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IT業界でブランドを上げるためには(2)ブランドを上げた企業

最近のビジネス本、特にノウハウ本は読んでもまずためにならない。仮に、納得してやってみてもまずうまくいかない。それは、本を書いた人の体験談であって、その体験が読者に適応するということはありえない。以前勝間和代の本を読んで感化されたOLが、本の通り色々なことをやったら全てを失ったって聞いたことがある。本って責任はとってくれませんから、気をつけようね。でも、自伝とかは違う。それはノウハウ本ではなくて、その人の人生に書かれたものだからだ。

で、IT業界にいる人はおそらく読んでいると思うけど、スティーブ・ジョブズの自伝だけは読んでおいたほうがいい。ただ、いろんな人が書いてるけど、スティーブ・ジョブズの真似をしても無理。それはジョブスが天才だからで、他の人が天才の真似をしても周りからひんしゅくを買うだけです。実際に、この本に感化されちゃって、目下の人間に怒鳴り散らしてる人が結構いたらしい。相当間抜けだと思うね。ただ、彼のサービスや商品に対する考え方は、とても真摯。そこからは我々凡人でも学べると思う。

で、ブランドを上げた企業といったら、このアップルがダントツだと思うんだけど、これはインターネット時代とアップルのコンセプトがうまく合致したからだと僕は思ってるのです。よくスティーブ・ジョブズのやることなすことがうまくいくというけれども、これはたまたま時代がインターネット時代に突入していて、インターネット時代のニーズにアップルのコンセプトが合致していたからだ。これはアップルにもスティーブ・ジョブズにもラッキーだったと思う。

じゃあ、アップルのコンセプトって何?ということになると、その回答がジョブスの自伝に書いてある。それはどういうことかというと、サービスや製品の価値観にシンプルであるということ。つまり、簡単であるということです。ジョブスの伝記を読んでると、かっこよくて簡単なものにたいする執着心は半端じゃない。僕はこの人、狂ってるんじゃないかなと持ったくらい。

ちなみにインターネット時代のニーズというのは何かというと、まずは待たせないということです。それとユーザーの期待を超える。できれば想像を越えた体験ができるということが、イノベーションには必要だし、アップルの製品はiPhoneにせよiPadにせよ、十分期待に答えてる。

余談ですけど、天才の考え方とそれが時代にマッチするとこれは最強ですね。それは大昔の例で上げれば、織田信長もそうだ。日本の古くてどうにもならなくなった中世というものを壊すために出現してきたとしか思えない信長は、登場以来世の中を変えていき、それは後世でも極めて評価が高い。しかし、日本の歴史上これほどの虐殺者はいなくて、同じ民族を信長ほど殺した人物はいないんじゃないか。ポルポトとかナチスと変わらないと思うんだけど、その悪業が忘れられるほど、彼の天才が果たした功績は極めて大きいので、後世の我々は不問に付してる。歴史は新しい時代を創りだした人間には、実に甘いのです。

で、アップルに話を戻すと、確かに、Macintoshにしても、初代iMacではフロッピーを削ったし、MacBook Airに関しては、CD-ROMはついてないし、ネットワークの穴もありません。USBだけです。アップルのコンセプトとしてはプリントにしても通信にしてもコードレスということを考えてるんでしょうね。僕も正解だと思う。前にマイクロソフトは、とにかくユーザーに負担をかけることで、結果的にユーザーの信頼を失ったわけで、使いやすさを追求するアップルが多くの人から受け入れるの当然の流れだと思う。

次にITで大きな軌跡を残しているのは、Google。ここはネットに特化した形で、しかも自分たちの広告をクリックしてもらうために、原則どのサービスでも無料にした。しかもそのサービスはサポートの要らない精度の高いサービス。Googleがすごいなと思ったのは、昨日本屋さんに行ってみたら、Gmailのマニュアルが売ってるんですよ。アマゾンでgmailで検索してみると、Gmail関連書籍がずらっと出てきた。今までこういうことはなかった。このあたりも凄いところだなと思うね。Yahoo Mailとかそういう本はないですからね。

あとは、Googleが展開しているadwordsのイノベーション。
これはよく考えたと思う。このadwordsという広告は、検索結果に連動して広告が出るようになっているんだけど、随分成約率は落ちたにしても、他の広告媒体と比べたら圧倒的に高い。これはどうして高いのかというと、人が何かを検索するときには、いわゆる検索結果というものは予測してあるんです。ただし、それが明確化されていないだけで、その明確化するものが検索エンジンによる検索結果なんです。

