挙の民主党のマニフェストのように目先の利益だけを馬の人参をぶら下げるようなもので、もっと我々が希望を持てるような中長期的な政策を標榜できないのかということ。財源が足りないから、疲弊している国民から引っ張るのもいいけど、引っ張るために景気をもっと良くする、内需拡大とかを推進するべきだと思うのです。

ただ、野田さんは一般市民の出身ですから、痛みというのは、少なくとも自民党の二世議員よりはわかっていると思うので、その点は心配してないのですが。

あと日本とロシアの違いは、人材力だったと思うね。日本の場合は頑張れば上にいけるという実力社会でしたけど、ロシアは専制国家で、皇帝に気に入られないと上に行けないという現実があり、社会に弾力がなかった。それと、日本のトップは、明治維新を成し遂げてきた人たちですから、当然人間的な迫力というものは持っていた。伊藤博文しかし、山県有朋しかり、大山巌や西郷従道にいたっては、大西郷の秘書を務めていたような人たちですから、能力のレベルが日本史的に高かったということも、当時の日本にとってはラッキーなことでした。それと、日本が近代化するに際し、すべての戦争を経験していたということもすごく大きかったと思うね。戊辰戦争から始まり、西南戦争、日清戦争などなどです。

こんな感じで今日から坂の上の雲、最終章が始まるのですが、もう一つ注目しておいたほうがいいのが、陸軍の総参謀長である児玉源太郎。僕は坂の上の雲しか読んでいないのですが、坂の上の雲を読む限り日本の階級が高いという意味でのトップクラスのでの殊勲者の一人が児玉源太郎だと思ってます。僕はこの人の生涯を大河ドラマにしてもおかしくないと思うほど、劇的な人生を送っている。そのピークが、日露戦争の勝利であることは間違いないけど、台湾の近代化にも彼は尽力している。大変偉い人です。

ま、こんな感じで、今は17時30分ですが、あと2時間で放映が始まる。BSは18時からだけどね。感想は明日書きます!

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