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IT業界でブランドを上げるためには(1)ブランドを下げた企業

IT業界においてブランディングを向上させるためにはどうしたらいいかということをずっと考えてきました。ここ数年で、文字通り株が上がったのは、Google、アップル、それとFacebookかな。逆に株を下げたのは、マイクロソフトとヤフー、SONY。

まずマイクロソフトとヤフーがダメになった理由は、まずGoogleの出現が大きい。これはどういうことかというと、Googleが非常に精度の高いサービス、例えばGmailにしろ、GoogleMapにしろ、従来であればお金がとれたであろうサービスを完全無償でユーザーに提供したということ。Googleの戦略としては利用者が増えてGoogleのページが常に表示されて、ユーザーの目に広告が入ってくれさえあればいいわけで、この戦略は大いに成功した。

Googleのサービスは、無料なのでユーザーはGoogleに問い合わせができないのですが、問い合わせをしなくてもいいように使い勝手を向上させたというところに、マイクロソフトやヤフーにはない対応だったということです。後は常に改善しているというところもこの会社のいいところ。サポートが不要なほど、サービスがしっかりできていて無料というのは今までになかったサービスです。

感覚的に言うと、MSやヤフーは、安かろう悪かろうの商売をしたということかな。これは今までは済んでたんです、リアル(ITがバーチャルという意味で)な商売だと、結局なにか悪いことがあってもその伝播はタカがしてていた。迷惑を被るひとが、そこを利用しないだけだった。もう二度ここの店に来るか!!というのが、その人の中で完了していた。

ところが、インターネットというのは、世界中につながっているネットワークなので、評判は悪いことでもいいことですぐに伝わっちゃう。TwitterやFacebookなどは、ネズミ講的な仕組みが無きにしも非ずだから、あっという間に伝わっちゃうわけです。MSやヤフーはだめだよということが。このブログだってそうです。僕のブログはだいたい一日300人位の人が読んでいるので、その人達の何割かがなるほどと思ってくれたら、読者の知り合いにMSやヤフーはだめだというのが伝わっちゃう。

いわゆるフリーミアムというマーケティングの手法があって、これは無料にすることで多くの人を集めるというやり方で、インターネットビジネスにおいては特にこの方法は有効であるということは、Googleが実証しました。ソフトバンクもそうだね。携帯の端末を初期費用を0にしたり、ヤフーBBではADSLのモデムを配りまくった。

ただし、注意をしないといけないのは、無料だから低品質なサービスだったら、逆にブランディングを低下させるよということなんです。安かろう悪かろうといったサービスをやれば、インターネットはコミュニケーションの手段でもあるので、すぐに伝わっちゃう。一番素晴らしいのは費用もかからず、しかも精度の高いサービスということですね。Googleはほぼこれを成功させた。逆に言うとヤフーやMSはこれができなかったため、ネットでは敗者になった。

それともうひとつやってはいけないことは、利用者に余計な負担をかけるということです。ウェブサイトでも、我々が提案をしたりするときに一番最初に聞くのは、何をしたいかということです。それを聞いたら、どういうユーザーがターゲットで、ターゲットユーザーの行動を予測し、一番ユーザーが負担しないようなサイトの構成を考えます。

これはそんなに難しいことじゃなくて、そこが一番売りたいものを一番目立つところに配置すればいいんです。これはネット通販じゃなくても同じで、例えば量販店でも、エスカレーターやエレベーターの前にそのフロアが一番売りたいものを陳列します。そうすれば、お客さんの目にすぐに入ってくるし、それを欲しいお客さんはすぐにそれを取ることができるからです。僕はこのやり方が一番顧客のニーズに対応している方法だと思う。ウェブで言うとアップルのサイトとかGoogleもそうだね。ヤフーやMSNなどは画面に色々なことが詰まっているので、逆に言うと視線が分散しちゃう

マイクロソフトの敗因は、Windows VistaというふざけたOSをだしたということ。これはパソコン側にそれなりのスペックがないとストレスなく動作しないということになってます。しかも、それでもユーザー側でカスタマイズをしないときちんと動かない。これは、そういうことをするのが好きな人だったらいいけど、全部が全部そういう人というわけじゃないのに、そういうふざけたOSをユーザーに提供した。しかも次のOS Windows7は、 Vistaと逆なところをアピールしている。つまり、起動が早いとか、軽いとか。こんなふざけたことはないわけで、結局アップルが調子がいいということもあって、MS離れが進みました。僕もその一人です。

そうそう、もっと大事なことを忘れてた。WindowsというOSはウィルスを呼び込むOS。そのために利用者はウィルスソフトをインストールしないといけない。これってWindowsの不具合をユーザーがお金をかけて負担している。不具合があるのに、ユーザーが迷惑を被ると、それはユーザーの責任になる。これって家を買ったら、雨漏りばかりしてるのと一緒で、雨漏りって家を買った人の責任じゃないよね。でも、ITだとそういうことがまかり通ってる。これっておかしくないですか?

