0 Shares

播磨灘物語を読み終わりました

久しぶりに司馬遼太郎さんの播磨灘物語を読み始めてます。主人公は、黒田官兵衛という人物。おそらく相当マイナーな人ですが、僕は、今、大低迷している大河ドラマはぜひこの作品を採用して欲しいと思ってるくらいこの本が好きだし、、この播磨灘物語は、ストーリーも面白いし、この本を読むと黒田官兵衛という人物が大河ドラマの主人公に絶対ふさわしいと思ってしまうのです。

じゃあ、この黒田官兵衛なる人物はどういう人かというと、豊臣秀吉の参謀として天下取りに大いに貢献した人物で、秀吉をして官兵衛への嫉妬或いは畏怖感を抱かせたというすごい人です。

秀吉自体が天下を取るというのが大変難関な事業でした。それは、元々織田信長の天下を継承したけれども、それを継承するためには、まず織田家の天下を取り上げないといけない。しかし、当時の倫理観として家来筋が主人の物を簒奪するというのは、明智光秀の例を見ればわかるように、大変な批判をされます。それをされないようにするためには余程の人間力が必要なんだけど、それを成し遂げたというところに豊臣秀吉の偉さが僕はあると思うのです。そもそも秀吉には、氏素性というものがないし、明智光秀を倒した時でも、周りは同輩だから、彼を敬おうという人があまりいない。

その秀吉の天下を取るまでの軍事的政治的な参謀を黒田官兵衛がしたのですが、天下を取った後秀吉は黒田に対して10万石しか与えてません。ちなみに徳川家康には200万石、前田利家には90万石、石田三成に20万石、加藤清正に25万石。石田や加藤は、黒田の後輩ですけど、どう見ても黒田よりも優遇されている。

秀吉という人物は、座興をすることが好きなところがあって、ある夜秀吉が今戯言としてもし自分が死んだら、誰が天下を取るのかといってみよと側近たちに尋ねてみたところ、当時は戦国時代が終わったばかりだから、強力な人がまだまだ生きていて、それこそ、徳川家康、前田利家、蒲生氏郷といった人物の名前が出たそうです。それに対して、秀吉はもし自分が死んだら天下を取るのは黒田だといったそうです。自分は彼にどれだけ助けられたかしれない。彼の凄さは自分がよく知っていると。

黒田自身は、頭がいいだけではなくて、自分の信念を持ってる人でもあります。当時信長に叛旗を翻した荒木村重を諌めるべく、荒木の城まで行きますが、そこで捉えられて、牢に入れられてしまいます。それも1年近く。それを知った信長は、黒田の裏切りと疑い、黒田の息子松寿丸を殺せと命じ、そのあたりの微妙な空気をよめる竹中半兵衛が救うというところもあり、結局黒田の家来がすきを見て救出をするということもあり、強い信念を持った人物であり、ここに閉じ込められて、しかも死ななかったということもあって、頭だけの人じゃないという評価も得られたようです。

これ以外には後年関が原の戦いが始まると、黒田は魔術のような手法で九州をまとめて、家康と対峙しようとしたけれども、関が原が1日で勝負が決まってしまい、それがわかった途端軍隊を解散してしまい、そのまま家康に献上するといった、絶妙な駆け引きをして、家康は何がしたかったのやらと舌打ちをしたという逸話が残っています。

司馬さんは黒田に対して爽やかさを感じていて、そういった流れでストーリーを進めています。とても面白いし、今の日本の政治の窮状を見ていると、過去には偉大な人物がいたんだなと思わせてくれるところがあります。

やたら「知」とかいう人達がいますが、そんな人の本よりもこういう名作を読もうと僕は言いたいのです。

ちなみに黒田官兵衛を大河ドラマにというのは前から動きがあるようで

もともと黒田という人は姫路城の城主でしたから、歴代の姫路市長はNHKに依頼してるみたい。また、うんちくを語ると、酒は飲め飲め飲むな〜〜ら〜〜ば〜〜という黒田節ってありますよね。これはこの黒田から来てるんですよ。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう