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スマホへの僕の危惧

今、スペインでモバイル・ワールド・コングレスというスマホのイベントをやってる。大変なスマホのイベントらしいけど、痛いのがAppleが出展してないということ。と言うことは、Androidのお祭りみたいなんです。

とりあえずニュースはこちら。(2012年2月29日現在です)

世界最大の携帯見本市、バルセロナで開幕

日本経済新聞  1 日前
【バルセロナ=渡辺直樹、奥平和行】世界最大の携帯電話見本市「モバイルワールドコングレス(MWC)2012」が27日、スペイン・バルセロナで開幕した。シェアを伸ばす韓国、中国勢が動画性能や保存容量を高めたパソコン並みの性能を持つ 

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僕はこのブログで何度も書いてるんだけど、AndroidはGoogleにとっては諸刃の剣になる可能性があると思っていて、下手するとそれはMicrosoftの二の舞になる可能性があるということなのです。

Googleが第二のMicrosoftになるというのは、インターネットを便利なツールにした大立役者であるGoogleがそうなっちゃうのはすごく嫌なんだけど、それでもこのAndroidというOSは、仕様が公開されているから、そのOSで動くアプリは勝手アプリですから、ウィルスもしっかり作ってくださいねという環境だし、そうじゃないアプリも平気で個人情報を勝手に収集する仕組みになってる。これは倫理観の問題です。結局この業界が新しい業界ということもあって、このあたりは弱いところなんですよね。

ちなみにAndroidのセキュリティソフトってどう言うのがあるのかと思って色々と見てみたら、シマンテックやトレンドマイクロだと年間3000円。ま、貧乏臭い話だけど、Androidを持ってると安全なインターネットを利用するためには、ほぼ永久的にこういうコストもかかるし、常に更新をしてないといけないという、実に面倒なものです。そもそもこういうソフト会社のサービスに需要があるということが気に入らない。で、iPhoneがクローズドなところがあるから、他社はAndroidケータイに走っていくんだけど、このマーケット感は、以前のPCの状況と全く変わらない。

つまり、PCだとハードがどれだけスペックが高いかということを延々と競っていたけど、結局どこも代わり映えも無いので、結局最後は価格競争になってしまってる。台湾メーカーのパソコンだったら、3,4万円で変えちゃうという状況で、コストを下げられないメーカーはどんどん撤退している。一番有名なのはIBMが撤退したし、日本のNECもレノボの傘下に入ってしまってる。

今回の出展されているAndroidケータイを見ると

  • プロジェクターが内蔵
  • 次世代半導体を搭載
  • 4100万画素のカメラを搭載
  • 大容量
  • LTE対応
  • 大画面

といったものが今回の特徴で、ハード面でアピールせざるを得ないところは、前から全然変わってない。Androidの端末なのにAndroid OSがどういうことができるのかとか、どれだけ優れているのかということが全く言及されていないのが、Androidの不思議なのです。しかしどこのメーカーも争ってAndroidケータイを作ってる。後は、どれだけコストを抑えていいものを作れるかということだけど、PCやテレビ、半導体を見ていると日本はまた負けるような気する。

スマホにとって必要なことは、こういうハード的なものは大事ですけど、それよりもソフト的にどういうことができるか、或いはクラウドとどういう連携ができるのかということやいかにユーザーに負担をかけないかということが大事なんだけど、今回のAndroidケータイを見るかぎりあまり考えこまれてないカンジがするのです。

ちなみに唯一注目しているSONYのXperiaですが、Androidのバージョンが2.3.7ということで、サムスンが4だって騒いでいるのにどういうことかな〜という感じがした。SONYがダメな理由はここにも見いだせるよね。これはどういうことかというと、サムスンがWindows7を搭載しているのに、SONYはWindows98搭載というくらい違いがある。どうしてあえて古いOSを使うのか、このSONYのセンスのなさが情けない。

クラウドの兼ね合いだったら、例えば撮影した写真をiCloudみたいにどんどんアップしちゃうというやり方もいいと思うんですよね。それとやっぱり「シェア」というのが、今のインターネット時代では一番大事なことですから、Facebook、ツイッター、或いはそれ以外のソーシャルメディアと極めて高い親和性があるとかね、そういう部分をぜひアピールするべきだと僕は思うんだけど、ハードがどんなにハイスペックになったとしても、どういうことが出来るのかということを、まず一義的に考えないと、どれも同じような端末になっちゃうという感じがすごくするし、僕自身は全く欲しいと思わない。

で、さっきのGoogleが第二のMicrosoftになるかもしれないということをもう少し補足すると、これはもちろんマイナスのイメージのことを言ってるんだけど、Microsoftという会社はインターネットの乗り遅れたということではなくて、取り扱うサービスがあまりにもユーザーに負担を課すということで、ユーザーの支持を失ったという感があります。

もっと判りやすく言えば

  • 起動が遅い
  • 動作が遅い
  • システムの終了も遅いし、何かあった場合にわかりにくい
  • OSは何もしないとウィルスが来ちゃう

といったように、ユーザーが常に意識しないと、酷い目に遭うし、それはユーザーの責任ですよということになってる。ところが、テレビや冷蔵庫といった家電は、インターネットに接続してないということがあるにせよ、使う側が、機械に使われるということがない。パソコンやケータイはインターネットに接続しているから、ウィルスに気を付けないといけないというのは、本末転倒だし、それが当たり前と考える開発側のほうが僕は間違っていると思うのです。

ですから、GoogleのAndroidにしても、同じようなことがおきてるわけで、よくこれでユーザーが反乱を起こさないのか僕は不思議でしょうがないのです。特にGoogleは不可能を可能にしてきた会社で、インターネットでこれほど世の中を広げた会社はないと思うし、僕がもっと若くて、もっと頭が良かったら、絶対に入社したい会社ですけど、モバイルに関して言うと全くMSと変わらない。それはユーザーの信頼を失って、最終的には衰退を意味しているわけで、その点心配はしてるのです。

一方でAppleに関して言えば、スティーブ・ジョブスが掲げていたシンプルという発想は当然iPhoneに組み込まれていて、しかもiCloudと連動しているということもあって使い勝手は相変わらずいいし、Androidに比べればセキュリティもあまり気にせず利用できるということもあって、どう見てもスマホに関してはiPhoneに軍配を上げざるを得ない。今回のこのモバイルのイベントにAppleが出展していないということも、象徴的かなと思うのです。

ただ、ケチばっかりつけてるわけでもなくて、この前も電車でアンドロイド端末持ってる人がいたけど、液晶が広くていいなと思いましたよ。

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