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僕の大河ドラマ論ーその1

今の大河ドラマは、平清盛で、兵庫県知事に汚いと言われて、それがマスコミではなんか悪意がこもったような報道がなされ、それを見た人が兵庫県知事というか、県庁にクレームの電話やメールをするということもあり、ひとつの宣伝になりました。

僕もこのドラマが始まる前からウェブサイトとか見てて、マツケンがやけに汚いなと思っていたのですが、案の定ドラマが始まるとどいつもこいつも泥だらけで、しかも白い粉が吹いているような、こんなに砂埃が吹いてる?という感じで、見てて、やっぱり汚い。

これはどうなのかなと思って色々と調べてたら、同じ事を思ってる人がいて、それも同世代の人ですが、青木るえかさんという人が言及していて、
平清盛の画面がとにかくイヤな理由
ということで、引用するとこんな事書いてる。

「全体に光に満ちあふれているような」「でもぼんやり薄曇りのような暗さも感じ」「あらゆる人にも物にも、微妙な“古び”がついてセピアっぽい」という画面。「コーンスターチを多用する」と俗に言ったりもするらしい。なかなかうまい言い方かもしれない。片栗粉の、にぶいツヤの粒子が全体に飛び散ってるような感じの画面である。実際使ってたりするかもしれない。
この画面の雰囲気、単館上映の短編映画っぽい画面というか、何か「芸術のかほり」をかもしだしたい時にコレにするとソレっぽくなる、ような、そういう画面です。現在、それが見られるのが『平清盛』、『カーネーション』、そしてこないだ前後編が終わっちゃったけど『とんび』。過去には、『龍馬伝』はバリバリにこの画面だったし、『坂の上の雲』も少しだけその雰囲気はあった。

で、NHKが芸術に走るとろくなことがないということですが、こういう画面とかにこだわりは、マスターベーションみたいなもので、作ってる方は、おーかっこいいとか言ってるんでしょうけど、とにかく汚いし、見ててつかれるんですよね。

それに見ていると話の内容が劇画調なのです。つまり、誰もが大声で叫んでいて、なんとかじゃー!とか、何時も怒ってるんです。連続テレビ小説のカーネーションもそうだけど、誰かしらが何時も怒って怒鳴ってる。何がそんなに気に入らないの?という感じだし、北斗の拳とか巨人の星と一緒で、大人のドラマじゃないんですよね。もちろん、この劇画がひどいと言ってるわけじゃないですよ。大河ドラマに劇画的要素は不要だって言ってるんです。

それではどうすれば大河ドラマが面白くなるのかといえば、やっぱりストーリーをまず大事に考えるべきかと思うのです、つまり、原作をしっかり選ぶということじゃないかなと。それと出演する俳優さんたちにはしっかりドラマの時代背景とかそういうものをしっかり理解して、役を自分なりに消化できるようにすることじゃないのかなと思うのです。

篤姫が終わって、それ以降は天地人もだめだったし、次の龍馬伝もだめ、江~姫たちの戦国~もだめ、平清盛もダメそう。この4作品のうち、龍馬伝以降はオリジナル台本ですからね、篤姫は宮尾登美子さんの作品だったし、坂の上の雲、功名が辻は司馬遼太郎さんと日本を代表する作家が書いたものが原作になっている。

ところが、ここ3作品は脚本家のオリジナルなんですかね。こう言っちゃ、申し訳ないけど、作家でごはんを食べてる人と脚本でご飯を食べてる人は、土壌が違うので、桶屋は桶屋に任せるべきで、そうしないと。特に過去の日本人を扱う大河ドラマであれば、歴史に対する深い理解力を持った人の原作でないと、ストーリーが陳腐でどうにもならないと思うのです。

展開が陳腐だなと思ったのは、龍馬伝で長崎の芸妓であるお元が隠れキリシタンだったという設定が無駄だったし、龍馬伝の尽力でイギリスに亡命するというのは荒唐無稽だった。お元は、芸妓として龍馬に幕府の情報を流したり、海援隊と土佐藩との交渉に随分龍馬をサポートした女性ですが、よっぽどこちらのほうが全体的なストーリーも辻褄があう。

あと、大きく裏切ったのは、江~姫たちの戦国~。篤姫の脚本を担当した田渕久美子が新しい大河をやる!ということで楽しみにしてましたが、主人公が子作りしかしなかった江に対して、天皇を生む娘と将軍を生み、生物学的な勝者という訳のわからないことを言い始めて、実につまらないものでした。この2つの作品はオリジナルの原作で、プロの作家が書いたものじゃないわけで、ここで話自体が面白く無いということになるわけです。

じゃー、そういう勝手なことを言うお前はどういう作品がいいんじゃいというご意見もあると思うので、というかこれを大河でやったらいいんじゃない?ということを書きたくて、ここまでうだうだと色々なことを書いてきたのです。

僕が司馬作品で好きなのは、「峠」と「播磨灘物語」。後は「功名が辻」も好きでしたが、これは何年か前に大河ドラマになりましたね。ただ、こちらは脚本の作りがイマイチで「千代」の良さがでませんでしたけどね。次回、じゃあ、どうしてこの作品が大河にふさわしいか書きます。

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