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昨日の坂の上の雲ー旅順総攻撃

昨日も少し書きましたが、どうして江~姫たちの戦国~はダメだったのかというのが、この1年の素朴な疑問でして、それは坂の上の雲を見るとますますそういう思いが強くなり、結局原作の差だというのが僕の結論です。

つまり、江~姫たちの戦国~は篤姫で成功した田渕久美子が、篤姫で大成功をしたので、二匹目のドジョウを狙って自分でオリジナルのストーリーを展開しました。ところが篤姫は元々は宮尾登美子さんの著書が原作だし、坂の上の雲はこれは司馬遼太郎さんの代表作。歴史的な理解が田渕さんと宮尾登美子さん、司馬遼太郎さんの足元にも及ばなかったということだと僕は思うね。だから、江は中身の薄っぺらい内容だった。

で、昨日の坂の上の雲ですが、乃木希典率いる第三軍の下手な攻撃のために兵士がどんどん犠牲になっていく。それを満州軍総司令部や海軍が地団駄を踏むような状況で戦況を見ているというところ。しかも、奉天会戦をして勝負を陸軍は決しないといけないのですが、第三軍が旅順攻撃に手間取ってしまって、前に進めない。

海軍でも、旅順艦隊を倒さないといけないのに、旅順艦隊は旅順港に引きこもってしまって、攻撃できないでいる。しかもバルチック艦隊が既に出港してしまったので、はやく旅順艦隊を倒さないといけないと焦る日本海軍。

このドラマを見た感想としては、戦闘シーンが実にリアルで、これは上手にコンピューターグラフィックを使ったなと言う感じで、大変迫力があり、僕は見入ってしまった。この原作での戦闘シーンは、文章によるものなのですが、僕のイメージ不足ということもあって、どういう状況なのかイメージが出来ず、この大作の中で僕にとっては最も退屈な部分でもありました。

ところがドラマの戦闘シーンは、コンピューターグラフィックを上手に使って、見事に先頭を再現していて、それもかなり予算を注ぎ込んだのがわかるくらい手のこんだものでした。これはさすがという感じですね。スタッフの気合がよくわかりました。

もちろん、これは過剰演出というところもあった。それは第三軍があまりにも下手な戦いをしているので、それを何とかしろと秋山真之が直談場をしようとするのを上司の島村速雄が、パンチを入れて、次に一本背負いをかけちゃうというシーン。これは原作にもなかったし、無駄な演出だったと思う。

あと、ご存知のない方がいるかも知れませんが、的場浩司が変な髭だったと思いますが、彼は参謀本部次長をつとめる長岡外史を演じています。長岡外史は本当に変なひげをしてましたし、それが愛国心の現れだということを明言する人で、司馬さんもこの人には恥ずかしいという感覚がなかったようだと書かれています。

長岡外史

この人は良い意味でも悪い意味でも夢想家で、彼が考えだしたアイディアはやや奇想なところがあり、考えだすアイディアの80%うまく行かなかったらしいです。ただ、第三軍の伊地知参謀長が再三送るなといった28サンチ砲を無理やり送り、これが結局203高地を落とすのに大きな力を発揮します。また、軍にスキーを導入したのもこの人です。なんと公式サイトもあった。こちらです。

この203高地の攻防というのは、かつて映画化されていて、映画では丹波哲郎が児玉源太郎を演じていて、今回は高橋英樹さんが演じている。両方共良い感じだと思うね。いいキャスティングだと思う。来週は佳境になりますので、もっと面白くなる。

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