例えば、銀座で美味しいラーメンを食べたいと思っている人が、検索をするときに「銀座 美味しい ラーメン」と検索した場合に、どういうお店が出るかということを求めてるんであって、すでに食べる気満々か、少なくとも食べることに関して前向きになっている。それを明確化するのが検索結果で、それに写真が出てくれば、3人に1人はそのお店に行くと思うね。つまり、それだけ、検索をしている方は、それだけ前向きになっているわけだから、それに関連した広告が出てくれば当然クリックします。近年クリック率も下がってきてるけどね。

しかも、この広告はクリックされなければ課金もされませんし、やり方によっては、検索結果の1位に表示させることは誰にでもできる。つまり、広告の門戸を開放したというところにもGoogleのイノベーションなんです。前回も書きましたが、ヤフーのトップのバナー広告ってお金がないと載せられない。ところが、Googleの検索結果1位表示は、下手したら数10円で掲載も可能です。そんな広告は今までなかったわけで、これはかなり革命的だったと思う。

ところが、そのGoogleを圧倒しそうな媒体がFacebook。

Facebookのいいところは、

  • リアルタイムでコミュニケーションが出来る
  • 自分が関わったことに関しては、常に通知される

ということ。これによって友人とのコミュニケーションを円滑にしたといえると僕は思うのです。たった、それだけのことだけど、mixiにしろ、そういうことはして来なかった。逆に言えばユーザーがこちらの仕様に慣れなさいという企業の姿勢だったと思うんですよね。ところが、Facebookに関して言えばすごくコミュニケーションが取りやすくなった。それは上の2つの要素を持ち備えていたからです。

リアルタイムでのコミュニケーションは、例えば災害時のときにものすごく効力を発揮するし、政治的な動きがあるときに、TwitterとFacebookがリアルタイムでやり取りを表示できるので、誰が今何をしているのかということがすぐに分かる。この「すぐ」というのは重要ですよ。

それと自分がコメントなりした項目に対しては、わかるような仕組みとなっているので、またその中に入りやすいということがあるよね。これでかなり相手のことがよくわかるので、僕なんかはFacebookでますます相手のことが好きになったという人は何人もいます。逆に、嫌いになった人もいるけどね。

基本、Facebookは好きな人との交流ができるので、サイトの滞在時間はGoogleよりも圧倒的に多い。

いずれにせよ、アップル、Google、Facebookに共通しているのは、使いやすさを追求しているということなんですね。できるだけ、短い時間内で負担なく自分のやりたいことができるような仕組みにしている。

一方でこの3つの会社がいつまでも好業績とは限らない。アップルにしても、ジョブスから集団指導体制に変わった途端、ネーミングに対して鈍感なのではという感じが、iPhone5にしてもiPad3にしても、アップルの対応に疑問を感じた。ユーザーの期待の外し方がかなり下手。

Googleに関しては、僕はAndroidとGoogle+が足を引っ張ると思う。Androidのことは、このブログで何度も書いてますが、ウィルスが来るOSを開発している時点でもうダメ。ウィルスが来るのは当たり前だから、自己責任で自分を守って下さいなんて言うのは、おかしい。Google+に至っては使いづらい。これだけでもブランドは下がる。

Googleは、広告事業が売上の主流なんだけど、世界展開でやっているので、景気にあまり左右されないビジネスモデルを築いてる。ところが、この広告も基本は一方通行なものだし、SNSが浸透していくと、モノを購入するにしても友人に聞いたほうがいいとか、或いはそのことに精通している人のブログとかで購入を決めるという時代が来るんじゃないかと思っていまして、そうすると広告の果たす役割は以前に比べると、市場は小さくなっていくんじゃないかと予想してます。よく最近インフルエンサーとか、言っちゃってますけど、ある部分に精通している人から聞いたほうが正しい情報が得られるだろうということです。

つまり、SNSによって、今まで身近だった人たちはもっと身近になるし、色々な人のフィードを見ていると、それなりに視野が広がって、誰にどういうことを聞けば何かがわかるという自体になるであろうということですね。だから、GoogleはGoogle+に力を入れていると僕は考えるんです。

Facebookに関して言えば、サイトの使い勝手というか、コミュニケーションのとり方が簡単でいいと思う。ただ、ここは場を提供しているんだけど、スパムが問題になる感じがするね。自己責任と言わないで、何も知らないでそうなっちゃったケースもたくさんあると思うから、そのあたりは、きちんと対応してあげてもいいと思うね。あとモバイルのアプリの使い勝手はよくしないと、後発にやられると思う。

あと、ここまで人が集まれば、色々な事故も起きるでしょう。それこそ殺人事件や何かしらのテロ事件などが起きないとは限らない。そのあたりをFacebookはどう考えてるのか。そのあたりがFacebookの課題という気がする。

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