じゃあ、ヤフーはなんでダメになったかというと、これはネットの特性を活かせずに、インターネットビジネスを推進させたということです。もっとわかりやすく言えば、インターネットはインフラなのに、有料コンテンツで稼ごうとしたところに大きな失敗があったと僕は思ってます。もっとわかりやすく言えば、ヤフーは基本は広告で稼ぐんだけど、バナーが主流なのでお金のあるところしか、顧客になり得ないということです。ということは、景気に左右されてしまうわけで、本来であれば景気が悪いから広告を利用してお客を集めないといけないのに、現実的にはお金がないから広告を出稿できないという構造になっている。

これは、ヤフーの最大のクライアントってサラ金だったんです。僕なんか何度もサラ金会社のページを作ったけど、結局彼らが利息の過払いで世間から叩かれ、武富士なんかは潰れてしまった。で、今はどこも景気が悪いからヤフーには広告を出せない。昔、ヤフーの社員はヤフーのバナーは何億円だとか威張り散らしてましたけど、このビジネススタイルは、普通のマスコミと全く同じだし、さらに有料コンテンツを作ることでそこからもお金を取ろうとして、まあ、天罰が下ったと僕は思ってる。結局インターネットは何かというところをの根本がわかってないと思う。

じゃあ、Googleが完璧か!というわけじゃなくて、今やネット時代は多くのものを好きな人とシェアするという時代に移行しているんです。その象徴がFacebookで、サイトの滞留時間は、FacebookはGoogleを完全に抜いてる。それはそうで、Googleの検索にはコンテンツはない。あくまでもあれはシステムであり、命令を処理してるという実に単純なものです。

ところがFacebookに関して言えば、ここに多くの人が集まってコミュニケーションをしてるんです。これが美味しかっただ、この人はきれいだとか、奴はムカつくとか、この記事がおすすめとか、それはもう井戸端会議を常に繰り広げてる。更にいいのは、Facebookが慣れると、実に使いやすいのです。ここ重要です。

焦ったGoogleは同じようなSNS、Google+を始めた。1億人のユーザーを集めたというのは凄いことだけど、僕も使ってみたけど、やっぱり使いにくいね。ここにGoogleの焦りが確実にある。できることだったら、Facebookを買収をしたかったんだろうけど、それはかなわなかった。インターネットの時代のIT業界の覇者はすぐ入れ替わります。いつまでもGoogleの時代が続くわけじゃないし、現実に続かなかった。Facebookだって、のんびりしてられない。使い勝手が悪くなれば、ユーザーは手のひらを返すよ。

今のところ、返しがいがあるなと思うのは、楽天と食べログ。食べログはいつでも僕はひっくり返せると思うよ。穴だらけです。楽天もそう。使い勝手をもう少し良くしないと、いつかAmazonに負けます。

楽天に関して言うと、結局このサイトは小さいショッピングサイトの集合体なので、買い物がその店舗で完了するわけです。ただ、買う方としては、楽天というサイトに買い物をしにきたわけで、食べ物をA店で買い、文房具をB店で買うと、金額によっては送料がそれぞれかかってしまうし、買い物の手続きも店舗ごとで完結させないといけない。これがまとめて出来れば実に買う方にとっては便利だと思わない?

食べログにしても、ここはヤフーと一緒で、ページに色々なことが詰まりすぎてて見づらい。特に広告媒体ですから、広告が優先されるので、自分が本当に見たい情報を見るのに時間が掛かる。これをもっとはやくユーザーの目に飛び込むようなサイト作りにすれば、食べログの評判は一発で落ちて、新サイトにユーザーが流れるのは火を見るよりも明らかだ。

ITはとにかく便利にするということが使命だから、それを間違えると間違い無く支持されなくなるということだと僕は思ってる。次回は、成功した企業がどうして成功しているのかということを書きます。

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