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Microsoft化するGoogle(3)ーモノの買い方が変わる

Googleの収益源は、広告なんです。この広告がうまくできていて、検索エンジンで表示される広告もあれば、ページオーナーに手数料を払うAdsenseがあり、ユーザーがブログやウェブサイトを作れば作るほど、Adsenseのスペースが増え、ユーザーは常にGoogleの広告が目に入ってくる仕組みになってる。

Googleの検索エンジン連動型の広告というのは、ユーザーが検索をするという時点で既に検索結果の解がぼんやりとあって、検索結果によって明確化するということもあり、クリック率がバナー広告と比べて高いという利点がかつてはありました。しかし、ここ数年はクリック率も下がってるし、成約率も落ち込んでます。

それは、なぜかというと、それは一つは広告を打つ業界は明らかにレッドオーシャンになっているので、競争が激しくなっていているということですね。普通の経済状態である以上アタリマエのことだと思いますね。

更に重要な要因としてはとしてSNSがあります。SNSの利用するところで一番いい所は、リアルな付き合いとSNSのバーチャルな付き合いが連動すると、実に相手のことがよく分かるようになります。もっとわかりやすく言えば、好きな人はもっと好きになるし、嫌いな奴はもっと嫌いになる。あと、友人が何が好きか、或いは何が得意かということがわかるようになります。

それはなぜかといえば、SNSとかでその人が発信することが、その人が関心のあることしか発信しないからです。先日こういうことがありました。友人が僕にたねやの柏餅を食べてみたけど、本当に美味しいね!と喜ばれました。これは僕が散々たねやはうまいって騒いでいたのです(笑)が、彼はそれを見てこいつがこれだけおいしいと言うんだったらと言うことで、買ってみたんでしょうね。

僕の方としては、喜んでもらえたから僕もうれしいし、彼も僕がガーガー言ってるから、どれどれと食べてみたら実に美味しかったということもあり、僕の株も少し上がり、おそらく仲も更に良くなるということもあり、双方にとってはプラスにこそなれマイナスになることはない。新しい人間関係の構築の方法だと思います。

と言うことは、今までモノを買うときは、広告で新商品を知り、それで買い物をするということだったのが、今はあらゆるところで商品が溢れかえってるわけで、じゃあ、どれにしようかという時に、それに詳しい人に聞いてみると言う買い方が、今まで以上に身近になってくると僕は見てます。

僕は他に何か買い物をするときは、こういう流れで買い物をしてます。

  1. 自分のほしいものをブログ検索したり、Amazonのライナーノーツをチェックします。
  2. 次にどこが一番メリットがあるか調べてみる
  3. 一番メリットの高いところで買う

こういう感じですかね。

つまり、広告を利用してないんです。僕はこの流れはもっと広がっていくと思っていて、それを最も危惧しているのが、恐らくGoogle。冒頭にも書きましたけど、Googleは広告をクリックしてもらってなんぼの商売なわけですが、一方で僕のように広告を必要としない人間も現れてきている。広告の最大のライバルは、良好な人間関係であり、その次にいわゆる口コミであり、最近話題のインフルエンサーということになってます。このインフルエンサーっていう言葉自体が嫌いだけどね。ま、影響力がある人ということです。

余談ですが、インフルエンサーって影響力のある人というそのままなんだけど、なんで影響力のある人で終わらせないんですかね。日本のIT業界の人達ってさ、変な英語の使い方をするんですよね。この広告のコンバージョンがですねえとよく言います。これは成約率のことをコンバージョンと言います。後笑ったのは、このサイトをビジットするユーザーがいるのでなんたらかんたらという人もいましたね。このビジットっていうのはvisitのことです。僕の周りには、TOEIC950点とか日本一の商社で英語がペラペラに喋られる人はたくさんいますけど、こういう変な英語の使い方をする人はいません。困ったものだし、恥ずかしい。

で、このインフルエンサーというのは、微妙なところで、それこそ食べログのヤラセのようにステルス・マーケティングの書き手になってしまうところもあり、難しい。また、アフリエイト広告というのはステルス・マーケティングの権化みたいなもので、お金ほしさでいいことしか書かない人もいます。この食べログのヤラセ事件は、これからのインターネットのことを考えると重大な事件で、どれだけ重大かというと、オリンパスの損失隠しが日本の株式市場の世界的な信用を失ったくらい重大なんですよ、本当に。それは買い物の指標、口コミが信用で成立しているのに信用されないということですから。

