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大丈夫?Android

昨日の日本経済新聞で注目すべき記事があったので、紹介しようと思います。要はAndroid端末のアプリが、「勝手に」個人情報を送信してしまうというもの。特に、僕は知らなかったんだけれども、Android端末にプリインストールされているCarrier IQ社のアプリが勝手に個人情報を送信しているとのこと。

日本経済新聞の記事は、
ユーザー責任で済ますな スマホアプリの情報収集問題 
で、
概要としては

2011年11月には、台湾HTC製や韓国サムスン電子製などの一部のAndroid端末にプリインストールされるCarrier IQのソフトウエアが、通話記録やショートメッセージ(SMS)、位置情報、検索URLなど様々な情報を無断で収集・送信しているとして、世界的に大きな騒ぎに発展した。

ということで、「Carrier IQ」で検索をしてみたら、なんと3600万件もヒットした。

この勝手に個人情報を送信していると文句を言うけれども、このソフトウェアをインストールする前にユーザーの承認を得られないとインストール出来ない仕組みになっているので、インストールをしてしまえば、ユーザーの承認が得られたものとなるということだから、あなたは文句は言えないんだよというのが、開発側の意見。

ただ、この日経の記者は、そんな許諾契約を読んでるユーザーはいませんよということを書いていてい、一概にユーザーの使用者責任とは言えないという意見。

ここはすごく微妙なところで、僕も20年以上パソコンを使っているけど、ソフトウェアをインストールする際に表示される使用許諾契約の文面は一度も読んだことがありません。これは、穿った見方をすれば、開発側はそういうことを見込んでわざと長い文書にしているということじゃないかと僕は思う。開発側としても、開発したソフトウェアで何か事故があった場合に責任を追求されないように、そういうものを作っているんだろうけど、それに加えてユーザーが読まないということを見込んで、こういう文書を作成していたとしたら、大問題だし、我々ももっと怒ってもいいと思うのです。

この件については、現代ビジネスのこちらの記事に詳しいんだけど、Googleのシュミット会長はこのソフトウェアについては

グーグル社のエリック・シュミット会長(Eric Schmidt、Executive Chairman)は欧州で開催されたインターネット・フリーダム会議で「同ソフトはキーロッガー(key-logger)だ」と糾弾した。キーロッガーとは、コンピュータに侵入しユーザーのキーボード操作をすべて記録・送信する悪意あるソフトウェアのことだ。

とのことで、大変怒ってる。また、開発元のラリーレーンハート社長はこの件について以下のとおり釈明している。

  1. CIQソフトはネットワークの状況やスマートフォン・ユーザーへのサポートをおこなうために搭載されており、スパイウェアではない。
  2. CIQソフトのデータは人が読める形式にはなっていない。エックハート氏が発見したのは、端末メーカーがデバッグ(ソフトウェアの不具合をチェックすること)作業用に使用するモードの機種。本来、メーカーが出荷時にディバックの状態をオフにしておかなければならない。CIQ社のミスではない。
  3. CIQ社の自主調査によるバグも発見された。本来、CIQソフトは通話を監視する。通話中に、メッセージやアプリを動かしていると、その情報を一緒に収集することもある。

いかにも開発者らしい意見で、ピントがずれてる。つまり、勝手に個人情報を外部に漏らしていたということに対して何も触れてなくて、結論から言うと意識が極めて低いということなんですよね。

僕は、このブログで何度も書いていますが、Androidはあまりにもオープンと言う部分にこだわりすぎているけど、両刃の剣になっているということがわかってない。或いは、わかっていたとしても、こういう問題が具体的に出てきたときに修正するという姿勢なのか。ただ、この問題で被害を被った場合のユーザーの精神的な負担やストレスを念頭に入ってないようだし、それは結果的に世の中に迷惑をまき散らしているということは十分認識して、修正するべきは修正するべきだ。

IT業界は、こういうところを直さないと、ずっと便利屋としてしか扱われなくなるということをキモに命じたほうがいい。

【この記事のリンク】
貴方のスマートフォンは裸の王様ー米CIQに揺れる携帯事業者とプライバシー保護
ユーザー責任で済ますな スマホアプリの情報収集問題 
キャリアが仕込むプライバシー侵害アプリ、Carrier IQの発見、対処法―iPhone版も存在した

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