ちなみに、よく書評ブロガーが、毎日毎日書評を書いてるけど、この人達はほぼステルス・マーケティングの権化で、だいたい自分たちで買って読んでるんじゃなくて、出版社がその人達に本をあげて、それに対してああだこうだと書いてます。

この人達が書評を書くと、一気にアマゾンでの売上が上がることになっているので、出版社も先を争ってその人達に本をよこすわけです。しかも書評ブロガーはAmazonからも紹介料をもらってるわけで、悪いことを書くわけがないんです。だから、こいつとかこいつの書評を読んでも、結局出版社や著者と結託してるので、その点はみなさん気をつけようね。そもそも現実的に一日一冊本なんて読めるわけないし、フォトリーディングなんていうのは、読書じゃないですから。それに本というのは、書く人が渾身を込めて書いてるわけで、そういうものが一日で読めるわけがないのです。

余談が過ぎましたが、他には今日の日経の記事にも面白い記事が載っていたので、紹介しますね。

ほしいモノは「ソーシャル・キュレーション」で探せ、米で急拡大 ネットのアルゴリズム検索はもう古い?

この記事は、簡単に言うと、自分の好きなことを同じ嗜好を持った人たちでシェアしようというサービスが増えてきたよと言うことですね。一連の流れです。
このようにインターネットは今の段階だと進化すると、専門性や好きなこと或いは得意なことを突き詰められるような時代になってきて、それを整理して探しやすくしているのが、Googleであり、それをもとにしてあーじゃない、コーじゃないと言い合うのがFacebookになってきている。僕はさらにこのあーじゃない、こーじゃないというのはもっと細分化していくと思うね。現実的にそういう流れになってきている。
このように広告がモノを購入する手段であるけれども、これからは広告はその手段の一つになる時代が間違い無く来ると思いますね。それは、広告が一方的なものだけれども、詳しいことを知っている人からのおすすめであれば、少なくとも後者を選ぶでしょう、普通は。また、営業とかでも新規開拓は飛び込みよりも、知り合いの紹介のほうが成約率が高いよね。そこがGoogleの危機感の現れであるし、Google+に力を入れているというのは、そういう機微があると僕は思うのです。

ところがGoogle+の場合は、明らかにFacebookを追っかけるということで、それほどまじめに作られてないというかんじがするんですよね。Googleは以前にもソーシャルメディアでGoogle版Twitter、GoogleBuzzをやったけど、これも妙に使いにくくて結局サービスを停止してます。

Google+も、すごく使い勝手が悪い。今までだったらこれ使いにくいなーで終わっていたのが、今はインターネットを通じてすぐそういう評判がたってしまうので、ブランディング的に考えても良くない。しかも、このインターネットが普及している時代において、使いにくいというのは最悪なんですよ。

もちろん、優秀な頭脳が集まっているGoogleのことですから、今のままで終わるということはないと思いますが、ちょっと今の段階だとFacebookとは喧嘩にならない。そんなレベルです。それでもさすがGoogleで、この使えない仕組に1億人も参加しているわけで、滞在時間どのくらいなんだろうと調べてみると

Google+の月間滞在時間はわずか“3.3分”、Facebookの7.5時間と大差
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120229/383661/

Google+の月間滞在時間がなんと3,3分。一方でFacebookは7.5時間。これはGoogle焦るだろうね。それでもよく1億人集めた。

とにかくこれからのインターネットメディアについては、Googleはものすごく遅れを取っているんです。起死回生の何かができるんだろうかという感じがするし、今まで我々を驚かせてきたGoogleのことですから、なんか凄いことを考えているんじゃないかと密かに期待もしてるのです。

ただ、前回も書いたけど、モバイルにせよ、SNSにせよ、Googleは先行のアップルやFacebookに対抗しようとしたけれども、それがうまくいっていないというのは、以前のMicrosoftと同じ道を歩んでるような感があるわけ。

従来は、GoogleもMSがやっていることをネット上で潰していき、それがかなり大成功を収めた。ところが、モバイル端末やSNSは、同じ事をやろうとしているんだけど、うまくいっていないというのが実情。これはまさしく、凋落していったMSに似ているなと僕は思うんだよね。

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